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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
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吉例顔見世 御園座
2007年10月13日(土) 02:13:59
どうしても観たくなったので、ちょいと名古屋まで行ってきました。
昼夜ともに三等席。座席が狭いな。

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「毛抜」
文屋豊秀の許婚の錦の前姫に起こった怪異、ということは、この話は「鳴神」と繋がりがあったんですね!
雲の絶間姫は、豊秀の恋人でもあったはず。
そうかぁ。全然知らなかった。
松緑さんの弾正は、大らかさや豪快さはそれほどでもないように思ったけど、愛嬌があってよかったなぁと思います。遠目には、まるで文楽人形の頭のように見えたんですが、それがとても可愛らしかった。
若衆の秀太郎役が門之助さんって、私にはあまりしっくり来ないんですがね…もちょっと小柄な人のほうがいいなぁ。


「かさね」
菊ちゃん、いい女だったなぁ~。お淑やかで艶やかさがあって。舞踊も柔らかで可憐で良かった。海老蔵は殆ど踊る場面がなくて、菊ちゃんばっかり踊ってた。
女形の見せ所なのかな、この舞踊は。
なので海老蔵の印象が殆ど残ってない…。いい男なんだけどねぇ。声も立ち姿も。

かさねが与右衛門に鎌で刺された後、かさねが起き上がって、手をくいくいっと動かして与右衛門を術にかけるところ。
これがなかなかに恐ろしかった!
顔は無表情、体も脱力しているのに、指先だけが不気味に動いていたのが怖かったです。なかなかうまい。


「権三と助十」
今年の5月に歌舞伎座で観たときと、ほぼ配役は一緒なのでしょうか?権三は前回は三津五郎さんだったけど。うーん、団十郎さんより三津五郎さんのほうが、だらしない感じで菊五郎さんと繰り広げるコントも面白くて良かったなぁ。あと、前に見たときは楽日で、菊五郎さんの面白アドリブも飛び出したので余計に面白かったんだよなぁ。
しかし、団十郎さんの世話物ってもっと変な感じになるかと思ってたんだけど(失礼…)、意外とまともでよかったです。えっとね、荒事が得意な役者さんだし、もっと様式的で不自然な感じになっちゃうのかと思ってたのです。


続いて夜の部。
「鳴神」
菊之助さんの雲の絶間姫が良かった!菊ちゃんばっかり褒めすぎ?
亡き夫との逢瀬を語るときのうきうきした様子、鳴神上人に色仕掛けで迫るときの艶っぽさ、龍神を縛めた注連縄を切るときの勇ましい様子。どれも素敵だったねぇ~。
初めて気づいたのが、声の良さ。よく通る艶やかな若い声で。いいねぇ。
団十郎さんと初顔合わせだそうですが、立派に務め上げていたと思います。凄いと思います!

鳴神は何度か見ているけれど、口移しで水を飲ませるなんて場面、忘れてました…。隠れて分からないけど、どれくらい近づいてるんだろう?ドキドキしちゃいました。
あと、胸元に手を入れられるところ、菊ちゃんうっとりしすぎです(><)改めて考えると、エロい演目だよなぁ。一度、かくっ、て落ちてるし。
団十郎さんはさすがの重厚感。低い声もよく響く。やっぱりこういう様式的な演目のほうが似合います。

いつも思うんだけど、雲の絶間姫は、勅命で仕方なく騙したと言いながら、どうしてもノリノリで騙していたようにしか見えないのが面白い。


「達陀」
前回歌舞伎座で見たのは、3年半前でしょうか。2004年4月くらい?
はるばる観に来てよかったです。やっぱり達陀はカッコイイ。
歌舞伎では珍しい群舞があるということもそうですが、音楽や舞踊の振りそのものも、極めて現代的ですね。
音楽には普通の下座音楽に加えて、女性演奏家による琴や唄、太鼓やシンバルなどの西洋楽器、声明などが使われているので、こうやって様々な種類の音楽が織り交ぜられていることに、現代的な演出を感じます。
舞踊の振りも、新しい型のように見えます。あんまり古典的な型じゃないですよね。

儀式の一部なのか、紗幕の後ろで僧たちが祈りながら足を踏み鳴らして歩むところは、なんか映画の「ファンシィダンス」を思い出してしまって可笑しくなっちゃいましたが…。(注:原作は岡野玲子さん著の漫画「ファンシィダンス」で、周防監督によって映画化されました)

青衣の女人で出てきた菊之助さんも、美しくて良かったですが、僧の群舞が迫力あるので、どうも影が薄いです。

最後の全員総出の群舞は、さすがに圧巻!これほど迫力があって華やかで豪快な歌舞伎の演目を、私は他に知らない!と言いたくなる。
やっぱり群が持つ力なんでしょうか。これだけ大人数の舞踊が揃っているだけでも感動します。かなりゾクゾクきました。
素晴らしかった~!


最後の四の切はパス。疲れてしまいましたので…。


今回の公演も、菊之助さんがずいぶん活躍していたように思います。
菊之助さんの贔屓をしすぎでしょうか?
客観的に見れているのか、それとも贔屓目が入っているのか、自分ではよく分かりません。
最近本当に、菊之助さんがいい役者だと思えます。いい舞踊、いい芝居を見せてくれます。



ところで。
12日の朝、とくダネで海老蔵特集やってました。ちょっと時期遅れだけど、パリ公演をメインに海老蔵に密着取材してました。
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