「髑髏城の七人 アオドクロ」を観ました

なんだか疲れきってしまったのですが、忘れないうちに感想だけ。
席は二階で上手側だったので、花道が良く見えたのが嬉しかったです。
先日観た「アカドクロ」映像版と比較しながら見ていました。
正直言うと、休憩前の一幕目はイマイチ乗り切れなくて「映像版のほうが楽しかったなぁ」なんて思っていたのですが、休憩後の2幕目はグッと引き込まれました。迫力あるライヴ感に圧倒されて、ワクワクドキドキの連続。
やっぱり新感線の舞台は楽しいっ！
観ていて気持ちいいーっ！

染五郎さんの捨之助は、やっぱり「アカドクロ」に比べるとエロが少なかったです。いや、多くても困るし。古田新太さんだからエロが似合うんだよなぁ。だから私は古田新太さんの捨之助の方がどちらかと言うと好きですね。
（＝エロ好き？？ぷぷぷ）
蘭兵衛役も「アカドクロ」の水野美紀さんの印象が余りに強く残っているので、池内さんは正直物足りなく感じてしまった…ごめんよーこればっかりは好みだから。

でも、染五郎さんは歌舞伎役者らしい演出も少しあって、それが私にはとても嬉しかった。殺陣のシーンで日本舞踊っぽい動きも見せていたし。
とくに良かったのが二幕目冒頭の月夜のシーン。染五郎さん扮する天魔王が手ずから小鼓を演奏していました。あれはホントに染五郎さんが演奏してたんじゃないかなぁ。歌舞伎役者って鳴物はひととおりこなせるんでしょ？詳しく知らないけど。
あとに続く殺陣シーンでも、銀地の扇を手に敵を斬る！斬る！斬る！
完璧に日本舞踊だった。どちらかというと能の仕舞の所作が多かった。音楽にも囃子が入って、天魔王も謡いながら踊ってました。
こういう和の演出、大好き♪個人的に一番盛り上がったシーンでした。

ま、何て言ったって「いのうえ歌舞伎」ですから。音楽がハードロックだけど拍子木がチョンチョン鳴るし、花道の引っ込みではちょっとだけ六方踏みかけてましたから。いいよ、最高だよ！

あとね、カンテツ役の人がすんごい面白かった。可笑し過ぎ。
この辺はアカドクロと演出が違っていて、先代？贋鉄斎が死んでしまって弟子のカンテツが次代贋鉄斎なるという設定。なんだか良くわかんないけど「内田さーん」て呼んだり「東横線の菊名？」とかなんとか良くわかんないことばっかり言ってて。一番のボケでしたね。

それから、忠馬役の佐藤アツヒロさん。元光GENJIの人ですよね。最初誰だか良く分からなくて、なんでこの人はローラー仕込みの靴（よく小学生が履いてるヤツに近い）で滑りまくってるんだろう？とか、なんで荒武者隊が花道を走っていくときに「夢はフリーダム　フリーダム　しゃぼんのように　フリーダム　フリーダム　風の色」ってな懐かしい歌ってるんだろう？とか思ってました（笑）
これ全部光GENJIネタじゃん。

ラスボス（天魔王）直前の一番の見せ場、染五郎さんの殺陣のシーンも超カッコよかったなぁ～ｖ
カンテツと互いに刀を投げてキャッチするのが凄かった。凄かったー！
拍手喝采！

カーテンコールは計四回。最後二回は手拍子が鳴り止まなかったから出てきてくれたという感じです。最後の一回はほぼ全員スタンディング。私も立ちました。前の人が立っちゃうと舞台見えないし（笑）

千秋楽まであと1週間ほどですね。出演者の皆さんは運動量が多くて大変な舞台だと思いますけど、最後まで怪我や風邪などに気をつけて無事つとめ終えることを祈っています。