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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
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新歌舞伎座公演「千年の祈り」10日昼
2008年02月20日(水) 02:54:16
ようやく、マイ千秋楽のレポ(^^;

席は、3階席1列目。発売日から相当遅れて買ったのに、なんでこんなイイ席だったんだろ。しかも、花道の真上だよ!スッポンが良く見えるわぁ~!
舞台全体も良く見えて、3等のわりには満足できた席でした♪

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「相馬の千太郎」
へんなスイッチが入ってしまったらしく、始終泣きっぱなしになってしまいました。
いい芝居だから、というのとはちょっと違うと思うんです。太一くんの芝居が、演技というよりは素に近い感じなんだというのが少しずつ納得できてきたので、太一くんの台詞や仕草がものすごく自然体に見えて、ぐっと感情移入してしまいました。
やっぱりおみよが可愛いから、悲しい結末が余計に心に響いてしまうというのもありましたねぇ。太一くんがおみよの髪をなでるところでは特に、妹に対する深い愛情が伝わってきましたし。
では、この芝居でいちばんいい“演技”をしてるのは?水城新吾さんだったんじゃないかなぁと私は思います。おみよと千太郎の育てのじっちゃん役。味があってとっても良かったっすよー。おみよがじっちゃんと別れるのを悲しむシーンでかなりうるうる来ちゃいました。

一番最後は、結局、千太郎は救われていないわけですよね。
おっかさんに「千太郎」と呼んでもらっただけで充分とは言っていたけれど、おみよはもう帰ってこないし、自分だけがおっかさんの元に留まることはできないし、この先どうしたらいいのか、悲嘆にくれた表情があまりに悲しくて大泣きに泣いてしまいました。
前回と演出が変わって、千太郎を探しに来る母の姿は無くただ声だけが届いてくるのも、寂しさを強調していたなと思います。そこにおみよの声も重なってきますしね。
このあと、千太郎はどうしたのでしょう。やくざの道をひたすら進んでいったのか、あるいはこのまま儚く消えてしまったのか…
いずれにしろ、この先千太郎が笑顔になれる日は来ないのでしょう。


第2部 舞踊ショー
一番良かったのが、大ちゃんの舞踊。3回の公演を通して、一番私の印象に残った演目だなぁと思います。
スッポンから上がってくるところが私の席から良く見えて、とても嬉しかった♪
自分の席から、舞台全体と客席前方が視界に入ったのがなお良かったのかもしれません。大ちゃんの作り出すオーラが、会場全体を支配しているのが感じられて、すごく感動させられてしまいました!
なんかねぇ、ねっとりとした色気を感じるんです。そう!粘りです。何が太一くんの舞踊と違うって、この粘りなんだな。


あと、全体が良く見えたので、群舞を観ていて気付いたこと。

良二さんが全般的にやる気が無い…(笑)
笑っちゃいけないんだろうけれど、自分にスポットライトが当たらない舞台には気合が入らないタイプだろうなと思うので、しょうがないかなぁ~と許してしまう自分がいます…甘いなぁ。
It's ShowTimeで、群舞は前半は笠、後半は扇で踊るけれど、気付いたら後半で一人だけ扇じゃなくて腕だけの人がいたのよね…。よく観たら良二さん。扇はどうしたの?落としたの?それとも忘れたの?
もうちょっと集中しなさいよ~。
また今度、橘劇団の単独公演で、ステキな舞踊を見せてよねぇ~。

あと気になったのが、ShowTimeの群舞とセフィロス太一の群舞に出ていた橘の五條ひろしさん。周りが若いモンばっかりの中、ひとりだけおじちゃん頑張ってたよね?あんまり動きついていけてないし(笑)なんか面白かったです。頑張れーって応援してましたよ!
それにしても、なんでひろしさんが選ばれたんだろう?

女性群舞の奈々さんとかずみさん。
どちらも背が高くて舞台栄えしていてステキだったけれど、踊りのタイプってけっこう違いますよね。奈々さんは、キレがあって躍動感があります。アップテンポの曲に似合います。かずみさんは柔らかくて優しい感じ。ゆったりした女性的な曲が似合うと思います。かずみさん、橘のときにはよく立役をやるけれど、しっとりとした優しい女形がすごく似合うんだから、女形もいっぱい観たいなぁと思います。3,4月の佐倉に期待!!
あと、朱雀の瞳ちゃんは踊りが上手いですね!キレがあって目を引きます。気が強そうな感じに見えるんだけれど、それが踊りに出てるんだなぁと思いながら観ていました。

セフィロス太一。
鬘が新作の銀髪の鬘だったよ!きゃっほーい!ようやくホンモノの銀髪のセフィロスを拝むことが出来ました!
日によって鬘を替えているのは、なんでなんでしょうね…。せっかくだから3回とも新作の鬘で観たかったです…
新作の銀髪鬘は、後ろ髪が段になっていて、肩上くらいの髪と腰くらいの髪が重なってました。はぁ~ホンモノのセフィロス降臨だわ
この演目を舞踊ショーのトリに持ってくるということは、やっぱりこのセフィロス太一を目玉と考えているのだろうし、太一くんの魅力をアピールできる演目だと認めている(斉藤さんか、太一くん本人かどちらかが)のだろうし、何よりこの演目の格好で囲み取材を受けているのだから、かなり重く扱われている演目と思ってよいのでは?ちょっと前までの羅臼の男みたいな位置づけ?切り札、とも言えるかな?
今後もちょくちょく踊ってくれると嬉しいな~。今度はあの格好に長い日本刀を合わせてほしいな。セフィロスの愛刀は正宗なのだから♪


第3部 舞踊劇「千年の祈り」
なんか道行きのことばっかり書いちゃうけれど…
ここはもう完全に、愛し合う男と女にしか見えません!まだ年若い青年と少年だとは思えない。
あまりに悲しすぎる二人の行く先に、舞踊劇であることを忘れて天を恨んでしまいましたし、死を覚悟する2人に、まだ諦めないで!と思わず心の中で懇願してしまいました。太一くんをあんなに悲しませる大ちゃんをちょっとだけ恨みにさえ思ってしまいました(><)
だって、あんな悲しそうな太一くんの泣き顔を見るのは嫌なんだもの。だから、なんだか現実が交錯してしまって、絶対に大ちゃんは太一くんより先に死なないで欲しい、そんなふうに願ってしまったのでした。

花街は見た目は華やかだけれど、所詮は苦界だから、それなりの辛酸は舐めてきたわよ。
そう語ったのは、某明治剣客漫画の十本刀の一人、夜伽の由美だったかしら。
出典元が怪しげですみません…。でも、歌舞伎でも大衆演劇でも華やかな場面ばかりがよく描かれる花魁の、本当の苦しさや辛さを昇華できたのは、千年の祈りの最後の天上界なのでしょうね。太一くんは、あるいは太一くんと大ちゃんの2人は、何か大事な使命を背負ってこの世に導かれてきたような気がします。こうやって舞台で演じることで、その使命を果たしているのですよね。


そんな舞台をこうやって観る事ができるなんて、私達って何て幸せなんだろう。
これからもずっと見守り続けていきたい!
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コメント
パチパチパチ☆☆☆公演を思い出しながら楽しく読ませて頂きました~♪
私は2回観て2回共1階4列目センターだったので;_;、
色々な角度からご覧になった波華さんのレポートで擬似体験させて頂きました^^。
あと、さすが橘劇団にお詳しいので、私が太一くんしか見ていなかった間に^^;、
しっかり全体をご覧になっていて、そうだったのかぁ~という驚きもありました。
あと1回増やせたら私も全体を見る余裕が持てたかしら…?
やはり奈々さんとかずみさんのWセンターはワァ~イ♪って気分になりますよね!
セフィロス太一はホント何度でも観たいです!長い日本刀!イイですね~☆☆☆
そして最後の2行に激しく同意です!!
私は昨夏からの新参者で、もっと前に太一くんの存在に気付いていたら…と何度も思いましたが、
こうして今は観る事が出来て、これから見守っていけるのですから幸せ者ですね!
朋♪ 2008年02月20日(水)08:48:12 編集
>朋♪さま
ご清聴(?)ありがとうございましたぁ~。拙いレポで恐縮です。
朋さん、2回ともそんなにいい席だったのですかぁ~!!それは羨ましいですね!私はファンクラブ席じゃなく一般席だったから、そんなにいい席じゃなかったんだと思うのですが、まぁ席の問題ではないですよね、きっと。
今回の大阪公演は、橘劇団の座員さんたちもみんな出演すると知ってすごくテンションが上がっていたので、ついついその面々を探してしまいましたよ~。みんな頑張ってるなーと思って嬉しくなりました(^^)

私も、4年も前から観ていながら、もっと何回も観に行っておけばよかった、もっと以前から知っていればよかった、と贅沢な後悔をしていますが…
今この瞬間の輝きを観ることができることが多分一番の幸せなんだろうなぁ~と思いました。太一くんは、いつ見ても、その度に新しい輝きが生まれているので、「今が最高」と思えるんだろうなぁと思います!
ホントに、私たちは幸せ者ですよね!
波華@管理人 URL 2008年02月20日(水)21:02:03 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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