――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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橘劇団くにたち公演 11/30
2011年12月08日(木) 17:11:56
やってきました関東公演!!
橘と、南條と、小林の3つの劇団が千葉に集結~。
ってなわけで貴重な休みを使って合同公演。
私は、大阪で観てきたし、数日ぶりなんだけど。
関東に戻ってくるのは半年以上振りだから、お客さんがすごく盛り上がってたなぁ。
大ちゃん美麗さん真さんも、久し振りに集まれてすごく楽しいらしく、みんな疲れを感じさせないすっきりしたいい顔をしていた。
(虎ちゃんはいつも通りクールに~)
楽屋がまるで保育園みたい、なんだって(笑)←びれーさんが言ってた。なんか想像できるわぁ。
橘と、南條と、小林の3つの劇団が千葉に集結~。
ってなわけで貴重な休みを使って合同公演。
私は、大阪で観てきたし、数日ぶりなんだけど。
関東に戻ってくるのは半年以上振りだから、お客さんがすごく盛り上がってたなぁ。
大ちゃん美麗さん真さんも、久し振りに集まれてすごく楽しいらしく、みんな疲れを感じさせないすっきりしたいい顔をしていた。
(虎ちゃんはいつも通りクールに~)
楽屋がまるで保育園みたい、なんだって(笑)←びれーさんが言ってた。なんか想像できるわぁ。
橘菊太郎劇団公演@池田呉服座 11/25昼
2011年11月30日(水) 15:11:03
朝早めに池田に来てふらふら散歩。
動物園に行ったり。喫茶店でモーニングしたり。
この日は大五郎十変化の日でしたのよ~。
地元じゃ全然見ないのに、遠征に行ったらこれに出くわすんだよなぁ。
しかも昼の部は団体さんが入っていて、センターブロックはほぼ埋め尽くされてた。大ちゃんを気に入ってくれてたらいいなぁ。
動物園に行ったり。喫茶店でモーニングしたり。
この日は大五郎十変化の日でしたのよ~。
地元じゃ全然見ないのに、遠征に行ったらこれに出くわすんだよなぁ。
しかも昼の部は団体さんが入っていて、センターブロックはほぼ埋め尽くされてた。大ちゃんを気に入ってくれてたらいいなぁ。
橘菊太郎劇団公演@池田呉服座 11/24夜
2011年11月30日(水) 10:43:49
この日は龍美麗座長ゲスト出演。
狙ったわけでもなんでもなく、前もって遠征を予定していた日に、ゲストが重なったんだよーvvvvびっくりだよこの幸運。
いつものことだけど、兄弟と一緒の大ちゃんは、本当に楽しそう。テンションが高いし、美しく光り輝いている。
橘だけの公演のときには、開演前に「盛り上がっていこー おー 声が小さいーもういっかいー」みたいなことはやらないのにさぁ。美麗さんは客席がわーきゃー盛り上がっているほうが好きなのを知ってて、大ちゃんがその辺を汲んで場を盛り上げてあげてるんだよねぇ。
んもーどれだけ兄弟のことを愛してるのよー。
狙ったわけでもなんでもなく、前もって遠征を予定していた日に、ゲストが重なったんだよーvvvvびっくりだよこの幸運。
いつものことだけど、兄弟と一緒の大ちゃんは、本当に楽しそう。テンションが高いし、美しく光り輝いている。
橘だけの公演のときには、開演前に「盛り上がっていこー おー 声が小さいーもういっかいー」みたいなことはやらないのにさぁ。美麗さんは客席がわーきゃー盛り上がっているほうが好きなのを知ってて、大ちゃんがその辺を汲んで場を盛り上げてあげてるんだよねぇ。
んもーどれだけ兄弟のことを愛してるのよー。
たつみ演劇BOX公演@朝日劇場 11/24昼
2011年11月29日(火) 19:33:43
この日は、朝日→呉服座のはしごコースです!
お仲間のあいこさんと合流し、まずは新世界の喫茶タマイチで朝ご飯のホットケーキ♪これ冬季限定らしいよ。
たっつみんを遠征で観に行くのは初めて。9月に篠原でさんざん観ていたから、2か月ぶりくらいなんだけど、なんだかどきどき。
お仲間のあいこさんと合流し、まずは新世界の喫茶タマイチで朝ご飯のホットケーキ♪これ冬季限定らしいよ。
たっつみんを遠征で観に行くのは初めて。9月に篠原でさんざん観ていたから、2か月ぶりくらいなんだけど、なんだかどきどき。
橘菊太郎劇団公演@池田呉服座 11/23夜
2011年11月29日(火) 18:00:07
京都から大阪へ移動~。
橘の大阪公演を観るのはこれが初めて。
池田の街はなんだか橘だらけになってたなぁ。駅や商店街の各所にポスターが貼ってあるし。地域密着型で客足をぐんぐん伸ばしているんだね。
大ちゃんも劇団のみんなも、元気そうで良かった。
橘の大阪公演を観るのはこれが初めて。
池田の街はなんだか橘だらけになってたなぁ。駅や商店街の各所にポスターが貼ってあるし。地域密着型で客足をぐんぐん伸ばしているんだね。
大ちゃんも劇団のみんなも、元気そうで良かった。
KBS京都 茂山狂言・笑の収穫祭
2011年11月29日(火) 17:04:49
11/23 昼の部
祇園甲部歌舞練場
京都まで来ちゃったよいやっほう。
朝イチ飛行機に乗って来たよ。
ナカタニでモーニング食べたよ。
八坂神社から円山公園を抜けて知恩院に行ったよ。
以前の唐相撲ツアーファイナル翌日にも知恩院に行ったから、今回も来たかったんだ。9年ぶり。いろいろと、懐かしい。
知恩院の講堂で説法を聴いて、三門の楼上内部が特別公開中だったので登って観てきたよ。
祇園甲部歌舞練場
京都まで来ちゃったよいやっほう。
朝イチ飛行機に乗って来たよ。
ナカタニでモーニング食べたよ。
八坂神社から円山公園を抜けて知恩院に行ったよ。
以前の唐相撲ツアーファイナル翌日にも知恩院に行ったから、今回も来たかったんだ。9年ぶり。いろいろと、懐かしい。
知恩院の講堂で説法を聴いて、三門の楼上内部が特別公開中だったので登って観てきたよ。
しらべたことメモ
2011年11月22日(火) 18:53:10
自分用メモ。
ただの自己満なんで。スルーでよろしくてよ。
「変化道成寺」について。
九尾狐が出てくる時点で、道成寺なのになんで?ずいぶんアレンジしたんだなーと思ったら。
どうも本当に「変化道成寺」という歌舞伎があったみたい。
なんだかいろいろなことが気になって、調べまくってみた。
最初にgoogle先生に聞いたら、にちゃんに誘導されて。
にちゃんは、曖昧なものも含めてとにかくたくさんの人の記憶やら知識やらが蓄積されているから、ひょんなことからヒントが見つかったりするんだよねぇ。
作家の栗本薫さんが作ったらしいよって言うのを知って、今度はWikipedia先生に聞いてみたら、確かに栗本薫さんが作ったらしい。
栗本薫さんてSFファンタジーの印象が強いけど、和物も詳しいんだなぁ。
白拍子の名前が玉子って、何?と思ったのだけど、玉藻前から取ったのかなぁと思う。そうであってほしい。
テレビで放送されてたらしいから、NHKアーカイブで見つかるんじゃ?
↓
み つ か っ た
歌舞伎の上演記録で見つかるんじゃ?(歌舞伎公演データベース)
↓
み つ か っ た
内容からするに、芝居ではなく舞踊だったんだろうと思う。
「変化道成寺」と九尾狐で、ここまでわかったぞいえーい。
いろいろ調べて、いろいろ繋がって、私が気になっていたことはとりあえず解決。
栗本薫さんはグインサーガでも有名な方だけど、当時活躍中の作家さんに歌舞伎を作ってもらおう、ってな感じで作ってもらって上演した話題の新作歌舞伎だったのかなぁ。
今の時代に、三谷歌舞伎やクドカン歌舞伎ができるような。
ただし、上演は一度きりだったみたい。
大歌舞伎では全く再演されていないものが、ひそかに復活されていたなんて、世の中って不思議。
ただの自己満なんで。スルーでよろしくてよ。
「変化道成寺」について。
九尾狐が出てくる時点で、道成寺なのになんで?ずいぶんアレンジしたんだなーと思ったら。
どうも本当に「変化道成寺」という歌舞伎があったみたい。
なんだかいろいろなことが気になって、調べまくってみた。
最初にgoogle先生に聞いたら、にちゃんに誘導されて。
にちゃんは、曖昧なものも含めてとにかくたくさんの人の記憶やら知識やらが蓄積されているから、ひょんなことからヒントが見つかったりするんだよねぇ。
作家の栗本薫さんが作ったらしいよって言うのを知って、今度はWikipedia先生に聞いてみたら、確かに栗本薫さんが作ったらしい。
栗本薫さんてSFファンタジーの印象が強いけど、和物も詳しいんだなぁ。
白拍子の名前が玉子って、何?と思ったのだけど、玉藻前から取ったのかなぁと思う。そうであってほしい。
テレビで放送されてたらしいから、NHKアーカイブで見つかるんじゃ?
↓
み つ か っ た
歌舞伎の上演記録で見つかるんじゃ?(歌舞伎公演データベース)
↓
み つ か っ た
内容からするに、芝居ではなく舞踊だったんだろうと思う。
「変化道成寺」と九尾狐で、ここまでわかったぞいえーい。
いろいろ調べて、いろいろ繋がって、私が気になっていたことはとりあえず解決。
栗本薫さんはグインサーガでも有名な方だけど、当時活躍中の作家さんに歌舞伎を作ってもらおう、ってな感じで作ってもらって上演した話題の新作歌舞伎だったのかなぁ。
今の時代に、三谷歌舞伎やクドカン歌舞伎ができるような。
ただし、上演は一度きりだったみたい。
大歌舞伎では全く再演されていないものが、ひそかに復活されていたなんて、世の中って不思議。
観てきた
2011年11月11日(金) 17:48:23
「ステキな金縛り」
面白かったなぁ。個性的なキャラクターがいっぱい。。
深津絵里かわいいよ。
西田敏行さんハマりすぎ。掛軸の自画像がそっくりすぎて笑えた。
幽霊を観ることができる条件が、はっきりしているようで曖昧な…。
山本耕史あやしすぎ~。
市村正親さんの陰陽師もあやしすぎ~これだけの役者をこんな使い方しちゃうとは。そういえば別の場面で篠原涼子いたなぁ。
最後はほんのり感動的。
「サラリーマンNEO劇場版(笑)」
NHKで見たレギュラー番組と共通の設定もありつつ、オリジナルストーリーが展開。
相変わらずシュールで笑えるなぁ。
小池徹平なのにコスプレキャバクラみたいなところに行っている図が可笑しすぎる。何一つ後ろめたそうな様子が無いのが強い。
セクスィー部長は、最初は普通のサラリーマンなんだねぇ。最後の最後でセクスィーになっちゃう。
しかしセクスィー部長のセクスィーはセクシーでは無かったことにずーっと気付かなかった…。NHKでも観てたのに…。
最後のメイキング紹介が面白かったなぁ。映画本編にこんなの突っ込んでくるとは何という掟破り。
面白かったなぁ。個性的なキャラクターがいっぱい。。
深津絵里かわいいよ。
西田敏行さんハマりすぎ。掛軸の自画像がそっくりすぎて笑えた。
幽霊を観ることができる条件が、はっきりしているようで曖昧な…。
山本耕史あやしすぎ~。
市村正親さんの陰陽師もあやしすぎ~これだけの役者をこんな使い方しちゃうとは。そういえば別の場面で篠原涼子いたなぁ。
最後はほんのり感動的。
「サラリーマンNEO劇場版(笑)」
NHKで見たレギュラー番組と共通の設定もありつつ、オリジナルストーリーが展開。
相変わらずシュールで笑えるなぁ。
小池徹平なのにコスプレキャバクラみたいなところに行っている図が可笑しすぎる。何一つ後ろめたそうな様子が無いのが強い。
セクスィー部長は、最初は普通のサラリーマンなんだねぇ。最後の最後でセクスィーになっちゃう。
しかしセクスィー部長のセクスィーはセクシーでは無かったことにずーっと気付かなかった…。NHKでも観てたのに…。
最後のメイキング紹介が面白かったなぁ。映画本編にこんなの突っ込んでくるとは何という掟破り。
借りてきた
2011年11月08日(火) 16:04:05
「十三人の刺客」
1963年
監督:工藤栄一
出演:片岡千恵蔵 (島田新左衛門)
里見浩太朗 (島田新六郎)
嵐寛寿郎 (倉永左平太)
西村晃 (平山九十郎)
阿部九洲男 (三橋軍次郎)
リメイクじゃなくてオリジナルのほう。
これを見て、リメイク面白いなぁと思った。良し悪しとかじゃなくて、リメイクではいろんな面で進化しているしたくさんの工夫もされているんだなと思った。私はリメイクのほうが好きだなぁ。
吾郎くんの暴君ぶりは見事だと思う。オリジナル版では癇癪持ちのわがまま駄々っ子でわめき散らす殿様だけど、吾郎くんは静かなのにもっと狂気を感じた。山猿の骨は堅いのうという台詞、落合宿で刺客に狙われながらもどこか楽しんでいる様子、こういうところが映画全体に奇怪な空気をもたらしていていい味になってると思う。
四肢を斬られ舌を抜かれた女は、リメイクにしか出てこないんだね。牧野靭負の話を聴いて島田が斉韶暗殺を決心するのは、オリジナル版を作られた時代にはすんなり納得できるものなのかもしれないけれど、いくら天下泰平のためとはいえ将軍の弟を暗殺するなんて大それたことをそうやすやすと引き受けるなんて、今の感覚だとありえないような気がする。でも、四肢を斬られた女は今の感覚でも十分説得力のある材料だった。だから、島田の決心をすんなりと受け入れられた気がする。
それで、「みなごろし」の紙を掲げて、「斬って、斬って、斬りまくれ!」だもんなぁ。島田が抱えた怒りの大きさと決意の固さをぐっと感じるよ。
伊勢谷友介の役もリメイク版だけなんだなぁ。同じようなポジションの人はいるけど、あんなにキャラが立ってない。岸部一徳とのシーンは秀逸!
リメイク版のほうが、13人それぞれのキャラクターにフォーカスが当たっていると思う。でも13人もいたら時間不足で、古田新太さんとか十分に描かれてなくて不満なんだけど。
オリジナル版では、島田は落合宿で斬り合いの場に出張ってないんだよね…最後の最後まで刀で戦ってなかったんだ…意外だった。
あれーなんかリメイク版の感想ばかりになってしまった。
63年版で気に入った場面。
新左衛門が息子の新六郎の三味線を手にとって、「三味線で身を立てようと思ったこともあったが、これがなかなか難しい。侍で死ぬが楽だと悟ったわ」と言って弾く。かなり手が多く激しい曲。それを聞いて新六郎が刺客の仲間に入ることを決心する。
ここがすごーくいい場面でねぇ。いちばん好きだわ。これをリメイク版でやっても成り立たないのが分かる気がする。役者にも不向きだし雰囲気的にも合わないし観る側の感覚にも合わない。素晴らしい。
「桜田門外ノ変」
2010年
監督:佐藤純彌
出演:大沢たかお (関鉄之介)
長谷川京子 (関ふさ)
柄本明 (金子孫二郎)
生瀬勝久 (高橋多一郎)
加藤清史郎 (関誠一郎)
西村雅彦 (野村常之介)
伊武雅刀 (井伊直弼)
北大路欣也 (徳川斉昭)
坂東巳之助 (有村次左衛門)
榎木孝明 (武田耕雲斎)
井伊直弼の暗殺は最初の30分で達成し、残りは後日談のような。そんな内容だったとは、なんとなく意外。
暗殺に関わった者たちは、傷を負って死亡したり、追われる途中に切腹したり、捕えられて斬首となったり。まだ10代20代の若者も含まれていたことに胸を突かれたけれど、全体的に淡々と描かれているなぁという印象。
坂東巳之助くんは、薩摩藩士で最終的に直弼の首を取る重要な役どころ。腹の据わった野太い声で薩摩弁を話す様子はさすがと思った。
井伊直弼がかなり悪いやつ風に描かれているのだけど、本当のところはどうなんだろう。
確かに、教科書には修好通商条約を強引に締結して安政の大獄でたくさんの人を殺した、みたいな書き方をされているし、だから暗殺もされたのだろうけど。でも、茂山千五郎家が井伊直弼に気に入られてお抱えになったという話を大人になって聞かされたら、実はそんな悪い奴じゃないんじゃ?と思えてきて。えぇ単純なもんです。狂言好きで悪い奴ってのが両立しないわけじゃないだろうけど。でも通商条約を結ばなかったら戦争になって負けて清よりひどいことになってた可能性もある。先入観にとらわれず、多角的なものの見方をせにゃいかんわな。
1963年
監督:工藤栄一
出演:片岡千恵蔵 (島田新左衛門)
里見浩太朗 (島田新六郎)
嵐寛寿郎 (倉永左平太)
西村晃 (平山九十郎)
阿部九洲男 (三橋軍次郎)
リメイクじゃなくてオリジナルのほう。
これを見て、リメイク面白いなぁと思った。良し悪しとかじゃなくて、リメイクではいろんな面で進化しているしたくさんの工夫もされているんだなと思った。私はリメイクのほうが好きだなぁ。
吾郎くんの暴君ぶりは見事だと思う。オリジナル版では癇癪持ちのわがまま駄々っ子でわめき散らす殿様だけど、吾郎くんは静かなのにもっと狂気を感じた。山猿の骨は堅いのうという台詞、落合宿で刺客に狙われながらもどこか楽しんでいる様子、こういうところが映画全体に奇怪な空気をもたらしていていい味になってると思う。
四肢を斬られ舌を抜かれた女は、リメイクにしか出てこないんだね。牧野靭負の話を聴いて島田が斉韶暗殺を決心するのは、オリジナル版を作られた時代にはすんなり納得できるものなのかもしれないけれど、いくら天下泰平のためとはいえ将軍の弟を暗殺するなんて大それたことをそうやすやすと引き受けるなんて、今の感覚だとありえないような気がする。でも、四肢を斬られた女は今の感覚でも十分説得力のある材料だった。だから、島田の決心をすんなりと受け入れられた気がする。
それで、「みなごろし」の紙を掲げて、「斬って、斬って、斬りまくれ!」だもんなぁ。島田が抱えた怒りの大きさと決意の固さをぐっと感じるよ。
伊勢谷友介の役もリメイク版だけなんだなぁ。同じようなポジションの人はいるけど、あんなにキャラが立ってない。岸部一徳とのシーンは秀逸!
リメイク版のほうが、13人それぞれのキャラクターにフォーカスが当たっていると思う。でも13人もいたら時間不足で、古田新太さんとか十分に描かれてなくて不満なんだけど。
オリジナル版では、島田は落合宿で斬り合いの場に出張ってないんだよね…最後の最後まで刀で戦ってなかったんだ…意外だった。
あれーなんかリメイク版の感想ばかりになってしまった。
63年版で気に入った場面。
新左衛門が息子の新六郎の三味線を手にとって、「三味線で身を立てようと思ったこともあったが、これがなかなか難しい。侍で死ぬが楽だと悟ったわ」と言って弾く。かなり手が多く激しい曲。それを聞いて新六郎が刺客の仲間に入ることを決心する。
ここがすごーくいい場面でねぇ。いちばん好きだわ。これをリメイク版でやっても成り立たないのが分かる気がする。役者にも不向きだし雰囲気的にも合わないし観る側の感覚にも合わない。素晴らしい。
「桜田門外ノ変」
2010年
監督:佐藤純彌
出演:大沢たかお (関鉄之介)
長谷川京子 (関ふさ)
柄本明 (金子孫二郎)
生瀬勝久 (高橋多一郎)
加藤清史郎 (関誠一郎)
西村雅彦 (野村常之介)
伊武雅刀 (井伊直弼)
北大路欣也 (徳川斉昭)
坂東巳之助 (有村次左衛門)
榎木孝明 (武田耕雲斎)
井伊直弼の暗殺は最初の30分で達成し、残りは後日談のような。そんな内容だったとは、なんとなく意外。
暗殺に関わった者たちは、傷を負って死亡したり、追われる途中に切腹したり、捕えられて斬首となったり。まだ10代20代の若者も含まれていたことに胸を突かれたけれど、全体的に淡々と描かれているなぁという印象。
坂東巳之助くんは、薩摩藩士で最終的に直弼の首を取る重要な役どころ。腹の据わった野太い声で薩摩弁を話す様子はさすがと思った。
井伊直弼がかなり悪いやつ風に描かれているのだけど、本当のところはどうなんだろう。
確かに、教科書には修好通商条約を強引に締結して安政の大獄でたくさんの人を殺した、みたいな書き方をされているし、だから暗殺もされたのだろうけど。でも、茂山千五郎家が井伊直弼に気に入られてお抱えになったという話を大人になって聞かされたら、実はそんな悪い奴じゃないんじゃ?と思えてきて。えぇ単純なもんです。狂言好きで悪い奴ってのが両立しないわけじゃないだろうけど。でも通商条約を結ばなかったら戦争になって負けて清よりひどいことになってた可能性もある。先入観にとらわれず、多角的なものの見方をせにゃいかんわな。
ショートストーリー
2011年11月02日(水) 14:37:42
新宿末廣亭 十月下席
2011年10月31日(月) 19:31:51
初めて末廣亭に行ったよ!
馬桜さんの落語が聴きたかったんだ。
しかも今月は、毎日鳴り物入りの演目をやるという。知らなかったぁ~。
この日は「双蝶々 下」という、親子の人情話でした。他の演目も聞いてみたかったな。
馬桜さんの落語が聴きたかったんだ。
しかも今月は、毎日鳴り物入りの演目をやるという。知らなかったぁ~。
この日は「双蝶々 下」という、親子の人情話でした。他の演目も聞いてみたかったな。