ヨイショの神様

土曜日の昼の部を観てきました。
きっと楽しく笑わせてもらえるだろうと期待して観に行って、期待通り楽しく笑わせてもらいました。
あー面白かった。すっきり。

あんまり内容を細かく書くつもりはないので、印象に残ったところだけ。
昔を語る男、昔を語る女という役で場面ごとにナレーションを務めたのが中村源左衛門さんと中村小山三さん。
小山三さんが、可愛かったなぁ。振袖着て「当時の私も16歳」と言って可愛らしくポーズするとこなんか、特に♪
終戦後の場面で、遺影を持って出てきたけど、あれは小山三さんの若い頃の写真かしら？客がすごくウケてたので気になります。

小池栄子がけっこうよかったなぁ。戦前の昭和の若い女性の格好が良く似合って可愛かった。こうやって舞台で立派に女優として活躍しているのを見ると頼もしいなぁと思う。
これからも活躍して欲しいね。

榎本さんがめっちゃ面白かったなぁ～。
出てくるだけで笑いを取る。そこにいるだけで変な人。
一番オイシかったなぁ。個人的には。だって終始ホントにへんなんだもん。
一番最後のカーテンコールでは、丁度幕の下りるところに横たわって、何度も緞帳に挟まれていたのがウケました。

藤山直美さんは流石に面白い人。天性の喜劇役者だと思う。藤山寛美さんのことを全く知らないのだけど、やっぱりこれは血のなせる業なのかな。

勘三郎さんは、すごく自然体でよかったなぁ。とっても普通の人で。これ褒めてるつもり。1月末の舞踊会で元気がなさそうだったので気になっていましたが、復活したみたいで良かった。榎本さんがあまりにも面白くて、直美さんと一緒に素でウケてしまい、演技を続けられなくなっていたのが面白かったなー。

で、イマイチだったのは、ストーリーに何となく説得力が無かったこと。まぁ個人的にはストーリーの出来の良さにはこだわってなかったから不満ではないんだけど。
「ヨイショの神様」がどう重要なテーマなのか、見えなかった。それから琴吹の家と直美さんの家があって、勘三郎さんは両方に訪れていたけど、この二つの家のつながりが全く無くて、全然違う話が展開しているようで、なんでこの2つの家があるのかわかんなかった。

まぁ、それはともかく。
いっぱい笑えたのでヨシです。