橘劇団公演 ＠三吉演芸場 11/3昼夜

早速、行ってきました！三吉演芸場！
1月以来の橘劇団！ホント楽しみにしてたよ！
やっぱり橘劇団は楽しい。層が厚いよね！多少の差はあれ粒ぞろいの役者が揃っているし、それぞれ個性があって面白いし、群舞は抜群に見ごたえがある。芝居もしっかりしてる。
やっぱ大好きだな～橘劇団。
大ちゃんは変わらず綺麗で可愛くて、立役もカッコよくて素敵。
良二さんも相変わらずカッコよくて、いくつか大人になったからか印象が柔らかくなってますます素敵。
最高だね！！

太一くんばっかりにうつつを抜かしている場合じゃありません！
大ちゃんの舞台もぜひ観てみて！
大ちゃんも、全く別の魅力を持った、素晴らしい役者さんですね。こんなに違うように見える二人が、一緒に踊れば息ぴったり、道行もあんなに切なく美しく演じられるなんて、不思議で不思議でたまらない。
で、むしろ、2人はあんなに仲が良いけれど、身を置いている劇団のタイプとか、二人の表現の方向性は全然違うんだなぁということを、大ちゃんの公演を見ていて改めてしみじみ感じました。

構成は、第1部舞踊ショー、第2部お芝居、第3部華の舞踊ショー。合計3時間くらい。
昼夜とも観たのですが、ほぼ同じ演目、ただし夜のほうが若干パワーアップしていたのでお得な感じでした♪

第1部「舞踊ショー」
トップバッターは、若座長とめぐみちゃんの相舞踊。二人とも手ぬぐいをかぶって人目を忍んだ道行ふう。とっても綺麗～！
後半は曲が変わってアップテンポになり、着物を片肌脱いで、他の役者さんも出てきて、扇で群舞。やっぱり橘の群舞はすごい。かっこいい！みんな踊りが上手くて惹きつけられるねぇ～。橘はこの群舞が最大の魅力の1つだね。間違いなく。

続いて、菊太郎座長と新吾さんと五條ひろしさんの3人で舞踊。紋付袴で凛々しく見せてくれましたね～。

文若さんのおなじみの派手派手な舞踊も。あー久しぶりで懐かしい！
実は、文若さんが踊りが得意でないということに今まで気付いてなかったんだよね…。太一DVDで初めて気付いた。あの派手派手衣装にごまかされて分からなかったのね。
あの独自の衣装と文若さんの個性は見事だよね。踊りが下手でも全然気にならないもの。素晴らしい。

あと、もうひとつ大ちゃんの立役。「かぶけ、かぶけ、花の慶次～♪」という曲で、派手な立ち回りの舞踊。歌舞伎の立ち回りっぽかったなぁ～。今までこういうのは観たことなかったな。大ちゃんが振付したのかな？大きなジャンプや剣を使った殺陣があって、すごくカッコよかった！これは楽しかったなー。
使われた曲の「花の慶次」、昔の曲なのかと思ったら、今年8月に出たばっかりのパチンコ「CR花の慶次」の曲らしい。しかも、歌っているのは格闘家の角田信朗さんだとか。へぇえ！出どころが意外。

立役のかずみさんと、雪江さんめぐみちゃんの3人の舞踊も。かずみさんが二人の女の子それぞれとデートして楽しんでたんだけど、二人の女の子に「私のところに来て」と引っ張りあいになって、最後に二人にひっぱたかれちゃうと言う筋立て。なかなかコミカルで面白かった！ひっぱたかれたあとに、ちゃんと鼻血も出てたよ(笑)

第一部では大ちゃんの女形が無いな～と思ってたんだけど、芝居で出番があって化粧を変えられないから、立役しかやらなかったんだろうね。たぶん。

第2部お芝居「河内の次郎長」
薬問屋「越中屋」の道楽若旦那2人が、ひろしさんと良二さん。
ひろしさんの女房が雪江さんで、そのお兄さんが河内の次郎長の菊太郎座長。
橘劇団って、本当に、芝居がしっかりしていていい。観ていて安心するもの。
朱雀は若い子が多いし、太一くん自身もまだそんなに芝居が上手くないから、安心して見られないもん…。橘はやっぱり違うね。みんながちゃんと芝居できるのがいいね。

良二さんの出番が多くて嬉しかったな～。去年1年間居なかったし、新年の舞台は太一くん大ちゃんばっかで出る幕がなかったから、なんだかとても久しぶりに観たような気分。いくつか年を経て大人になったからなのか、おちついてきたというか、変な若さがなくなったというか、コミカルな役が板についてきたような気がする。でも、不思議と居るだけで華のある役者だよなぁ。顔は美形だし。
なんか、今までもよく劇団から居なくなったり、夜中に遊びに行くことが多い（しかも殆ど女がらみらしい）ので、最近は夜間外出禁止令が出されているとか…。芝居の中でバラされてたよ。なにそれ～

前半はずっと、座長の見せ場が続いたんで、大ちゃんは出てくるのか？もしかしたら出番なし？とちょっと心配になったら、ようやく後半に出番。
しかも、三枚目役ー！やったー！
隈取の大五郎という名前の、ちょっと気弱でお馬鹿な親分の役。顔には赤い隈取、太い眉毛にあごの無精ひげ。わーい変な顔メイク！嬉しいよ！ありがとう！手を叩いて喜びましたよ。
夜の部のほうが、アドリブやメイクはパワーアップしてた。
面白いネタもたくさんあって、いっぱい笑えました。あー楽しかった。
大ちゃんって、本当に役の幅が広い。3枚目も板についてるもの。

第3部「華の舞踊ショー」
大ちゃんの女形。いよっ、待ってました！
黒っぽい着物でのソロ舞踊、赤い着物でのフラメンコ群舞、良二さんとの相舞。どれも素敵！
フラメンコ群舞は、昔太一くんがメインで踊ってたフラメンコ舞踊を思い起こさせますね。大ちゃんの着物が、皮みたいな光沢のある素材の赤地の着物に黒い花を描いたもので、フラメンコにすごく似合ってる。赤いショールを華麗に扱った踊り、短い棒を両手に持った踊り、どれもカッコよくて色っぽいな～。
良二さんとの相舞は、人目を忍んだ駆け落ち風。大勝館で時々陽之介さんと踊っていたのと同じかな。薄紫の着物に、紫のショールを被って。美男美女だねー。

良二さんのソロ舞踊では、いつものようにB'zの曲で、白い襟付きコート、サングラス、シルバーアクセサリーという組み合わせ。この変な組み合わせが不思議と合うんだな。良二さんには。やっぱりすごく華のあるひとだ。殆ど動かないけど、充分カッコイイ。
でも昔みたいに、派手に動く舞踊もまた観てみたいなーと思う。

夜の部では、浅太郎さん、裕太郎さんのソロ舞踊もありました。
浅太郎さんって、良二さんと顔立ちが少し似てるなーと思うんだけど、残念ながら華があまり無いのよね…こればっかりは難しい。舞踊は、雰囲気が足りない分、もうちょっと動かないと間が持たない感じ。惜しい！
裕太郎さんは、今まで知らなかった座員さんなのですが…もしかして新人？でも体はけっこうちゃんと出来ていて、舞踊もなかなか上手い。まだ若い役者さん。頑張れ！

ラストは、座員さん全員がネズミ？に扮しての群舞。みんな顔に髭を書いてる～！おしりに尻尾をぶら下げてる～！可愛いなぁ～。
大ちゃんは、鹿の子模様の着物にネズミ耳をつけて登場。これも可愛い！着物も耳もどっちも可愛い！
座長さんは金地の華やかな衣装。座員総出の群舞はすごく楽しくて、華やかで、明るくて、素敵でした。橘ならではだよね～。こういう舞踊ショーを作れる劇団って、そうそう無い。絶対に。
まだまだ層の薄い朱雀にも、今は出来ないこと。
これがあるから、橘から目が離せないんだよね。


いやー。堪能しました。楽しかった。
5月の東京フォーラム公演で大ちゃんの魅力を再発見して以来、ずっと会いたかった大ちゃんに、ようやく会えて大満足。
もう後悔したくないから、出来る限り観に来たい。
公演は12月16日まであるんで(月曜は休館)、とりあえず11/23と12/15に観に行くぞ。


送り出しのときに大ちゃんにちょこっと聞いたところ、1月は浜松バーデンで公演するとのこと。2月は新歌舞伎座だけど、それ以降はどこに行くんだろう？
次に東京に来るのはいつなのかなぁ？