――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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劇団朱雀特別公演「玲瓏」
2011年10月28日(金) 19:19:45
「玲籠」を観るのが初めてなもんで、三浦屋孫次郎も絵島も初めて。
お仲間さんによると、これまでやっていた「玲籠」とだいぶ内容が変わっているらしい。
第1部 「天保水滸伝・三浦屋孫次郎」
すごく丁寧に脚本を作ってあるなと思った。そして芝居が大衆演劇風じゃなく、完全に現代演劇と化してるなと思った。
(現代劇、じゃなく現代演劇。時代設定は昔だけど演出や演技は古典的でない)
まぁその中でもただ一人、陽之介さんだけは最後にちょっとだけ大衆演劇風の見せ方をしたけど。別に良いとも悪いとも言わないよ。
脚本を丁寧に作ってあったのは、特に孫次郎の幼少期で、今現在追われる身であること、人斬りを依頼されること、この理由が明確にされていた。ここが特に、これまでの「玲瓏」と丸っきり内容が変わっていたところだそうなんだけど。
大衆演劇でよく見る、劇団座長が主演する「三浦屋孫次郎」は、幼いころの人格形成なんて全く描かれてなくて、人斬りの技を持っていることと男としての死に花を咲かせたいと思っていることくらいしか分からないと思うんだ。でもね、そこを、劇団の座長だぞっていう存在感とかオーラとかで否が応でも納得させられるのが「大衆演劇らしさ」な気がする。座長っていうものの濃ゆい存在感さえあれば、くどくどと説明しなくても、この人がそうしたいと望んでやっていることなら納得するし共感して涙も流す、それが大衆演劇の客な気がする。
太一くんの孫次郎は、さらっとしていて水が流れているような感じがした。そして幼いころの経験が今の生き方に暗い影を落としているという印象が強くて、あのラストが本当に本人が望んだものなのか分からなくて、すごく悲しくなる。かなり理不尽なラストだったよあれは…。あれで孫次郎は救われるのかなぁ。
陽之介さん演じる侍が、笹川一家の手下たちに孫次郎のことを語って聞かせる場面があってもよかったのに。
立ち回りは、効果音のせいなのか、それとも髑髏城効果なのか、人の肉を斬っている手ごたえをすごく感じたんだよなぁ。きっと後者だと思いたい。刀を叩きつけて骨に突き当たっている様子が怖かったなぁ。うん、殺陣が綺麗カッコイイじゃなくて、怖いと感じた。
朱雀の座員みんな、体の動きが前に比べて格段に良くなってて驚いたよ~。取っ組み合いのけんかの時の体の扱いを観ていてそう思った。あと、立ち役のあたるちゃんの声が、宝塚の男役さんみたいで安定して聴こえてとっても良かった!
第2部 「絵島 ~大奥・許されざる恋~」
絵島と生島を1人二役やるってできるの?って思ったんだけど。
確かに、絵島でも生島でも観てみたいと思うけど、二人が顔を合わせてお互い惹かれあうとか、手を取り合うとか、そういう場面がないのってすごく勿体ない気がする。かーなーりー不満です!女形化粧で立ちをやること自体、あんまり好きじゃないし…。
歌舞伎の早替えくらい、体裁を整えて素早く早変りできれば面白いと思う。
あと、背景の映像ってあれ要るの?常に映像が動いているからちょっとうるさいような。舞台で踊っている役者が引き立たないんじゃない?
歌舞伎ロックの場面はびっくりしすぎた。えっあれは生島ってことでいいの??だとしたらあんなのでいいの生島??
原作にこだわりすぎなのかなわたし…。
綺麗だったのだけど、あまり好みの場面がなかったなぁ。なんでだろ。
グッズ販売でレチタDVDを買ったどー
観よう観よう。
お仲間さんによると、これまでやっていた「玲籠」とだいぶ内容が変わっているらしい。
第1部 「天保水滸伝・三浦屋孫次郎」
すごく丁寧に脚本を作ってあるなと思った。そして芝居が大衆演劇風じゃなく、完全に現代演劇と化してるなと思った。
(現代劇、じゃなく現代演劇。時代設定は昔だけど演出や演技は古典的でない)
まぁその中でもただ一人、陽之介さんだけは最後にちょっとだけ大衆演劇風の見せ方をしたけど。別に良いとも悪いとも言わないよ。
脚本を丁寧に作ってあったのは、特に孫次郎の幼少期で、今現在追われる身であること、人斬りを依頼されること、この理由が明確にされていた。ここが特に、これまでの「玲瓏」と丸っきり内容が変わっていたところだそうなんだけど。
大衆演劇でよく見る、劇団座長が主演する「三浦屋孫次郎」は、幼いころの人格形成なんて全く描かれてなくて、人斬りの技を持っていることと男としての死に花を咲かせたいと思っていることくらいしか分からないと思うんだ。でもね、そこを、劇団の座長だぞっていう存在感とかオーラとかで否が応でも納得させられるのが「大衆演劇らしさ」な気がする。座長っていうものの濃ゆい存在感さえあれば、くどくどと説明しなくても、この人がそうしたいと望んでやっていることなら納得するし共感して涙も流す、それが大衆演劇の客な気がする。
太一くんの孫次郎は、さらっとしていて水が流れているような感じがした。そして幼いころの経験が今の生き方に暗い影を落としているという印象が強くて、あのラストが本当に本人が望んだものなのか分からなくて、すごく悲しくなる。かなり理不尽なラストだったよあれは…。あれで孫次郎は救われるのかなぁ。
陽之介さん演じる侍が、笹川一家の手下たちに孫次郎のことを語って聞かせる場面があってもよかったのに。
立ち回りは、効果音のせいなのか、それとも髑髏城効果なのか、人の肉を斬っている手ごたえをすごく感じたんだよなぁ。きっと後者だと思いたい。刀を叩きつけて骨に突き当たっている様子が怖かったなぁ。うん、殺陣が綺麗カッコイイじゃなくて、怖いと感じた。
朱雀の座員みんな、体の動きが前に比べて格段に良くなってて驚いたよ~。取っ組み合いのけんかの時の体の扱いを観ていてそう思った。あと、立ち役のあたるちゃんの声が、宝塚の男役さんみたいで安定して聴こえてとっても良かった!
第2部 「絵島 ~大奥・許されざる恋~」
絵島と生島を1人二役やるってできるの?って思ったんだけど。
確かに、絵島でも生島でも観てみたいと思うけど、二人が顔を合わせてお互い惹かれあうとか、手を取り合うとか、そういう場面がないのってすごく勿体ない気がする。かーなーりー不満です!女形化粧で立ちをやること自体、あんまり好きじゃないし…。
歌舞伎の早替えくらい、体裁を整えて素早く早変りできれば面白いと思う。
あと、背景の映像ってあれ要るの?常に映像が動いているからちょっとうるさいような。舞台で踊っている役者が引き立たないんじゃない?
歌舞伎ロックの場面はびっくりしすぎた。えっあれは生島ってことでいいの??だとしたらあんなのでいいの生島??
原作にこだわりすぎなのかなわたし…。
綺麗だったのだけど、あまり好みの場面がなかったなぁ。なんでだろ。
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