忍者ブログ
――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
鑑賞予定
おススメの品
FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
B000AO8CH4

Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
B002EBDN20


最新コメント
たつみ演劇BOX公演@しのはら演芸場 2/11夜⇒ 波華@管理人[03/14]
たつみ演劇BOX公演@しのはら演芸場 2/11夜⇒ moto[03/10]
たつみ演劇BOX公演@浅草木馬館 1/17夜⇒ 波華@管理人[02/08]
たつみ演劇BOX公演@浅草木馬館 1/17夜⇒ moto[02/06]
菊花の契り⇒ 波華@管理人[11/19]
菊花の契り⇒ くりみ[10/18]
遅くなりましたが、感想 「鼓の家」⇒ 波華@管理人[07/04]
遅くなりましたが、感想 「鼓の家」⇒ 蜂須賀承能[07/04]
劇団新感線「蒼の乱」⇒ 波華@管理人[04/25]
劇団新感線「蒼の乱」⇒ moto[04/24]
カテゴリー
アーカイブ
更新リスト
ブログ内検索
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
アクセス解析
Ad
[PR]
2024年04月19日(金) 23:17:31
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

第五回 三響会
2005年10月29日(土) 01:25:01
行って来ました、三響会。
午後の「囃子の会」と連続上演。亀井・田中家デーですな。
やっぱり能と歌舞伎の共演は面白かったです!舞台演出や演奏形態にいろんな趣向が凝らされていたのも興味深かったです。

なぜか、NHKの黒田アナが開演前に舞台緞帳前に登場。全演目の前に簡単な解説と三兄弟からのメッセージを紹介してくれました。
それから、それぞれの演目が終わるまで拍手はご遠慮ください、とお願いされてしまいました。能は分かるけど歌舞伎もダメなの?うーん、そっかー、三人の意向なら仕方ないかぁ。

拍手[0回]



狂言と歌舞伎「二人三番叟」野村萬斎 市川染五郎
囃子方が舞台中央、長唄三味線が舞台上手、萬斎さんが舞台下手半分の三間四方で、染五郎さんが上手半分の三間四方の舞台で舞いました。2人とも素踊り。萬斎さんと染五郎さんは、正真正銘の初共演だそうです。
初めに狂言の揉の段、続いて歌舞伎の揉の段、それから2人が中央に捧げられた鈴を同時に手にし、狂言の鈴の段と歌舞伎の鈴の段が一部同時に重ねられて続けて舞われました。
意外なことに萬斎さんの三番叟を生で観るのは初めてです。動きがくっきりはっきりしていて動きが止まるときもぴたっと止まるので、やっぱりロボットか人形みたい!様式的で儀式の匂いがぷんぷんします。
染五郎さんの素踊りも初めてだー。清々しくてよかったです。狂言と比較するとやはり柔らかな動きが際立ちます。でも仲良し友達の青楓さんに比べるとまだまだね、なんて。柔らかさの中にもキレが欲しいな。
やっぱり能楽と歌舞伎って、基本的に体の動かし方や表現方法が違うんだなぁと実感。昔、能楽だけを見慣れていた私が初めて日本舞踊を観たときの衝撃ったら無かったもんな。懐かしやの。
それからせっかく「二人三番叟」と言っているんだから、もっと二人が絡んで欲しかったな。全部通して二人同時に踊ってくれるのを期待していたので、踊る空間も時間も別々だったのが残念だった。せめて場所を上手と下手に区切らず舞台全部使っても良かったんだけどなー。
そういえば、それぞれが鈴の段で使う鈴の音が微妙に違うように聞こえたんですが、どうですか?高さが違うように聞こえたの…。


舞踊「島の千歳」藤間勘十郎
以前、傳次郎さんと勘十郎さんが組んで主催している若手の会で上演した演目だそうです。
びっくりしました。勘十郎さんってまだ25歳なんですって!マジで!?
私よりも若いのかー!それなのにあの落ち着きと貫禄はなんなんだよー!

舞台後方中央に囃子方、長唄三味線、筝の琴。舞台上方には大きな桜の枝があってとても綺麗でした。
「島の千歳」はこの間まで自分がお稽古していた演目なので興味しんしんでした。曲はもちろん同じですが、振りはぜんぜん違ってました…。
勘十郎さんの踊りは、柔らかくて大きくてゆったりしているので、観ていて心地いいです。私なんていつも早間で急ぎすぎちゃって、「慌てない!ゆっくり!」って怒られちゃう。勘十郎さんの踊りはあくまで落ち着いてゆっくりとしていて、タイプとしてはうちの師匠に似ていると思います。
心地よくうっとりほーっとしている間に終わってしまいました。


能と長唄による「船弁慶」観世喜正
上手に長唄三味線、下手に地謡、中央に囃子方という配置で、舞台後方には静御前の装束でしょうか、女の縫箔が飾られていました。
シテ方の喜正さんは面と装束つきでした。知盛の霊は動きが大きくて派手なので見ていて面白いですね。長刀の扱いもカッコイイし、飛返りも迫力があってとてもよかったです。
声がとても大きくてビックリしました。面を付けているのにあの大きく響く良い声は何!?おかしい、マイクでも使ってるのかと思った。でも彼らがマイクを使うはずは絶対無い。地声であの声ってスゴイ!


歌舞伎「保名」市川亀治郎
舞台は菜の花畑で背景が竹林。上手に長唄三味線が位置していました。歌舞伎とだいたい同じですね。
亀治郎さんは保名の仕度での登場でした。紫の長袴が鮮やかですよねぇ。
春にニザさまの「保名」を観たのですが、それに比べると亀治郎さんの保名はちょっとぎこちなかったかなぁというのが正直な感想。一生懸命踊ってます、って感じで、恋人を失って物狂いになった様子があんまり良く分からなくて。片袖を通した形見の小袖を脱ぐときにうまく取れなくて焦った様子にハラハラ。
でもやっぱ扇の扱いは見事だよなぁ。要返しと戻しが綺麗だと羨ましくてたまらない!
大向こうが2回くらいかかってました。


能と歌舞伎による「石橋」梅若晋矢 中村勘太郎
5年前の三響会で初演された、三響会版「石橋」の再演だそうです。
シテ方の晋矢さんが親獅子、勘太郎くんが子獅子でそれぞれ能の装束、歌舞伎の仕度で登場でした。
なんか、子獅子の方がデカイんですけど…(笑)勘太郎くんの方が背も大きいし体つきも大きい。晋矢さんって意外と背が小さいのかしら。これじゃどっちが親だかわかんないよ。
いやあ、それにしてもカンタの獅子は良かった!最高!カッコイイ!
花道からじゃなくて舞台袖からの登場だったんですよね。だから、本来は花道でやる後ずさりを物凄いスピードで直角に曲がって後ずさって舞台袖に引っ込んでいったので吃驚しましたわ…さすがやわ~。
もともと能の獅子の動きより歌舞伎の獅子の方が動きが大きいし派手なので、どうしても勘太郎さんばっかり観てしまいました。髪洗い、毛ぶり共に評判どおりとっても綺麗!毛ぶりのあとは客席大部分が思わず拍手。
静の能・親獅子と、動の歌舞伎・子獅子の対比が良かったです。これが歌舞伎の親獅子と能の子獅子じゃイマイチだよな。
囃子は三兄弟+一噌幸弘さんの「獅子」なんですが、やっぱこの三人の「獅子」はいいなぁー。息がぴったり合っていて、それでいてさらに気迫がぶつかり合う緊張感もあって、もの凄い迫力でとても気持ちがいい。

最後にカーテンコール。去年と同じく座ったままで深々とお辞儀するのみのシンプルなカテコが素敵でした。
あっそういえば、今回は花道を一度も使ってない!なぜだろう…?

以上、駆け足感想でした。あとで追記するかもしれません。
PR
コメント
波華さんへ

こんにちは。私は、はっぱさんと一緒に「囃子の会」へ行きました!!「三響会」には足を運ばなかったので、波華さんのコメントを楽しく拝見させてもらいました。染五郎さんの素踊りは見たかったなぁと。「囃子の会」が終わった後、喫茶店でお茶でも・・と思い移動中に藤間勘十郎さんとスレ違いました!!私はお顔を存知上げていなかったのですが、はっぱさんがコソッと教えてくれました。えっ!!本当に25歳なんですかぁあああ!!ビックリです。
若菜 URL 2005年10月29日(土)11:08:35 編集
私も若菜さんと同様、「囃子の会」のみでした。
三響会も面白そうでしたね。特に『石橋』は見たかったな。晋矢さんだし(結構ファン^^;)

若菜さん、やっぱり勘十郎さんとすれ違っていたんですよね。私も「あれ?!」と思っていたのですが、口には出しませんでした^^;。・・・同い年なんだ・・・・長いこと、年上だとばっかり思っていましたよ(笑)

また、去年の公演と同様、テレビ放映してくれること希望!です(笑)
みゆみゆ URL 2005年10月29日(土)12:54:03 編集
書き込みは初めてさせていただきます。チハです。TBを送りっぱなしで一晩失礼致しました。
鈴の段の鈴の音について、ワタシも違うように感じました。ということを、こちらを拝見して思い出しました。鈴の種類が違ったように感じたのですが。
「島の千歳」、お稽古なさっていたのですね。ワタシはオリジナルというか、元がどのようなものなのかがわからず、ただ漠然と「なんとなく勘十郎さんオリジナルの香りがする」と思っていたのですが、やはり違ったのですね。知っているとより楽しめそうですね。一度スタンダードなものを拝見してみたいです。
チハ URL 2005年11月01日(火)00:48:15 編集
波華さん、こんばんは。
三響会では、お世話になりまして、ありがとうございました。とても素晴らしい会でしたね☆☆☆最後の石橋は終始鳥肌でした!!!
勘十郎さんのお年。。。私よりも若いだなんて。。。あの落ち着きップリは。。。
私も、みゆみゆさん同様TV放送希望です(^_^)v
はっぱ 2005年11月01日(火)00:58:10 編集
>若菜さん
はっぱさんと一緒に「囃子の会」だったんですね!若菜さんのレポも読ませていただきましたよ。私は仕事で行けなかったのですが、「囃子の会」「三響会」どちらも捨てがたいですよねぇ。
移動中に勘十郎さんとすれ違ったんですか!?スゴイですね~私服だったんですよね。私服の勘十郎さんてどんなだろう。個人的には年齢にビックリだったのでもう興味しんしんです。
また別の機会があったらお会いしたいですね♪

>みゆみゆさん
「三響会」楽しかったですよー!でも「囃子の会」も面白そう。
「三響会」は来年の同時期に開催することが決まっているそうですよ。そのときには是非!
テレビ放映も、時期は決まってないけれど「芸能花舞台」か「芸術劇場」で放送する予定、とは言っていたので、こちらも楽しみに待ちましょ♪

>チハさん
書き込みありがとうございます!
三番叟の鈴の音、やっぱりちょっと違ってましたよね!細かい形の違いまでは見えなかったのですが、房の色が違うナァとも。普段使うときから違うんですかねぇ。
「島の千歳」の振りは、私がお稽古したものと1つとして同じところが無かったですよ(笑)
でも、私がお稽古しているのは藤間流勘右衛門派(松緑さんとこ)で、勘十郎派と流派が違うとそれだけでオリジナルの振りが違っているかもしれないんですよね。今回の「島の千歳」が現勘十郎さんの振付によるものなのかどうか…。古典ですでにある踊りの振りを新しく振付することがあるのかどうか…。
知りたいところです。

>はっぱさん
こちらこそお世話になりました!最後の石橋良かったですよねぇ。勘太郎くんばっかり見てしまいましたが、終始なんだか嬉しくて嬉しくてたまらない気持ちで観ていました。
こんな素晴らしい舞台を目の当たりにできるなんて、幸せ!
勘十郎さんのお年は各所で波紋を呼んでいますね(笑)確かにビックリです。
波華 2005年11月01日(火)21:19:53 編集
すみません、またお尋ねですが
今回の三響会には田中傳九郎さんは勤めていらっしゃいましたでしょうか?
プログラム等購入していらっしゃるようでしたら、見て確認していただけませんでしょうか。お願いいたします。
夢霧 2006年10月30日(月)17:38:02 編集
>夢霧さま
こんにちは。
今回の、というのは、10/29に開催された三響会のことでしょうか。
鑑賞予定のとおり、私は所用あって残念ながら観に行けませんでしたので、詳細はわかりません…。夢霧さまは観に行かれたのですね。いかがだったでしょうか。楽しんでこられましたか?
パンフレットは販売されていたのでしょうか。どなたかお持ちの方にお聞きくださいませ。
波華@管理人 2006年10月31日(火)18:14:25 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
お名前
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
トラックバック

記事内容に全く関連のないトラックバックは断り無く削除します。
この記事にトラックバックする:
忍者ブログ [PR]