劇団朱雀・橘劇団新春合同公演

前楽日の29日に、ふたたび大勝館へ行ってまいりました。

はぁ～これで橘劇団と劇団朱雀はしばらくお預けか…。私は大勝館以外にはめったに観に行かないので…。
寂しいなぁ。橘劇団と次に会えるのは、6月にまた大勝館に来たときかな。
朱雀はいつ来てくれるんだろう。

この日の舞台もとっても良かったです！
やっぱり太一くんピカイチ！最高～

第一部お芝居は「丁半街道」。
劇団朱雀の座長、葵陽之介さんが主演で、脇役に大五郎くん。
非常に申し訳ないが、私はこの日やっと、劇団朱雀の座長を認識できました。
葵陽之介さんは、元は、昨年の中村福助さん主演の映画「蛇炎の恋」にも出演していた劇団舞姫の座長、葵好太郎さんの門下で、その後独立して劇団朱雀を設立したんだそうです。そして早乙女太一くんは陽之介さんの息子です。
やっと分かった…遅すぎるよ私。
陽之介さん、よくよく見ると男盛りの魅力に溢れていてイイデスネ！
しかも29日は、陽之介さんのお誕生日だったのです。36歳かな？おめでとうございます！
脇役の大五郎くんは3枚目の可笑しな役、所謂オチ役でした。前見たときもオチ役だったんだけどな。
こういう笑える役の大五郎さんも面白くて好き。27日に18歳の誕生日を迎えたばかりで、「色んなことを解禁する」とか言っていたらしく、この日の芝居はお下品なネタの大放出でした…。それ放送禁止ですからー！！
最後の最後にほんのちょっとだけ出てきた良二さんが、浮くほど爽やかでカッコよかったのが嬉しかったｖやっぱ良二さんは素敵です～。


第二部「舞踊ショー」は、いつもより太一くんが活躍していたかも（はぁと）
赤い着物のフラメンコあり、レインボーラメ着物でハードロックに合わせて踊る曲あり。
でもゆうきくんいなかった…。2ショット楽しみにしてたのに…。
良二さんも少なかった…。
この日一番オイシかったなぁと思ったのは、太一くんが芸者姿で演歌に合わせて踊った舞台。曲は分からないけど。演歌なんて全然知らないもん。
これがね、すっごい嬉しかった。待ってました！ってカンジです。
何がいいって、今まで見てきた太一くんの踊りって、曲が洋楽だったりアップテンポなJPOPだったりと、どちらかというと若い太一くんらしい元気のいい踊りばっかりだったの。
それが、今回は、芸者で演歌！めちゃめちゃ大人の女性の魅力を踊らなあかんやん～！
で、見てみると、やっぱりこういう類の踊りはまだまだだと分かるんだよね。手招き一つ、駆け寄りかた一つ取っても、まだまだお子様ねぇ、大五郎くんのようにしっとり踊るにはまだまだねぇとわかっちゃう。
しかしその拙さがまた可愛いのです。
太一くんもこういう踊りに挑戦する年なのかなぁ。去年は見たことなかったからなぁ。なんか嬉しいよぉ。
しかも、幕開き最初の後姿だけで「太一くんだ～！芸者だ～！キタ━━━━━！」と一気に盛り上がった自分が凄いと思ってみたり。

けっこう面白かったのは、誕生日の陽之介さんへのバースデーケーキのプレゼント。ファンのお客さんからね。
もちろんケーキだけじゃなくって、お花（よーするにお札だ）と、ケーキと、着物と帯！
うわ着物だー！着物プレゼントって初めて見たかも。
こういうプレゼントって、その場で他の座員が出てきて舞台上で掲げてお客さんに見せることになってるんだね。
もっとびっくりだったのは、そのあと、すぐ、陽之介さんがもらった着物を着て出てきて一曲踊ったこと。うわ、さっきの着物着てるよ！って。
着物だけ見たときは、ずいぶん渋い色だなぁと思ったけれど、実際に着ているのを見るとすっごい粋でカッコよく見える。めちゃめちゃ似合ってるなぁ。

この日は大五郎くんも他のお客さんに着物をもらってたのー。
最初は着物の表しか見せてくれなくて、しかもピンクの無地だったから意外とつまらないかも？と思っていたら、裏がキモだったのね。
そのあとのフィナーレ「ビバ･ビバ･パラダイス」にこれまた大五郎くんが早速着て出てきてくれたんだけど、裏地は白に銀のスパンコールをびっしり張りつけた、きらびやかなもの。裾を一部折り返して帯に挟んで、ちゃんと裏がチラチラ見えるように着て出てきたのが素晴らしいと思った。
彼らにしてみれば普通なのかもしれないけれど。
帯は表がピンクで裏が白のリバーシブルで、それが引き立つような結び方をしていたのもマジすごいと思ったよ。プレゼントした人のセンスにも感心したし、すぐに最高の着方で舞台に出てきた大五郎さんと着付けた人にも感心した。

はぁ、しかしフィナーレの太一くんの青地の振袖姿もめちゃめちゃかわいいよ。
箱に閉じ込めてずっと取っておきたいくらい！
変な人ですみません。


最後に、第三部舞踊ショー「吉原わらべ唄」。
一年半前から数えてすでに5回くらい見てるんですが、何回見ても飽きないです。
（何十回と観ているファンの方は当然いらっしゃるでしょうけれど）
演出が少しずつ加わったり新しく替えられたりしているためでもあるけれど、何より題材がいいと思う。本当に切なくて心に染み入るから。
サントラが欲しいくらい！
いつ観ても圧巻なのは、大五郎くんの花魁道中のシーン。凄いよね、あの豪華な衣装。
（なのに裸足というのがポイントだったりする。遊女はなぜ皆裸足なのか？）
それから大五郎くんが蛇の化け物みたいになって手下を引き連れて現れるシーン。良二さんがメロメロで二人ラブラブなのがたまりましぇん。
そのときの裾の長い衣装のまま、僧の菊太郎座長と激しい立ち回りを演じるのがまた凄いんだな。なんであの衣装であそこまで動けるのか。迫力たっぷりで手に汗握ります。
そして最後の、白無垢姿に純白のヴェールという一見ミスマッチな花嫁衣裳。うっとりほぅ～です。
この舞踊ショーは本当に優れた作品だと思う。日本全国はもちろん、世界に誇ってもいいのでは？
これからもずっと演じ続けてもらいたいです。
でも、今度大勝館に来たときは「ランタナの赤いくつ」をやるかも？