――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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獅子虎傳阿吽堂 番外編 11/22昼
2008年11月28日(金) 13:18:47
世田谷パブリックシアター
狂言劇場の舞台をそのまま利用。能舞台が張り出しているので、実質2列目の近さ。わーい。
獅子虎傳阿吽堂はこれまで4回開催しているのだけど、今回は長兄の広忠さんがいないということで「番外編」。
傳左衛門さんと傳次郎さんの傳傳兄弟のみのご出演です。
3兄弟のまったりとしたトークが好きなのよね~。でも下の2兄弟のトークも楽しいですね。
基本は末っ子の傳次郎さんが進行。傳次郎さんて私と同い年なのよね…。
壱. 歌舞伎音楽講座 田中傳左衛門 田中傳次郎
弐. 立ち役講座 市川段治郎 市川猿琉
参. 日本舞踊講座 尾上青楓
四. 舞踊「浦島」
狂言劇場の舞台をそのまま利用。能舞台が張り出しているので、実質2列目の近さ。わーい。
獅子虎傳阿吽堂はこれまで4回開催しているのだけど、今回は長兄の広忠さんがいないということで「番外編」。
傳左衛門さんと傳次郎さんの傳傳兄弟のみのご出演です。
3兄弟のまったりとしたトークが好きなのよね~。でも下の2兄弟のトークも楽しいですね。
基本は末っ子の傳次郎さんが進行。傳次郎さんて私と同い年なのよね…。
壱. 歌舞伎音楽講座 田中傳左衛門 田中傳次郎
弐. 立ち役講座 市川段治郎 市川猿琉
参. 日本舞踊講座 尾上青楓
四. 舞踊「浦島」
壱. 歌舞伎音楽講座
まず2人による講座。楽器の紹介は以前と同じなのでレポ省略。
歌舞伎囃子の専属は25~30人しかいないんですって。なので複数劇場で歌舞伎をやると足りなくなる。そこで日本舞踊のお囃子を専門にやっている人を連れてくるんだそう。へーそういう住み分けがあるんだねぇ。
最近は世襲で囃子をやる人が少なく、殆どは国立の養成所出身。
太鼓や鼓を締める紐は麻。実は大麻の麻を使っているらしい。神社などで必ず必要なので、許可をとって栽培しているのだけど、最近は質が落ちてきているらしい。胴に使う桜の木も、最近は質が下がっているとのこと。ウィスキーの樽に使う木も同じく質が落ちていて嘆かれているんですって。
鼓の音は高いと甲(かん)の音、低いと乙の音。
傳左衛門さんの祖父は、林英哲さんに太鼓を教えていたんですって。へぇ~。
続いて笛の講座。福原さん登場。
舞台では能管と篠笛を使い分けるとのこと。能管はのどと呼ばれる部分に竹が入っていて細くなっている。そうすることでわざと音程をなくしているそう。篠笛はそうしていないのでメロディを出すことができる。龍笛も篠笛に近いそう。
お囃子の実演。
初日が開場するときに演奏する一番太鼓。かつて江戸時代にされていたのが、1620年に中止。江戸城登城の合図と紛らわしかったからですって。それを平成中村座で毎回演奏するようにきちんと復活させたのだとか。リズムが「どんとこい、どんとこい、どんとこい」と聞こえるような演奏。
毎日の開場で演奏するのは着到の太鼓。
続いて自然描写の音楽。水音、川、海、雪おろし、風。
幽霊が出てくるときのドロドロ。
合戦では、銅鑼が出てくる。太鼓と銅鑼を一人で演奏していました。
それから、祭り、神社、遊郭、花魁道中で演奏する「通り神楽」など。
黒御簾は8畳ほどの広さで、そこに30人ほど男ばっかり(おじさんばかりと傳次郎さんww)入るんですって。それは狭そうだ~。
弐. 立ち役講座 市川段治郎 市川猿琉
歌舞伎俳優の市川段治郎さん登場。あんまり認識がなかったけれど、7月の夜叉が池で晃を演じていた方ですね。
顔立ちが柔らかくて女形も似合いそうだけれど、手足が長く体が大きいので主に立役をやっているそう。養成所出身で、この頃とても人気のある役者さん。客席には段治郎さんファンも多かったようで、登場すると会場の熱が少し上がったような気がしました(^^
水色の着物に鶯色の袴姿。爽やかですね~。とても背が高くて手足が長いです。人よりサイズが大きい分、いろいろ苦労もあったようです。
養成所のお稽古内容について。まず舞踊を習う。昔から舞踊をやっていた人も養成所にはいるけれど、段治郎さんはまったくのド素人だったそう。松の緑など基本的な演目をやったそうです。松の緑は私もお稽古したよ~。
お囃子の稽古の講師で怖かったのは、又三郎さんと佐太郎さん(傳傳兄弟のお母様)とのこと。鬼の佐太郎と呼ばれたそうですからね~。
続いて所作など。まず歩み。武士は足を45度ずつ直角に開く。刀2本下げている重みを何となく左側に感じながら大股で歩く。兆人は足をまっすぐ揃えて少し小股で歩く。
見得。首だけ動かす見得や、足を大きく踏み出して手をつけて動く「打ち上げの見得」など。
立ち回りで猿琉さん登場。身体能力が高く、歌舞伎役者の中で唯一SASUKEに出られる、と言われているとか(笑)
まず比較としてテレビの時代劇でやるような立ち回りを見本で。小芝居がきいていて面白かった(笑)
続いて、歌舞伎の様式的な立ち回り。ゆったりと動き、きちんと型を決める。山型、空臼(からうす)、霞、天地、ぐるりと回して払う、柳、などなど。型の名前は100以上あるとか!知りたい~。
絡みでよく使うトンボ。宙返りのことで、トンボを切る、と言います。かつての名人、尾上梅助さんは着地が静かで「木の葉返り」と言われたそう。着地は両手と片足を着くので「三徳」と呼ばれます。トンボの種類もいろいろあり、返り出し、返り立ち、返り越しなど。トンボ道場の記録では返り越し記録は14人!!で、尾上梅助さんと段治郎さんが記録保持者なんですって。ええええ~14人って信じられない!
最後に、どんたっぽの合方(お囃子)で立ち回り。すごくカッコよかったー!いろんな型の立ち回りやトンボを織り交ぜていて、シンの役者の段治郎さんは堂々と品を保って動いて、絡みの猿琉さんは迫力を出すために少し激しく動いて、シンの役者を引き立てているように見えました。これが主役と脇役の心得なんでしょうか。凄いな~。かなりテンションあがりました!
こういうのを分かってから歌舞伎の立ち回りを見るともっと楽しめそうですね。いい勉強になりました。
この時点で、30分押し。トーク長すぎだよ~
興味深いお話ばかりだったから良かったんだけどね(^^;
参. 日本舞踊講座 尾上青楓
青楓さん登場。モスグリーンの着物に灰色の袴。
2歳からお稽古を始めたそうです。お稽古はすべて礼に始まり礼に終わる。師匠にあいさつするときには扇子を自分の前に置きますが、これは結界を意味するそうです。
曲を使って踊るお稽古は1か月経ってからと言っていたけど、そんなに長いの?私はもっと早くに曲をかけたけど…。
扇について。日本舞踊では舞扇。能楽では仕舞扇を使うのだけど、骨の数は10本と同じで、長さが1寸ほど仕舞扇のほうが長いそうです。また仕舞扇のほうが広がりが狭い。それから日本舞踊では端の骨と紙を糸止めしているけれど、仕舞扇はしていない。
扇を使った振りについて。波や花、山の見本を見せてくれました。
それから要返し。扇で空気を切るように、横にくるりと廻す。私ももっと練習しよー。
舞踊「浦島」について解説。浦島が竜宮城から帰ってきて都に帰るまでを表しているそう。乙姫様との思い出を艶話として踊る部分もある。途中で2枚扇を使う部分では多少アクロバティックな動きをする。落してしまう場合もあるのだけど、落とさないように踊ると堅くなってしまうので、美しく踊ることを心がけているとのこと。踊る前に自分でこういうことを言うと、変にプレッシャーがかかってしまうと(笑)そうよねー。こんなこと言われると、観ているほうもなんだか扇のことばかり気になってしまうから。
2枚の扇を蝶の羽のようにくっつけて持つのは、比翼の鳥を表しているそうです。
四. 舞踊「浦島」
最初は竿と玉手箱をもって登場。
はわ~端正で品のある踊り~vそして指先が綺麗。
中盤で2枚扇に持ちかえ。要返しや回転、投げ上げなど。滑らかで美しい動き~。2枚扇のプレッシャーで動きが少し大人しかったかも。
玉手箱を開けると、おじいさんに。ここでおじいさんの動きで踊るんですね。腰をかがめて前のめりになって、さっきまでやっていた振りを踊る。おじいさんだとこんなに印象が違うのかぁ。なりきりぶりが素晴らしい。
やっぱり青楓さんの舞踊は好きだなぁ。爽やかで清々しい。
ところで萬斎さんて、任期5年のパブシアの芸術監督の2期目も務めることになったのですね。
任期そろそろ終わるはずでは、と思っていた謎が解けました。
ということは、また5年続けてくれるのですね。嬉しいな~。
今後も、パブシアで能楽や歌舞伎・舞踊関連の公演を見られる(^^)
まず2人による講座。楽器の紹介は以前と同じなのでレポ省略。
歌舞伎囃子の専属は25~30人しかいないんですって。なので複数劇場で歌舞伎をやると足りなくなる。そこで日本舞踊のお囃子を専門にやっている人を連れてくるんだそう。へーそういう住み分けがあるんだねぇ。
最近は世襲で囃子をやる人が少なく、殆どは国立の養成所出身。
太鼓や鼓を締める紐は麻。実は大麻の麻を使っているらしい。神社などで必ず必要なので、許可をとって栽培しているのだけど、最近は質が落ちてきているらしい。胴に使う桜の木も、最近は質が下がっているとのこと。ウィスキーの樽に使う木も同じく質が落ちていて嘆かれているんですって。
鼓の音は高いと甲(かん)の音、低いと乙の音。
傳左衛門さんの祖父は、林英哲さんに太鼓を教えていたんですって。へぇ~。
続いて笛の講座。福原さん登場。
舞台では能管と篠笛を使い分けるとのこと。能管はのどと呼ばれる部分に竹が入っていて細くなっている。そうすることでわざと音程をなくしているそう。篠笛はそうしていないのでメロディを出すことができる。龍笛も篠笛に近いそう。
お囃子の実演。
初日が開場するときに演奏する一番太鼓。かつて江戸時代にされていたのが、1620年に中止。江戸城登城の合図と紛らわしかったからですって。それを平成中村座で毎回演奏するようにきちんと復活させたのだとか。リズムが「どんとこい、どんとこい、どんとこい」と聞こえるような演奏。
毎日の開場で演奏するのは着到の太鼓。
続いて自然描写の音楽。水音、川、海、雪おろし、風。
幽霊が出てくるときのドロドロ。
合戦では、銅鑼が出てくる。太鼓と銅鑼を一人で演奏していました。
それから、祭り、神社、遊郭、花魁道中で演奏する「通り神楽」など。
黒御簾は8畳ほどの広さで、そこに30人ほど男ばっかり(おじさんばかりと傳次郎さんww)入るんですって。それは狭そうだ~。
弐. 立ち役講座 市川段治郎 市川猿琉
歌舞伎俳優の市川段治郎さん登場。あんまり認識がなかったけれど、7月の夜叉が池で晃を演じていた方ですね。
顔立ちが柔らかくて女形も似合いそうだけれど、手足が長く体が大きいので主に立役をやっているそう。養成所出身で、この頃とても人気のある役者さん。客席には段治郎さんファンも多かったようで、登場すると会場の熱が少し上がったような気がしました(^^
水色の着物に鶯色の袴姿。爽やかですね~。とても背が高くて手足が長いです。人よりサイズが大きい分、いろいろ苦労もあったようです。
養成所のお稽古内容について。まず舞踊を習う。昔から舞踊をやっていた人も養成所にはいるけれど、段治郎さんはまったくのド素人だったそう。松の緑など基本的な演目をやったそうです。松の緑は私もお稽古したよ~。
お囃子の稽古の講師で怖かったのは、又三郎さんと佐太郎さん(傳傳兄弟のお母様)とのこと。鬼の佐太郎と呼ばれたそうですからね~。
続いて所作など。まず歩み。武士は足を45度ずつ直角に開く。刀2本下げている重みを何となく左側に感じながら大股で歩く。兆人は足をまっすぐ揃えて少し小股で歩く。
見得。首だけ動かす見得や、足を大きく踏み出して手をつけて動く「打ち上げの見得」など。
立ち回りで猿琉さん登場。身体能力が高く、歌舞伎役者の中で唯一SASUKEに出られる、と言われているとか(笑)
まず比較としてテレビの時代劇でやるような立ち回りを見本で。小芝居がきいていて面白かった(笑)
続いて、歌舞伎の様式的な立ち回り。ゆったりと動き、きちんと型を決める。山型、空臼(からうす)、霞、天地、ぐるりと回して払う、柳、などなど。型の名前は100以上あるとか!知りたい~。
絡みでよく使うトンボ。宙返りのことで、トンボを切る、と言います。かつての名人、尾上梅助さんは着地が静かで「木の葉返り」と言われたそう。着地は両手と片足を着くので「三徳」と呼ばれます。トンボの種類もいろいろあり、返り出し、返り立ち、返り越しなど。トンボ道場の記録では返り越し記録は14人!!で、尾上梅助さんと段治郎さんが記録保持者なんですって。ええええ~14人って信じられない!
最後に、どんたっぽの合方(お囃子)で立ち回り。すごくカッコよかったー!いろんな型の立ち回りやトンボを織り交ぜていて、シンの役者の段治郎さんは堂々と品を保って動いて、絡みの猿琉さんは迫力を出すために少し激しく動いて、シンの役者を引き立てているように見えました。これが主役と脇役の心得なんでしょうか。凄いな~。かなりテンションあがりました!
こういうのを分かってから歌舞伎の立ち回りを見るともっと楽しめそうですね。いい勉強になりました。
この時点で、30分押し。トーク長すぎだよ~
興味深いお話ばかりだったから良かったんだけどね(^^;
参. 日本舞踊講座 尾上青楓
青楓さん登場。モスグリーンの着物に灰色の袴。
2歳からお稽古を始めたそうです。お稽古はすべて礼に始まり礼に終わる。師匠にあいさつするときには扇子を自分の前に置きますが、これは結界を意味するそうです。
曲を使って踊るお稽古は1か月経ってからと言っていたけど、そんなに長いの?私はもっと早くに曲をかけたけど…。
扇について。日本舞踊では舞扇。能楽では仕舞扇を使うのだけど、骨の数は10本と同じで、長さが1寸ほど仕舞扇のほうが長いそうです。また仕舞扇のほうが広がりが狭い。それから日本舞踊では端の骨と紙を糸止めしているけれど、仕舞扇はしていない。
扇を使った振りについて。波や花、山の見本を見せてくれました。
それから要返し。扇で空気を切るように、横にくるりと廻す。私ももっと練習しよー。
舞踊「浦島」について解説。浦島が竜宮城から帰ってきて都に帰るまでを表しているそう。乙姫様との思い出を艶話として踊る部分もある。途中で2枚扇を使う部分では多少アクロバティックな動きをする。落してしまう場合もあるのだけど、落とさないように踊ると堅くなってしまうので、美しく踊ることを心がけているとのこと。踊る前に自分でこういうことを言うと、変にプレッシャーがかかってしまうと(笑)そうよねー。こんなこと言われると、観ているほうもなんだか扇のことばかり気になってしまうから。
2枚の扇を蝶の羽のようにくっつけて持つのは、比翼の鳥を表しているそうです。
四. 舞踊「浦島」
最初は竿と玉手箱をもって登場。
はわ~端正で品のある踊り~vそして指先が綺麗。
中盤で2枚扇に持ちかえ。要返しや回転、投げ上げなど。滑らかで美しい動き~。2枚扇のプレッシャーで動きが少し大人しかったかも。
玉手箱を開けると、おじいさんに。ここでおじいさんの動きで踊るんですね。腰をかがめて前のめりになって、さっきまでやっていた振りを踊る。おじいさんだとこんなに印象が違うのかぁ。なりきりぶりが素晴らしい。
やっぱり青楓さんの舞踊は好きだなぁ。爽やかで清々しい。
ところで萬斎さんて、任期5年のパブシアの芸術監督の2期目も務めることになったのですね。
任期そろそろ終わるはずでは、と思っていた謎が解けました。
ということは、また5年続けてくれるのですね。嬉しいな~。
今後も、パブシアで能楽や歌舞伎・舞踊関連の公演を見られる(^^)
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