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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
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京極噺@すみだトリフォニー
2005年06月25日(土) 01:10:02
「巷説百物語より」神田山陽
「新・死に神」 茂山千五郎 茂山宗彦 茂山千之丞 茂山あきら 茂山茂
「死神・リミックス」春風亭小朝

行ってきました~めちゃめちゃ面白かったです。爆笑の連続。
講談と落語を初めて聴きましたが、やっぱり面白いですねー。

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会場は新しくて立派な音楽ホールです。大きなホールというのは広すぎて雰囲気を掴みにくいですね。狂言組はともかく噺家二人はあんまりやりやすくは無いんじゃないかなぁ。
しかも、トリフォニーホールってのは音楽ホールなんで、残響時間が長くて少し聞き取りにくい。自分の耳が慣れるのに時間がかかったよ…。
京極夏彦さん、いました。やっぱり着物に手袋です。


まず神田山陽さん。
「にほんごであそぼ」で初めて知り、テンポの良い喋り口と明るい雰囲気がとても気に入って、いつかしっかり講談を聞きたいと思っていたんです。そういえば「徹子の部屋」に出演したのをたまたま観たなぁ。
チラシに写ってた写真もそうでしたが、来ている着物がジャージ仕様!赤地に肩のところに3本白線が入っていて。可愛くてステキでした!
講談家っていうのは全国に47人しかいないらしいです。落語家は東西合わせて650人いるんですんって。講談家って少ないんですねぇ。
お話のほうは、最初から笑わせられまくり。これが枕かぁ~。いろんな噺が出てきたんで大分忘れちゃったけど、2ちゃんの話まで出てきたのには笑ったなぁ。山陽さんが友達に2ちゃんというものを見せてもらって、それまで2ちゃんは知らなかったんだけど、自分の事が書かれているところを覗いたら、死ね死ねと延々書かれてる。他の噺家のところも覗いたら、そいつも死ね死ね書かれててざまみろと思ったとか(笑)
わはは!こいつぁ可笑しいや。
枕から本編に入るのって前触れなしなんですね。突然雰囲気が変わってすぅっと引き締まる感じ。でも本編に入ってもネタとか満載です。
講談もサゲって言うんでしょうか?いまいちサゲは直ぐに理解が追いつかなかったなぁ。

続いて狂言「新・死に神」。
もっぴはいい具合に弾けていて良かったです!金ないもてない仕事ないの無い無い尽くし、別に顔は悪くないと思うのだが…とつぶやいた後に「かなりの、イケメン!」と豪語して変な決めポーズをした時にはさすがもっぴだと思いました(笑)
どこまで脚本にあるのかわかんないけど、こんな台詞を決められるのはもっぴ以外には居ないぞ!間違いない!
死神役の千五郎さん、めっちゃ胡散臭ぁ~!いい感じの死神っぷり!あきらさんの死神もおどろおどろしくて似合っていたけど、千五郎さんの死神も、辛気臭いというかカビ臭い雰囲気がすごく似合っていたなぁ。頭には鼻緒が切れた下駄のかぶりもの、衣装には赤い目が怪しく光る黒猫の絵。縁起悪そう…。
生きる望みを無くして首吊り自殺をしようと、鏡板を模した布に描かれた松に縄をかけようと頑張っているもっぴに、千五郎さんが「それは絵じゃ」とぼそりとつぶやくのがウケたなぁ。それくらいわかっとるわいー!普段想像力を働かせて見てくださいと言われてるから本物の松だと思ってるのに、そこに現実を持ってくるとは!反則じゃー。
もっぴが年寄りの金持ち@千之丞さんに「財産と娘をやる」と言われて命を助けてあげ、約束どおり娘@茂ちゃんを嫁にもらう約束をしました。茂ちゃんがもっぴに寄り添って「お待ちしております」と言ってんちゅーっと唇を寄せていたのにびっくり。茂ちゃんかなりのサービスショット!いやーんそんな茂ちゃん初めて観たわ~。どきどき。
砂時計をひっくり返すという演出は事前に知ってしまいましたが、人の砂時計をひっくり返すと自分のもひっくり返るというのは面白い。
結末は、ちょっと怖い終わりかたですね。

最後は、春風亭小朝さん。
髪型が面白いですね。短めの明るい金髪で真ん中が立ってる。こりゃ目立ちますな。
これまた面白かったです。たくさん笑いました。若貴の確執までネタで出てきました。落語に時事ネタを盛り込むのは基本でしょうな。
聞いていて思ったんですが、時事ネタはともかく、落語の舞台になっている時代(江戸時代?)には絶対無いような現代のアイテムを取り入れると、それだけで面白いんですよね。チャットとか、イタリアの死神とか、チャッカマンとか。そういう意味で、現代を生きる落語って一つ得しているんじゃないかしら。なんだかそう思いました。
サゲは、いたく感動。
いいお話なんだね!落語の「死神」って。すごくいい気持ちになりました。


いい試みの会でしたね。狂言は良く観るけど講談や落語は初めての私。狂言を見た事の無い人もいたでしょうし。いろんな輪が広がって欲しいですね!
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