五月花形歌舞伎 昼の部

5/17　3階A席

お休みを取ったのよね。またかぶきとたいしゅーえんげきのはしご。

「西郷と豚姫」
豚姫と呼ばれている、ちょいとふくよかなお玉さん。西郷どんと相思相愛で、心中の約束までしたのに…
えっあんな終わり方なの？なんでー？お玉さん、可哀そうじゃないかぁ。置いてけぼりだぁ。
作家どうした、この脚本で何を描きたかったんだ…。お玉呆然。だって振られたわけでもないし。完全放置。意味分かんない。
酔っ払い芸妓の松也くん、可愛かったよぉ～。なかなかオイシイ役。
舞妓ちゃんの児太郎くんも、可愛らしい声で良かった。
芝のぶちゃんが三味線弾いてたぁ～（黒御簾の三味線もあったけど）そして舞妓の踊り稽古で「黒髪」。
獅童さんの西郷さんは、ハマり役でした。


新歌舞伎十八番の内　「紅葉狩」
こういう、いかにも様式的な、歌舞伎舞踊だぞーっていう、その「らしさ」に安心した。やっぱり舞踊が好きなんだな、私は。
児太郎くん、種之助くん、隼人くんたち若手の踊りは、まだ発展途上だという感じがするけれど、きっちり丁寧に踊っているその誠実さがいい。
姫の舞踊、途中に二枚扇もあるんだねー。後シテではちょっとだけ毛振りもある。鏡獅子みたい。新歌舞伎ってことは、これ新しい作品なんだよね。←明治の作品だった
山神は愛之助さん。山神って子供という設定なのかな？動きが何だか子供らしい感じでとても可愛い。さすがに体がよく動く。踊り上手いなぁ。


「女殺油地獄」
与兵衛さん、ホントどうしようもない人。後先を考えず、目の前の利益だけを求め、行動が短絡的。
愛之助さん、仁左衛門さんに良く似ているなぁ。それでも、やっぱり仁左衛門さんのほうが色気があっていい男のように思える。仁左衛門さんがすごすぎ。
殺しの場面は、油で滑る様子を観ているとどうしても面白くなってしまう…。近松はそれを意図してたんだろうか？そこんとこ、知りたい。もちょっと現代の感覚に合わせてスピーディにするとかしちゃダメなんだろうか。笑ってる場合じゃないくらいスリリングにしたらどーなんでしょー。
歌舞伎以外の、現代劇や映画なんかでの「女殺油地獄」はどうなんだろう。大衆演劇でもやってるだろうし。観てみたい。


幕間は、リッチに梵のヘレカツサンド。