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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
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花組芝居&竜小太郎「ゴクネコ」
2005年06月15日(水) 01:20:38
ゴクネコゴクネコ観てきました!
すっごい面白かった!めちゃめちゃ楽しんできた!観に行ってよかった~
花組芝居っていい劇団ですね。それ以上に、竜小太郎さんって素敵ですね!惚れたワ~。

前に書いた公演案内で、花組芝居は「ネオかぶき」と呼ばれている事を紹介しましたが、想像以上に歌舞伎の要素がたっぷりでそれがすごく楽しかったです。歌舞伎を観ている人のほうが観ていない人より楽しめる部分は多いと思いました。歌舞伎を観ていた人、おめでとう!(ほぼ日テレビガイドより…)って感じですね。

席は、音協で買った割には珍しく良い席で、4列目下手側でした。

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ロビーで売っていたパンフは全く買う気がなかったのですが、見本をパラパラめくって目に飛び込んできたのは、逸平さん。
おわっ!?なぜこんな所に??
載っていたのは花組芝居座長の加納幸和さんと逸平さんとの対談。
加納さんは森崎事務所の「伝統の現在Next」の「高野聖」(石田幸雄、石田淡朗出演)の構成演出をしていたらしいです!んで、今年十二月に上演予定の「伝統の現在Next」第二弾「海神別荘」に石田幸雄さんと逸平さんが出演するそうです。
へぇぇえ~そうだったのかぁ~知らなかったなぁ。
しかし、こんなところで狂言師にリンクするとは思わなかったな。びっくり。
思わずパンフ購入。
森崎けっこういい仕事してるな!ダッシュといいNextといい。好感度アップ。

お芝居のほうは、時代劇ミュージカル。歌あり踊りありで、ちょっと新感線に通じるところもあるかな。ギャグや小ネタも盛り込んであるからなおさら新感線っぽい。
最初に面白いなと思ったのは、猫のぬいぐるみを操作する後見の人が、歌舞伎の後見そっくりに顔をして髷の鬘をして裃袴姿だったこと。まさしく後見だよ!
それに、役者が全員男性なので立役と女方があること、それからもちろん全員着物なのも歌舞伎の雰囲気に近いものがあって面白かったです。
舞台はゆるい段になっていて奥のほうが高い。舞台両側から斜めに壁に沿って短い花道があって、左の花道は中ほどの揚幕に繋がってました。揚幕は開けると本当にシャランと音が鳴ってました。
何となく、座長の加納さんが歌舞伎を好きで好きでたまらなくって、自分でもやりたくって男を集めて劇団を作っちゃったって感じなのかなぁ~なんて、ふと感じました。

他にも歌舞伎の演出を取り入れたものがたっくさんありました。
多分花組芝居でも今までやっているんだろうし、竜小太郎さんも別の所でやっているんだろうけど、衣装の引抜きとぶっかえり、1人2役の早替わりがありました。
1人2役の早替わりの場面は、歌舞伎の葛の葉そのもの!意識して作った事は明白!ここは元ネタの葛の葉を知らなかったらはっきり言って面白さ半減だぞー。
設定としては、とある大名屋敷の家臣・繁保が主君の娘・滝姫とその母を連れて屋敷を逃げ出したが途中ではぐれてしまう。はぐれたはずの滝姫が一人で繁保の元へやって来てやがて2人の間に子供が出来たが、数年後もう一人の滝姫と母と従者がやってくる。繁保と一緒にいた滝姫は実は姫の飼い猫のクロで、本物の滝姫が現れたので自分は猫の姿に戻って去っていく、というお話。
ね、葛の葉そのものでしょ?
赤い振袖の姫姿の本物の滝姫と、繁保の妻となった滝姫の姿形をしたクロの2役を竜小太郎さんが務めてました。
衣装も葛の葉とそっくりだったような気がするなぁ。しかも本物の滝姫を納戸に一時隠しておくのもそっくりでは!?わははー面白いー!
2役の早替わりをネタにしていたのも面白かった。猫の正体を現したクロが引っ込んだあと、従者が納戸を開けようとすると、滝姫の母が「まだ早いんじゃない?」って(笑)
「中でこんなになってるわよ」と言いながら衣装を着替えるジェスチャをしてるのも笑えたなー。さらに、スローモーション!とか言いながらゆっくり動いて時間を稼いでいたのにも爆笑!すっごい笑っちゃいました。こういう小ネタ大好き!

ところで、竜小太郎さんってホント素敵!すごい人です!
私が一番楽しみにしていた「体がしっかり出来ている役者さん」そのもの、というかその期待以上でしたー。
踊りはチョー上手いし。曲が現代のPOPSだから西洋のダンスも取り入れてるんだけど、ベースは日本舞踊。めちゃめちゃ手が綺麗!
ラスト付近で扇を持って踊ってくれたんだけど、これがホントに綺麗!チョーうま。あっけにとられてポカーン。要返しと戻しが綺麗でねー。私、要返しはできるけど戻しが綺麗に出来ないんですよね。うらやましいったら!
あと、小太郎さんは歌も上手い。CD出してるだけありますね。正直、花組芝居の人たちの歌はあんまり上手いと思わなかったんですが、小太郎さんの歌はめちゃ上手い。低音の声量が凄いのよ!発声が明らかに違う。
歌うときは男の声だけど、芝居の時は女方だから女の声。これが本当に可愛らしい良い声!福助さん玉三郎さんの声に似てました、ホントに。顔も綺麗だし、身のこなしも決まってるし、こう言っては何ですが、花組芝居の誰と比べても、ダントツに優れていました。歌も踊りも身のこなしも。
やっぱ小さい頃から大衆演劇の世界にいると違うんだなぁ~。花組芝居の人たちは、普通に少年時代・学生時代を過ごしてきて、大人になってから役者になった人たちばかりだろうから、その差は大きいんだろうなぁ。
裾引きの着物の裾の扱い方一つにしても、方や汚い、方や綺麗、と見てはっきり差を感じたし。
竜小太郎さんの座長公演を観たいなー。また大勝館でやってくれないかなー。今年はやらないみたいだから、来年やって欲しいなー。

とにかく、とにかく、楽しかった!最高でした。
当日券もちょっとは残ってるみたいなので、ぜひぜひ観に行ってみてください。
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