――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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山の手事情社「傾城反魂香」
2007年11月06日(火) 16:01:00
10/26(金) 赤坂RED THEATER
初めて、山の手事情社の舞台を観に行きました。
踊りのお稽古の同門のお弟子さんに、山の手事情者の劇団員の方がいて、お誘いを受けての観劇。名前は知っていたけれど、どんな芝居をやるのか全然知らなかったです。実は、日本の伝統的な芝居をモチーフに使っているようで、なかなか私の好みに合いました!
初めて、山の手事情社の舞台を観に行きました。
踊りのお稽古の同門のお弟子さんに、山の手事情者の劇団員の方がいて、お誘いを受けての観劇。名前は知っていたけれど、どんな芝居をやるのか全然知らなかったです。実は、日本の伝統的な芝居をモチーフに使っているようで、なかなか私の好みに合いました!
内容は、歌舞伎「傾城反魂香」のお話をそのまま使い、衣装や演出が思いっきり現代風にアレンジされてるという感じ。
舞台の壁と床は黒張り、舞台には白いベッドや鏡、パイプ椅子、洋式便器など不思議なものが並べられ、天井からはワイヤーでコピー機がぶら下がっていてビックリ。
衣装も、主にモノトーンを基調とした洋服。ちょっとレトロ風な感じ?
舞台の演出がすごく現代風なんだけど、台詞を発するときの声がかなり古典芸能っぽい発声方法だったのが面白かったですね。狂言に近い感じでしょうか?特に主役の狩野元信を演じていた俳優さんが、萬斎さんの声にとても似ていたのが面白かったです~。高く張った声は似てないけど、低めの声がとても似ている。よく見ると、顎のラインがそっくり。なるほど。
それから、全ての役者さんに共通していた、不思議な動き。
何とも言葉では説明しにくいけれど、歩くときも、方向転換するときも、体を傾けるときも、手や足や体が不思議な角度でゆっくりと動いていて、とても奇妙な感じ。
それが、これに慣れてくると、役者さんの体が常に適度な緊張感を持って存在してることが見えてきて、隙が無くて安心できるようになってきました。
この動きは、山の手の持つ「型」なのかなぁ?
リアリティある自然な動きからかけ離れた、一見不自然で奇妙な動きなんだけど、これを徹底することによってひとつの「型」ができて、それが「傾城反魂香」という昔の話に相応しい世界を生むのかなぁ、となんとなく思いました。
お話の内容のせいもあるかもしれませんが、全体的にシブい感じの芝居だなぁ~と思いました。
「傾城反魂香」のお芝居は、歌舞伎だと「吃又」ばっかり上演されてますね。その前半と後半にもっと面白い話があるのに、なんで上演されないんだろう?
「吃又」も悪くは無いけれど、個人的には見ていてスッキリする演目ではないので、他の幕をもっと観てみたいなぁ。
この「吃又」の、絵が手水鉢の裏側まで抜けるという超力は、山の手の芝居では、天井からぶら下がったコピー機がピカっと作動して紙が落ちてくるという演出。これはなかなか面白い!
ちなみに、山の手の「傾城反魂香」は、1998年くらいに初演して、今回の再演は久しぶりだそう。初期の頃の作品ということもあり、全体的に堅くて渋めの作りなんだそうです。なるほどね。
舞台の壁と床は黒張り、舞台には白いベッドや鏡、パイプ椅子、洋式便器など不思議なものが並べられ、天井からはワイヤーでコピー機がぶら下がっていてビックリ。
衣装も、主にモノトーンを基調とした洋服。ちょっとレトロ風な感じ?
舞台の演出がすごく現代風なんだけど、台詞を発するときの声がかなり古典芸能っぽい発声方法だったのが面白かったですね。狂言に近い感じでしょうか?特に主役の狩野元信を演じていた俳優さんが、萬斎さんの声にとても似ていたのが面白かったです~。高く張った声は似てないけど、低めの声がとても似ている。よく見ると、顎のラインがそっくり。なるほど。
それから、全ての役者さんに共通していた、不思議な動き。
何とも言葉では説明しにくいけれど、歩くときも、方向転換するときも、体を傾けるときも、手や足や体が不思議な角度でゆっくりと動いていて、とても奇妙な感じ。
それが、これに慣れてくると、役者さんの体が常に適度な緊張感を持って存在してることが見えてきて、隙が無くて安心できるようになってきました。
この動きは、山の手の持つ「型」なのかなぁ?
リアリティある自然な動きからかけ離れた、一見不自然で奇妙な動きなんだけど、これを徹底することによってひとつの「型」ができて、それが「傾城反魂香」という昔の話に相応しい世界を生むのかなぁ、となんとなく思いました。
お話の内容のせいもあるかもしれませんが、全体的にシブい感じの芝居だなぁ~と思いました。
「傾城反魂香」のお芝居は、歌舞伎だと「吃又」ばっかり上演されてますね。その前半と後半にもっと面白い話があるのに、なんで上演されないんだろう?
「吃又」も悪くは無いけれど、個人的には見ていてスッキリする演目ではないので、他の幕をもっと観てみたいなぁ。
この「吃又」の、絵が手水鉢の裏側まで抜けるという超力は、山の手の芝居では、天井からぶら下がったコピー機がピカっと作動して紙が落ちてくるという演出。これはなかなか面白い!
ちなみに、山の手の「傾城反魂香」は、1998年くらいに初演して、今回の再演は久しぶりだそう。初期の頃の作品ということもあり、全体的に堅くて渋めの作りなんだそうです。なるほどね。
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初めましての方はぜひ自己紹介を。
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