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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
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借りてきた
2011年10月26日(水) 18:07:14
図書館で借りた本。


「芸十夜」
武智鉄二と八代目三津五郎の芸談集。
1972年出版。古い。

八代目三津五郎は、今の三津五郎さん(十代目)の祖父に当たる人。
武智鉄二は、狂言「濯ぎ川」の演出した人っていう程度しか知らない。善竹弥五郎に狂言を習ってたらしい。武智歌舞伎というのもいくつか作ってる。

内容が、難しい~。
出てくる固有名詞に分からないものだらけ。人物名とか、作品名とか。
義太夫の人それぞれの音の違いなんて難しくて分からないよー。
そして、対談形式であるために、著者の二人は常識的に知っている前提知識の補足もなく、行間も読めず、無知な私は置いていかれるばかり。まだまだ勉強不足だなぁ。分からない自分が悔しい。

この本、芸談を記した本としては有名らしく、解説書もいくつかあるらしい。
これは解説書を読んで理解していかなくてはいけないなぁ。


「空飛ぶ五代目菊五郎」
2009年出版。

明治の歌舞伎の代表的な役者だった五代目菊五郎が作った、時代の先端を取り入れた新作歌舞伎について書かれたもの。
明治時代は、江戸時代から続く古典歌舞伎の他に、新作歌舞伎がどんどん作られていたらしい。一時的な流行を取り入れた作品を際物(キワモノ)と言うらしい。今もこの言葉はあるけど、少し意味が変わってきている。私も正しい意味を知らずに使ってたなぁorz
五代目菊五郎は、河竹黙阿弥とタッグを組んで、当時起きた殺人事件だとか、外国からやってきたサーカスだとか、日清戦争だとか、そういったものを作って上演して大人気だったのだとか。
そうかぁ。知らなかったなぁ。
明治時代は、まだ歌舞伎をどんどん新しく作っていた時代なんだということを知らなかった。
明治時代にはもう歌舞伎は古典芸能として固まっちゃってるのかと思ってた。
大正時代になると、少しずつ古典芸能として固まっていくらしい。それはこの本には書かれていない。

今の七代目菊五郎にも、このキワモノ精神は着実に受け継がれているように思えるよ。
国立劇場の興行で、マツケンサンバだのAKBだのレディガガだのを取り入れてるんだから。
それに、松竹の歌舞伎興行ではなかなか取り上げないような演目もやるし、復活狂言もやってるし。


芸十夜
坂東 三津五郎 武智 鉄二
4639021623

明治キワモノ歌舞伎 空飛ぶ五代目菊五郎
矢内 賢ニ
4560094047

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