劇団花吹雪公演＠三吉演芸場 7/20昼

怒涛の三連休2日目。
この日は最高の花吹雪と最高の花組芝居のハシゴでした～。

昨夜、夜中までお仲間さんとお食事＆お喋りを楽しんで、寝る時間が遅かったのに、なんだか変な覚醒状態になってるみたいで朝早くに目が覚めてしまいました。
だけど、ウチで掃除とか洗濯とかしてたらついつい遅刻しちゃった…20分ほど。

この日は1列目～♪なんてステキな席
そして、わたくし、この日は真ちゃんに落ちました
ものすごく可愛い女形の舞踊があったの～
もう、真くんじゃなくて"真ちゃん"になったもん、私の中で。

◆ミニショー
途中から。
・春日さん「男の旅路」
・かおりちゃん「大阪の女」
・真ちゃん京ちゃん「俵星玄蕃」三波春夫

「俵星玄蕃」は忠臣蔵の俵星玄蕃と杉野十兵次のお話を歌った曲で、けっこう有名らしいのだけど、私は知らなかった…。
このお話そのものも知らなかったしな…。
もうちょっと昔だと、忠臣蔵のこういうお話って誰でも知ってたものなのかなぁ。知らない自分が寂しかったな。
三波春夫が歌うこの曲は9分くらいととても長くて、浪曲風だし途中に講談風の語りも入って、真ちゃん京ちゃんの芝居仕立ての舞踊がとてもカッコよかったです
いやぁ～ステキな若者たちですよ～惚れ惚れです！
特に真ちゃんの槍使いの勇ましいこと。
京ちゃんの討ち入り装束もとっても似合っていました。
　　
曲はこちらでどうぞ。
三波春夫かっこえぇ～



◆芝居「奥様仁義」
1ヶ月前、初めて篠原で花吹雪を観たときに掛かっていた、私にとっては想い出のお芝居。
篠原で観たときもオモシロいなーと思いはしたけれど、まぁありがちな笑えるお芝居だなとしか思わなかったんだよな…。
でも今回は、花吹雪のことをある程度知った上だし、お客さんがダブルの大入りでものすごく盛り上がっていたし、三連休ってこともあって関西のご贔屓さんもたくさん来ているみたいだったし、客席のノリがいつも以上に良かったので、役者のほうもすごくノッてました。もぉアドリブ全開だし、ネタはパワーアップしてるし、春之丞さんムチャクチャ楽しそうだったし、観てて感動するくらい楽しかったです。しかも1列目だったから、舞台上の役者のエネルギーを全身で受け止めることが出来ました。ホントに楽しかった！舞台は生モノだなってのを改めてしみじみ実感しました。

春之丞さんは女ヤクザのお栄という役で、時々男に戻っては黙れコラァーアホボケカスーみたいな口の悪い脅し文句ばっかり。見た目は可愛い女なのに。着物の裾をはだけて足を組むわ、大股開いてヤンキー座りするわ(真っ白な半股引が丸見えキャー！)、酒飲んでゲップするわ。
もー汚いー！中身はカッコイイ男の人なのにー！

真ちゃんは、その女ヤクザに一目惚れしてしまう呉服屋の若旦那。ほっぺたピンクにして可愛い甘えん坊のナヨナヨっとしたお坊ちゃま。あー可愛いわー
京之介座長は真ちゃんのお母さん役。わがままな甘えん坊の息子に振り回されっぱなし。
寿美座長は、呉服屋の一番番頭。この役の寿美座長が面白いのよね～。ちょっと3枚目のメイクだし、髭男爵のマネしたり、オモロー！って言ったり、3の倍数でアホになったり。あはは～可愛いわ～寿美さん
そんな寿美さん、呉服屋の若奥様になったお栄に蔵に連れ入れられてボッコボコにやられてヒドイ怪我のメイクになっているのがまたカワイイ。お客さんに「可哀そうー」って言われて「同情するなら金おくれ、ドウジョー」ってオヤジギャグだし！そしたらご贔屓さんがホントに封筒のお花を手渡ししてビックリしちゃったよ。
この場面の春之丞さんと寿美座長の親子のカラミ、とっても楽しい。春之丞さんも、親を殴れるのはこの芝居くらいだって言ってハリセンでバンバン叩いてるんだもん～。笑える～。

最後は、ヤクザたちが呉服屋へ乗り込んできて立回り。
ヤクザの親分の春日さん、用心棒の愛さん、手下には白塗りの女形の化粧をした京ちゃんも。キャーカワイイ！ってことは舞踊ショーで女形やるのね～
そんな白塗り化粧のカワイイ京ちゃんが、春之丞さんに向かってヤクザらしく凄みをきかせるそのギャップがたまらん。笑えるよ～

ヤクザたちとお栄の立回り。
春之丞さん、最初は刀で立ち回るはずなのにいきなりハリセンを手にするもんだから、対峙する京ちゃんたちが「えぇ～！？」みたいな顔で苦笑してんのよねー。そのときの京ちゃんも可愛かったけど、春之丞さんの楽しそうな顔ったらなかったな。立回りでみんなのことハリセンで叩きまくってましたぁ。
用心棒の先生役の愛ちゃんも、1回だけハリセンで殴られるところを「もう一回」って言われて2回も叩かれてたし。愛ちゃんは「ありがとうございましたー」って言ってそそくさと去ってしまったよ。

本当に、春之丞さんノリノリで、いつも以上にやりたい放題の楽しい芝居でした。
笑いすぎて痙攣起こしそうだったよ。
あー幸せ。



グランドショー
・群舞「華の津軽の」？
・春之丞さん「女と酒のブルース」
・真ちゃん女形「恋に落ちて」徳永英明
・京ちゃん女形「滝の白糸」
・梁さん「淡雪の恋…曼珠沙華」
・春之丞さん「さくら」コブクロ
・真くん立役
・愛さん「近江の？」
・顕さん「黒い花びら」
・恵さん「鏡踊り」？
・京之介さんの歌
・寿美座長「人生峠」
・あきなちゃんかおりちゃん「暮れ六つ小町」
・京之介さん
・ラスト　宝塚ショー


春之丞さん「女と酒のブルース」


真ちゃん女形「恋に落ちて」
これがムチャクチャ可愛かったの！
真ちゃんって、芸者みたいな古風の女のほうが似合うと思ってたけど、こういうキラキラふわふわの洋風な女形もこんなに似合うんだぁ。
着物も、髪飾りも、お扇子の柄も薔薇。
もぅ可愛すぎてうっとり。
この着物、京ちゃんが着てるのを写真で観たことあるな～。
あまりに可愛かったんで、ソフトフォーカスっぽく加工してみたり(左)
右端のは、お花が映ってなければなぁ。いい写真になったのに。
　　
そういえば、京ちゃんのこういうキラキラふわふわの女形はまだ1回しか観てない…
もっと観たいよ～！
真ちゃんのこういう可愛い女形ももっと観たい～！


京ちゃん女形「滝の白糸」
真ちゃんがあんな感じだったから、京ちゃんはこういう感じで来たのかな。
髪をこういうふうに小さくまとめたカツラもちょっと珍しいかも。



春之丞さん「さくら」
衣装も豪華だし、演出も凝ってました。
最初の黒地の着物に、桜の枝の刺繍がびっしり。すごい。高そう～。
この着物が、なんと途中でぶっ返ったからさらにびっくり。
下の白い着物にも、同じように桜の枝の刺繍がびっしり。なんてステキな着物なの～
それから、お扇子を広げるとそこに仕込んだ桜の花びらが空中に舞うという仕掛け。これは感動的だわ。
ビックリしちゃってボケた写真しか撮れなかった。しかも春之丞さん、ちょっと顔がむくんでるかも…。スイカの食べすぎで水ぶくれかしら(笑)
　


宝塚ショー
この間篠原で観たし…と思ったら、前回と全然違う内容！
シルバーのタキシードのダンスと、白いシャツとベストのダンス。
うきゃーカッコイイー！
私はこっちのほうが好きだわ～
　　

んで、やっぱり宝塚ショーのときの京ちゃんてハッとするほど綺麗。ホントに女の子みたい。
なんで？メイクのせい？
白塗りじゃなくて肌色の顔にアイメイクばっちりしてるからかなぁ。
それから、カツラじゃなくて地毛だから、おでこのラインがよく見えるせい？
良く分からないけれど、いつもの女形とも普通の立ち役とも全然印象が違う。
最初に花吹雪を見たとき、この京ちゃんに落ちちゃったんだよなぁ…。

そうして、ここまで来てしまったんだね、私は。

3連休で遠征してきているご贔屓さんが多かったみたいで、送り出しではここかしこで「お久しぶりです～」っていう挨拶が交わされていました。
やっぱこういう時って役者のほうも嬉しいだろうし盛り上がるだろうねぇ。
私はその恩恵に預かれたってことでしょうか。ありがたいことだ。


送り出し後、花組芝居の舞台を見に関内へ移動。
三吉と関内、地下鉄で2駅という奇跡的な近さ。なんて嬉しい偶然！