――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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伝統芸能の今2012
2012年09月18日(火) 14:10:47
9/8 昼の部 浅草公会堂
2階最前列だったぜひゃっほう。観やすかったー。
一、茂山逸平作・新作狂言劇
源平双乱『六道の辻』
茂山逸平
片岡愛之助
市川猿之助
二、座談会
市川猿之助
片岡愛之助
一噌幸弘
茂山逸平
田中傳次郎
三、作曲・一噌幸弘
作調・田中傳次郎
振付・市川猿之助
創作『龍神』
市川猿之助
一噌幸弘
田中傳次郎
2階最前列だったぜひゃっほう。観やすかったー。
一、茂山逸平作・新作狂言劇
源平双乱『六道の辻』
茂山逸平
片岡愛之助
市川猿之助
二、座談会
市川猿之助
片岡愛之助
一噌幸弘
茂山逸平
田中傳次郎
三、作曲・一噌幸弘
作調・田中傳次郎
振付・市川猿之助
創作『龍神』
市川猿之助
一噌幸弘
田中傳次郎
・源平双乱『六道の辻』
逸平ちゃん作の新作狂言。
で、猿之助さん愛之助さんとも共演っていうのがもうヨダレもん。うひー。萌えるー。
最近地獄に人が来ないからと、六道の辻まで出張ってきた閻魔大王(猿之助さん)。
平清盛の弟の平忠度(逸平さん)は、極楽に行きたいと閻魔大王に金を差し出す。
源義平(愛之助さん)は、極楽に行った清盛を討たんと極楽へ行こうとする。
そんな三人のどたばた劇。
金で閻魔に取り入ろうとへいこらする逸平さんのへたれっぷりがハマっている!
長刀を勇ましく振りかざす愛之助さん、白紋付に紫の袴という衣装が映えてていいなぁ。
そんな二人に振り回され困惑する猿之助さん。閻魔大王なのに、貫禄丸つぶれ。
3人とも、どこかしら抜けていて、ほのぼのと笑える。狂言らしさ満載。
最後は追い込み止め風に、どたばたしながら袖に入って、お終い。
楽しいぃぃ~。
演奏は、鳴り物が傳次郎さん、笛が幸弘さん。
鳴り者は5,6種類くらいあったかな。木魚や鉦もあって、なかなか面白かった。
幸弘さんの笛は久し振りだぁ。途中、笛を2本持ったときに、あー幸弘さんだーと懐かしくなってしまった。初めて観る人はあっけにとられるよね?両手に1本ずつ笛を持って、2本同時演奏だなんて。
・座談会
田中傳次郎さん、市川猿之助さん、片岡愛之助さん、茂山逸平さんの4人に加え、笛方の一噌幸弘さんが途中参加。
「六道の辻」制作秘話や、能楽と歌舞伎の共演について、などなど和気あいあいと会話が盛り上がってた。
みんな仲が良いねぇ。
「六道の辻」は、逸平さんが、作者の手を離れれば離れるほど面白くなる、と少し寂しそうに言っていたのがなんだか可愛かったぞ(笑)まぁ、実際に人間が演じる=魂が入ることで生きてくるものだとは思うんだけど、猿之助さんと愛之助さんの演技を見ながら、なんて面白いんだろうとしみじみ思っていたらしい。うん、本当に面白かった。
終わり方は、狂言はたいてい起承転結の結が無く、最後はどうなったのかわからないパターンが多いので、それに合わせた終わり方を作ったそう。
能楽師と歌舞伎の共演をするといつも、歌舞伎の人たちは「能の重厚さには敵わない」と褒め、能楽の人たちは「歌舞伎の華やかさにすべて持って行かれる」と褒める、と傳次郎さん。互いが互いを尊重しているからこその言葉だろうなぁと思う。
昔は能楽と歌舞伎の交流などもってのほかという時代があり、その常識を破った茂山千作千之丞が能楽協会を追放されかけたことがある、と逸平さん。うんうん、有名なお話だね。
今は本当にいい時代だ。
幸弘さんの登場では、やはり笛談義。
家に何百本もの種類の笛があるとか、「六道の辻」で使ってたのは水牛の角でできた笛だとか。2本吹きはみな一様に驚いていた。
幸弘さんが、今日本番ぶっつけだから、と言ったところを傳次郎さんが「それは内緒ですよ!」と慌てて止めてたのが面白かったなぁ。
多分、ホントに本番ぶっつけでジャズセッションみたいにその場で考えて演奏してたんじゃないかと思う。想像。
そして、この日だけのサプライズゲストとして、上妻宏光さんのご登場。
傳次郎さんが、以前から共演を熱望しているのだそうで。
今回は共演は無かったけれど、津軽じょんがらとオリジナル曲を演奏してくれた。
次回の共演に期待。
・創作『龍神』
海に住む龍神のイメージか、頭が鮮やかな青色。こんな色のカツラは初めて観たなぁ。
最初に逸平さんが出てきて龍神についてのいわれを語る。アイっぽい位置付け?
猿之助さんの舞踊は、海の中を優雅に泳ぐ龍のよう。舞台前方に台が置いてあって、所作台が左右に少しだけ張り出してあって、ちょっとした花道みたいな使い方をしていた。
幸弘さんは笛3本吹きをしていた。でた!三本!ホントこの人とんでもないよな…。
(夜は4本吹きをしていたらしい。そして最高5本同時吹きをできるらしい。)
いい公演だったー。幸せー。
能楽と歌舞伎の共演というのも良かったし、新作だったのも良かった。
来年も観に来るぞー。
逸平ちゃん作の新作狂言。
で、猿之助さん愛之助さんとも共演っていうのがもうヨダレもん。うひー。萌えるー。
最近地獄に人が来ないからと、六道の辻まで出張ってきた閻魔大王(猿之助さん)。
平清盛の弟の平忠度(逸平さん)は、極楽に行きたいと閻魔大王に金を差し出す。
源義平(愛之助さん)は、極楽に行った清盛を討たんと極楽へ行こうとする。
そんな三人のどたばた劇。
金で閻魔に取り入ろうとへいこらする逸平さんのへたれっぷりがハマっている!
長刀を勇ましく振りかざす愛之助さん、白紋付に紫の袴という衣装が映えてていいなぁ。
そんな二人に振り回され困惑する猿之助さん。閻魔大王なのに、貫禄丸つぶれ。
3人とも、どこかしら抜けていて、ほのぼのと笑える。狂言らしさ満載。
最後は追い込み止め風に、どたばたしながら袖に入って、お終い。
楽しいぃぃ~。
演奏は、鳴り物が傳次郎さん、笛が幸弘さん。
鳴り者は5,6種類くらいあったかな。木魚や鉦もあって、なかなか面白かった。
幸弘さんの笛は久し振りだぁ。途中、笛を2本持ったときに、あー幸弘さんだーと懐かしくなってしまった。初めて観る人はあっけにとられるよね?両手に1本ずつ笛を持って、2本同時演奏だなんて。
・座談会
田中傳次郎さん、市川猿之助さん、片岡愛之助さん、茂山逸平さんの4人に加え、笛方の一噌幸弘さんが途中参加。
「六道の辻」制作秘話や、能楽と歌舞伎の共演について、などなど和気あいあいと会話が盛り上がってた。
みんな仲が良いねぇ。
「六道の辻」は、逸平さんが、作者の手を離れれば離れるほど面白くなる、と少し寂しそうに言っていたのがなんだか可愛かったぞ(笑)まぁ、実際に人間が演じる=魂が入ることで生きてくるものだとは思うんだけど、猿之助さんと愛之助さんの演技を見ながら、なんて面白いんだろうとしみじみ思っていたらしい。うん、本当に面白かった。
終わり方は、狂言はたいてい起承転結の結が無く、最後はどうなったのかわからないパターンが多いので、それに合わせた終わり方を作ったそう。
能楽師と歌舞伎の共演をするといつも、歌舞伎の人たちは「能の重厚さには敵わない」と褒め、能楽の人たちは「歌舞伎の華やかさにすべて持って行かれる」と褒める、と傳次郎さん。互いが互いを尊重しているからこその言葉だろうなぁと思う。
昔は能楽と歌舞伎の交流などもってのほかという時代があり、その常識を破った茂山千作千之丞が能楽協会を追放されかけたことがある、と逸平さん。うんうん、有名なお話だね。
今は本当にいい時代だ。
幸弘さんの登場では、やはり笛談義。
家に何百本もの種類の笛があるとか、「六道の辻」で使ってたのは水牛の角でできた笛だとか。2本吹きはみな一様に驚いていた。
幸弘さんが、今日本番ぶっつけだから、と言ったところを傳次郎さんが「それは内緒ですよ!」と慌てて止めてたのが面白かったなぁ。
多分、ホントに本番ぶっつけでジャズセッションみたいにその場で考えて演奏してたんじゃないかと思う。想像。
そして、この日だけのサプライズゲストとして、上妻宏光さんのご登場。
傳次郎さんが、以前から共演を熱望しているのだそうで。
今回は共演は無かったけれど、津軽じょんがらとオリジナル曲を演奏してくれた。
次回の共演に期待。
・創作『龍神』
海に住む龍神のイメージか、頭が鮮やかな青色。こんな色のカツラは初めて観たなぁ。
最初に逸平さんが出てきて龍神についてのいわれを語る。アイっぽい位置付け?
猿之助さんの舞踊は、海の中を優雅に泳ぐ龍のよう。舞台前方に台が置いてあって、所作台が左右に少しだけ張り出してあって、ちょっとした花道みたいな使い方をしていた。
幸弘さんは笛3本吹きをしていた。でた!三本!ホントこの人とんでもないよな…。
(夜は4本吹きをしていたらしい。そして最高5本同時吹きをできるらしい。)
いい公演だったー。幸せー。
能楽と歌舞伎の共演というのも良かったし、新作だったのも良かった。
来年も観に来るぞー。
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