近江飛龍劇団公演＠三吉演芸場 5/3夜

なぜか私の中で前評判が高かった近江飛龍劇団。
座長のブログはいつも読んでます。
大阪気質なのか、お笑い要素が強い劇団だなと思います。
濃い役者ぞろいで、男性の御贔屓さんが多いみたいです。

お芝居「紺屋高尾」
ここの劇団、お芝居でマイクを使いません。いいですね～。好感度高です。
橘で観たことのある「紺屋高尾」ですが、話の筋は同じですが、随分と味わいが違う。
座長が面白くふざけてて笑える！
幕開け冒頭は変な外国人医師で、付け鼻が途中で落ちて爆笑。
吉原ではアフリカから来た黒人の新造。なんかトンデモナイ(笑)
その次は、高尾の間夫のお爺さん。頬がこけたメイクで怖い～。
最後は高尾の身代りに一芝居打つ女。ひしゃげたたれパンダみたいなメイクで、割り箸を簪代わりに頭にいっぱい挿してた。なにこれ(笑)


久蔵は、笑川美佳さん。飛龍座長の奥さんだそうで。お芝居上手～。純朴で可愛げのある久蔵の役が似合っていました。
座長が面白いお芝居をしていても平然としていて、逆にいじって困らせていたのがさすがに強い！と思いました。アフリカから来た黒人新造に、「どこから来たん」「何しに来たん」「お母さんの名前は」など聞いて動揺させていたし、嬉しい時のダンスをする座長に「悲しいときの踊りはどうするんや」「その踊りのまま帰って行って」と注文。さすがだわ。

高尾太夫は、副座長の近江春之介さん。
春之介さん、綺麗だし台詞もなかなか良いのだけど、特に表情がすごく良い！
久蔵が自分の身の上を洗いざらい白状するときには、静かに穏やかに久蔵を見つめ、年季があけたらあなたのところに行くと言うときには優しく暖かく微笑む。わー女神の微笑みー。
高尾の他の客が乗り込んできたときには「おまえ一人が客じゃなし」と冷たく言い放ち、久蔵を打ち掛けでかばって「わっちの間夫でござんすわいな」と啖呵を切る。うわ、かっこいい！
大ちゃんの紺屋高尾では、こんな場面ないもんなぁ。大ちゃんにもやってほしいな。



舞踊ショー

飛龍座長


春之介さん


飛龍座長



次は5/9に見に行く予定。
春之介まつりなんだそうです。副座長の春之介さんが芝居でも舞踊でも大活躍とか。楽しみー。