江東狂言の会 薪狂言

5/19　江東区文化センター

めずらしく、朝からいい天気だった薪狂言。
何の心配もすることなく、ちゃんと野外で実施された。
毎年、強力な雨男のせいで不安定な天気だったから…
主催者が企画したてるてる坊主作戦が効いたのだろうか。

薪の燃える匂い、いいよね。いい匂いのする薪を使うのかな？

ちょっと遅刻で、最初のトークはすっ飛ばし。
格安の立見席で観てきたー

狂言　「宗論」
千五郎　逸平

同じ世代じゃなくて、当主世代と息子世代がやるとこういうふうになるんだ。
やっぱり宗論は面白いわードタバタコント。
お互いに顔を見合わせ、間を探りながら、緩急自在に操る様子がいい。
思わずにやけるなぁ。



狂言　「しびり」
竜正　虎真

まさかこの子たちだけで狂言やっちゃうとは想像してなくてびっくりした(´ﾟДﾟ｀)大人一人くらいは交えてやるものと…
後見は正邦さん。
いろんな意味で面白い狂言だった！台詞は早いし間も短いので、ただでさえ短い狂言があっという間に終わった。
途中、台詞に詰まったときに後見が手助けしたりもしたけど、殆どは自分で思い出すまで放置してたと思う。
子供狂言師は、この段階を経て、大人になっていくんだねー。
微笑ましい。
子供サイズに仕立てた主人の衣装も、太郎冠者の衣装も、新しいものかなぁ？
未だに、竜虎のどっちがどっちか覚えられないのだけど、主人をやってた方が神経質で細やか、太郎冠者のほうが大らかであけっぴろげな感じ。サインで書いてもらった字がまんまその性格をもろに表していて笑った！



区民参加狂言　「釣針」
七五三　宗彦　童司　丸石やすし

区民が4名ほど参加。面をしてるから顔はわからないけど、名前からするに皆女性だったのかな？
ご霊夢を聞いて、釣り竿で奥さんと女中たちを釣り上げようという発想。なんてほのぼの。
主人だけが、ちゃっかり若くて美人（←実際に子役がやる）な奥さんだけを連れ帰っちゃって、残りは悪女ばっかりで太郎冠者はなんて悲惨。
たいていは、主人も太郎冠者も一緒にひどい目にあうことが多いと思うので、この結末は何度見ても忘れる(笑)
七五三さんの、奥さんをおぶってうれしそうな表情がかわいい。
悪女ばかり6人ほどを目の前にうろたえる宗彦さん笑える！