大銀座落語祭2007 7/15王子ホール

〈若旦那たちの音楽会〉
第1部 「柳家花緑 スーパーライヴ」出演：柳家花緑
第2部 「桂小米朝のらくごぺら（フィガロの結婚）」出演：桂 小米朝

どんなことをやるのか詳しく知らずにいったんですけど、ホール自体が思いっきり音楽コンサート向けだし、舞台中央にはグランドピアノが据えられているし、全然落語会じゃないですね～。

花緑さんのスーパーライブは、本当にライブでした。ピアノを数曲、ウクレレ弾き語りで数曲、MCにフリートークを挟むという形。
ピアノではショパンのノクターン、久石譲さんの「Wind of Life」など。途中ちょっと間違えたり、止まってしまって「すみませんもう一回最初から」とやり直したり(笑)ご愛嬌、ご愛嬌。
ウクレレ弾き語りでは、「宝塚BOYS」の舞台をやっている関連で「スミレの花咲く頃」を歌ってくれたり、その他「少年時代」「TRUE LOVE」「サザエさん」「世界にひとつだけの花」などを歌ってくれました。
トークでは舞台「宝塚BOYS」のことや、NHKで司会をしている番組のことや、大銀座落語祭の第1回(2004年)でもやったピアノリサイタルの話など。
なかなか面白かったです。


続いて、小米朝さんのらくごぺら。
小米朝さんは、去年の「お米とお豆腐」で千五郎家と共演した方ですね。モーツァルト好きとは知りませんでした。
最初は新日本フィルメンバーによる弦楽4重奏。「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第I楽章、第II楽章、第III楽章の演奏。モーツァルトみたいな衣装と鬘をつけた小米朝さんが出てきて(モーツァルトが小米朝さんの体を借りて現世に戻ってきたらしい)、弦楽四重奏の指揮をしてました。けっこう上手かったですよ。ただのおふざけネタではなく、ちゃんとオケの指揮っぽい動きをしていました。本当に音楽が好きなんでしょうねぇ～。

後半はらくごぺら「フィガロの結婚」。真ん中に高座ができて、紋付袴に着替えた小米朝さん登場。「フィガロの結婚」の15分短縮バージョンを上方落語ふうに語るバックで、弦楽4重奏＋ピアノの音楽が演奏されるという形。
狂言風オペラ「フィガロの結婚」を思い出しますねぇ～。狂言風よりは短いし、登場人物名は原作のままだけれど、上方の言葉なんでちょっと雰囲気が似てます。
小米朝さんの語りは、演奏にあわせて節をつけて語ったり、リズムに合わせて体を動かしたり、本当にオペラっぽくアレンジしていて面白かったです。
いいなあ小米朝さん。楽しいなぁ。また聞きたいです。
今度のお米とお豆腐にもまた出てくれたら良かったのになー。今度また出演者が変わるみたいなので。残念。