南座五月花形歌舞伎 昼の部

5/11　昼の部　3階A席

いやあ、海老さまブログにやられましたな。

最初は、全く観に行く気は無かったのに。
朝ご飯だけ京都で食べて、すぐ大阪に行くつもりだったのに。
海老さまブログがとても可愛くて、毎日の舞台に賭ける真摯な気持ちが素直に書いてあって、なので舞台の様子がとても気になって、ついチケットを買ってしまったよ。

新歌舞伎十八番の内
「高時」
右近さんが北條高時。
北條高時ってのは、犬を大切にしすぎで、高圧的な政治をする人だったっぽい。犬公方…？
天狗がたくさん出てきて高時を翻弄する。なんか不可思議なお話だったなぁ。高時さんは、天狗に惑わされて、何か改心したりするのかなぁ？
天狗たちの舞？芸？みたいなのがすごく面白かった。アクロバティックな動きもあったり。足拍子が迫力あった。縁側がやたら広く作られてるな、と思ったら、天狗たちが動き回るスペースだったのね。


「太刀盗人」
松羽目物の、どたばたコメディ。
狂言の「太刀奪」も面白くて好きなんだよなー。そういえば久しく観てないな。
松也くん、泥棒メイク。おもしろいー。
田舎者とすっぱ、わざと半間ずらして踊ったり踏んだりするのが見ていて楽しい。
目代がおじいちゃんで、田舎者が謂れを語る間に居眠りしているのも面白いよなー。
みんな、お間抜けすぎる！


歌舞伎十八番の内
「鎌髭」
言っちゃあ何だけど、中身のないお話だなー。なんだかよく分かんない（＾＾；
ストーリーに深みは全然ないけど、元々こんな作品なんだろうなぁ。暫みたいな、顔見世用の演目。
主役がカッコよく見えればそれでOK、みたいな感じ。
最後は、そんなオチかいっ！って思わず突っ込んでしまったよ。実は不死身だった、ってなんだそれ～。ずるいよ～。
海老蔵さんの存在感の大きさ、声の響き、大らかで明るい雰囲気がいいなぁ。これからもっと大きくなるんだろうか。まさに、現人神。太陽みたいな人。
海老さまブログで多数決を取っていた暖簾、白色になってた。単体で見たら紺色のほうが断然いいんだけど、前に役者が立つことを考えたら、絶対に白だろうなぁ。海老蔵さんの衣装の色が濃いから、紺だと映えないだろうな。



夜の部の伊達の十役も観たかった…。
またいつか。