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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
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コクーン歌舞伎「夏祭浪花鑑」6/28昼
2008年07月01日(火) 22:42:42
桟敷4列目、上手ブロックの通路側。


舞台に近い席って素晴らしいね!
芝居の世界に入り込んで、楽しむことが出来ました。
開演5分ほど前から、義平次が客席通路に現れてなんかお客さんにちょっかい出してる。
それから徐々に町の人間が現れる。客席横や後ろの通路から。獅子舞や南京玉簾の芸人も現れる。地方さんもめいめいの楽器を持って表れる。お梶が子供をつれてやってくる。磯之丞が琴浦をつれてやってくる(芝のぶちゃん、めっちゃカワイイー!)。
なにやら喧嘩が始まって、ちょうど通りかかった団七が喧嘩を止め、暴れた男を斬ってしまうのだけど、相手が名のある家の者だったために、役人に捕まってしまう。

拍手[0回]


ここまでがオープニングでしょうか。
肩衣を着て太郎冠者みたいな格好をした七之助さんが出てきて、語り部となって話の筋を聞かせてくれました。
でも出番はここだけ。

ここから、テレビなどで観た有名な場面がたくさん。
筋を追うと長くなるので、省略。
団七と九郎兵衛が出会う場面の、二人のやり取り、床几の上に立っての見得。勘三郎さんの見得って決まるね~。その瞬間、役者の大首絵を見せられているみたい。
磯之丞と琴浦の仲良さげな様子。やっぱり琴浦カワイイ~v顔もふっくら丸顔で、声もカワイイのよね~。磯之丞も良かったんだけど、勘太郎くんはもっと男らしい役で観てみたかったな。
弥十郎さんの切りたて?のフンドシをはずす場面。フンドシはともかく、弥十郎さんカッコよかったの。ちょっとお爺ちゃんなんだけど、「昔鳴らした」奴という感じで、シビレるカッコよさ。
お辰が顔を火箸で焼く場面。ここは正直よく分からなかったのです…。七之助さん、諸先輩に習った様式的な型を忠実に演じている感があるのか、感情が見えにくくて。そもそも、様式感を重視しながら自然なリアリティのある芝居ってできるのか?と思っちゃうんですけど…。これが勘太郎くんだったらどうだったんだろう。

舅殺しの場。
義平次は、死にたがっていたように見えたんですが、どうなんでしょう?
金のない貧乏暮らし、家族にも恵まれていなさそう、だからこんなに嫌みったらしい意地悪な人間になったのかもしれない。どうせこのまま惨めに生き続けるくらいなら、この世とおさらばしたい。だから団七に執拗に絡み、斬れるものなら斬ってみろと挑発した。
そんなふうに見えたんです…私には。
だから、義平次って可哀想な人だなと。
まぁ、私は勝手にそう思いながら観てました。

泥は、思ったほどは飛ばず。4列目で、ビニールを体中にまいて完全防備してたのに、一滴も飛んで来やしなかった…
もっと豪快にぶっかけてもいいのにね~。
泥の場面になる前に、上演中にもかかわらずたくさんのスタッフが客席にやってきて、ビニールや合羽で荷物と体をガードするよう指示されるわけですよ。そりゃもぉ~厳重な指示で。
だから、どんだけ泥が飛ぶんだろうとワクワクしてたのに、拍子抜けしちゃった。
そこまで徹底するのは、やっぱりお客からクレーム来ると困るからなのかしら?
大衆演劇の芝居でこれやるとき、本水を使って容赦なくお客に水ぶっかけても全然平気なのは、「大きな商業演劇」と「大衆演劇」の違いなのか。


第2幕。
30分間、ジェットコースター並みのスピード感。
そうそう!これが観たかったんだよ!
舅殺しの罪に追われた団七が、九郎兵衛と一緒にひたすら逃げる場面。
とにかく捕り手の人がたくさん出てきて、次から次へと大立ち回りを繰り広げる。
ニューヨーク公演でもやっていたミニチュアセットを使った立ち回り。ミニチュア半鐘を一生懸命叩く捕り手さんに笑った!
長い梯子を使った見得。客席真ん中の通路でやっちゃうなんて、すごいよな。それを下から見上げるという新鮮さとその迫力にたまらず感涙。
照明を短間隔でフラッシュさせて、役者がゆっくり動いてスローモーションの映画のように見せる演出。歌舞伎でこれやっちゃうのかー。すごい!
上手サイドで演奏していた英哲風雲の会の上田さんがカッコよかったのよ。速い拍子で叩き続ける大太鼓の音がズンズン体に響いて。
団七九郎兵衛の二人が客席の奥まで逃げて、戻ってきたらパトカーのサイレン音やらヘリのプロペラ音が鳴り響く。
舞台奥の通用門が開くと、そこにはベルリンの壁。ドイツ仕様らしい。
壁を何とか壊して外に逃げて(ホントに近くの道路まで逃げていった)戻ってきたら、今度はドイツのパトカーが突入してラスト。

ニューヨーク公演と似てるね~。はぁ~、ぶっ飛んでるよなぁ。楽しい!

カーテンコール。3回くらいあったと思います。
串田さんもいらしていたようで、舞台の上にあがって少しご挨拶。日を重ねるごとに、客席もどんどん盛り上がっているそうです。そうなんだー。この日は前楽でしたけど、かなり盛り上がってきたところだったのでしょうか。

カーテンコールで、役者や地方さん全員が、桟敷席の通路をぐるーっと回ってくれたのが嬉しかった!
通路側の席でよかった!殆どの役者さんと手をタッチできました~(びみょーに握手ではなかった)


来年は桜姫をやるとかいう話を耳にした気がします。
誰が桜姫?前回は福助さんだったよね。
チケ代高いのが痛いけど…また観たいな~
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コメント
こんにちは。今回の夏祭は、以前のものより上演時間も短くなりコンパクトにまとまってましたね。琴浦は芝のぶちゃんが良いですよね~♪七之助君だと細いので、カワイ~イという感じではないのですよ。勘太郎君は優男よりも、男らしい役の方が似合いますね。だから男勝りなお辰が良かったんですよ~!!
型は大事にしつつ、火箸で大事な顔に傷を付けるまでの感情の変化が、ちゃんと見て取れましたから。芝のぶちゃんの琴浦を諦めて、勘太郎君のお辰にして正解でした(笑)七之助君は、一ヶ月の前半と後半で、良い・悪いの差が激しいように思うのですが・・・。今年の浅草歌舞伎の千秋楽で七之助君の弁天小僧を見た時、今日の七之助君はイイね~!と、友人と感想が一緒でしたよ。いつもは、ただ座ってる場面とかにキョロキョロ客席の方を見てたりするんですよ~勘太郎君は、そんな事はないんですがね(笑)あと弥十郎さんですが私、大好きなんです!カッコイイですよね~あれだけ背が高いと舞台映えするし
、あの役にはピッタリです。それから泥の場面ですが、私が観に行った日にスタッフの注意に従わないで、ビニ-ル合羽をきちんと着て無かったおじさんが花道側にいて、ス-ツに泥が跳ねて汚れてしまったんです。きちんと合羽を着てなかったから悪いのだけど、ジャッケットもズボンも汚れていたので厳重に注意するようになったんじゃないかしら?第2幕の30分は、楽しくてあっという間に過ぎましたね~!ミニチュアセットの立ち回りの途中で、花道から刀を投げますよね~あれは投げる人が上手くないとキャッチ出来ませんよね?私が観た時は、いてう君が見事にキャッチして大喝采でした!!客席通路での見得とかベルリンの壁とかパトカ-とか、本当に盛り上がりましたよね!太一君にも、やりたいようにやれる環境を整えてあげられたらいいのにな~と思ってしまいます(涙)最近、花吹雪を観てるから余計にそう思うのかもしれないです。
ニザ 2008年07月06日(日)17:12:23 編集
>ニザさん
私は夏祭浪花鑑を生の舞台で観るのは初めてだったので、本当に楽しかったです。ニューヨーク公演のはテレビ放送でみましたが、その時は七之助さんが琴浦、芝のぶちゃんは磯之丞だったと思います。
勘太郎さんのお辰、見たかったですね~。
またWOWOWで放送があると思うのですが、そのときには前半プロで放送して欲しい…

泥で服が汚れて文句をいうお客も、その苦情を受けて厳重注意するスタッフも、気持ちは分かるのですが、どうせなら覚悟して来てよ!と思ってしまいますね。桟敷席を取れるくらいなんだから歌舞伎通なんでしょ、って言いたい。

ミニチュアセット立ち回りでは見事にキャッチできていましたよ!誰がキャッチしていたか覚えていません(^^;

私も、花吹雪の自由な舞台を観ているから、なおさら太一くんにはもっと好きなことにどんどん挑戦して欲しいと強く願っています…。太一くんがいつ開放されるのか、なんだか心配でたまりません。来年もこの状態が続きそうだし…。ホントにもう!
波華@管理人 2008年07月08日(火)20:12:44 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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