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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
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脚本
2012年06月05日(火) 14:18:43
「演劇グラフ」初代編集長である上松ミナさんのブログ

☆大衆演劇はスペシャルなのだ☆

拍手[2回]


大衆演劇について、いろいろと興味深い話が書かれている。
演グラ編集長をされていただけあって、見識が広く、内部事情などにも詳しく、とても面白く読ませてもらっている。
雑誌編集の苦労話で、掲載記事の配分や内容に気を配らなくてはいけないというくだりがあるが、各組織との間で角が立たないように取り持つための気苦労が大変だったのだろうと、分かりやすいぐらいに想像できてかえって笑えてしまう。でもこういうことは、ただ雑誌を読んでいただけでは分からなかった。



最近の記事で、芝居の脚本公募について書かれている。
一部存在する、展開に無理のある話。分かりにくい話。意味の繋がらない話。
昔から伝わっているものをそのまま変えずにやっているために起きている問題。

口伝のためでもあるかもしれないけれど、一応台本の形で伝わっている能楽・歌舞伎・文楽においても、多少なりとも同じことは言える。
それは、上演された当時と現代とで価値観が違うためでもあるし、江戸以前の観客は芝居の筋の辻褄が合っているかどうかにはあまり気を留めなかったためであるとも言われている。

古典芸能が今を生きるために、どうあるべきか。
たくさんの有識者が考えて、議論して、いろいろなことを実践しているけれど、私も知識の乏しい頭で漠然と不安を感じていて、もやもやしている。
大衆演劇は、古典芸能とはまた少し立ち位置が違うだろうけど、先人の芸を受け継ぐことにある程度は重きを置いているはずなので、やっぱり同じようなことを考えなきゃいけないのではないかなと思う。

芝居に関しては、古い芝居を書きかえることや、新しい芝居を作ることは一つの方法であることは確か。
公募そのものに賛成とも反対とも言うつもりはないけれど、客観的な審査の目で評価を与えることで、当然質のいい芝居が出来上がる。

野田歌舞伎や三谷歌舞伎、G2さん作の新作芝居などは、一般的な賛否はともかく、私がいいと思ったのは、現代人の感覚で人間の心理をきちんと描いていること。表面上の通りいっぺんの出来事を描写する芝居ではなく、人と人とのかかわり、人の思いによって引き起こされる出来事、心の葛藤、そういうものが感じやすく、観劇後にも考えさせられることが多かったこと。深みがあると感じた。
(一般的評価ではなく、個人的感想なのであしからず)

先日観た劇団荒城の「因果は廻る狂狂と」という芝居は、人間の心理を深く丁寧に描いていて、引き込まれる芝居だった。脚本の良さに感激した。
同じく荒城が書き変えた「遊侠三代」も、人間のドラマがくっきりと浮き立つような芝居に変わっていて、これまた脚本の良さに感動した。
こういう芝居を作ったり演じたりする大衆演劇の劇団は、他に無いんじゃないかと思う…(私が知らないだけかも…)

商業演劇の優れた作品のいくつかも、派手な道具、激しい動き、凝った演出だけではなく、きちんと人間を描いた優れた脚本に支えられているはず。
どんなに役者の芝居が良くても、脚本が良くなければ輝けないし、いい脚本に出会わないと役者も成長できない。
そんなの当たり前だ。言うまでもない。


なんだか支離滅裂になってきた。何が言いたいんだか。
古典芸能、大衆演劇、商業演劇。
音楽。ダンス。
舞台パフォーマンス全般。
楽しいから観ているし、今も十分楽しんでいるけれど、ずっと前から何かが気になって仕方が無い。
観るだけしかできない今の私に、何か出来ることは無いんだろうか、と。


願わくば、目の肥えた観客が増えてほしい。もちろん自分も、目の肥えた観客でありたい。もっと目を肥えさせたい。
優れた役者の演技が、観客の目を肥えさせる。
肥えた観客の目に晒されることで、役者が成長する。
どっちが卵でどっちがにわとりかは分からないけど、相互で支え合って、刺激を与え合う、そういう関係になりたいと思う。
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コメント
こんばんは

私もこのブログの愛読者です。同じものを波華さんも読まれていたんだ!って、嬉しくなりました。

お芝居がおもしろいって思えるかどうかは、登場人物に共感できるかどうかにかかってるんじゃないかな。人間がきちんと描かれているかってことですかね。
古典も作られたときは新作で、現代劇だったもの(近松の心中物なんかは、今で言うワイドショーの再現ドラマ!?(笑))もあるわけで、それらが何度も上演されて今に残っているのは、やはり登場人物に共感するからじゃないかな。
そういう描き方がされてるから、つまり脚本の力だと思います。大衆演劇でもそういう目で、お芝居を見直す動きがいくつかあって、お互い刺激しあってくれると嬉しいですね。
長文、失礼しました。
moto 2012年06月05日(火)20:37:02 編集
>motoさん
おお~motoさんも同じブログをご存知でしたか!

面白いお芝居って、やっぱり登場人物の気持ちが分かるかどうかですよね!人間がきちんと描かれているか。その通りだと思います。
よくよく考えれば、人の気持ちって目に見えないもので、それをお芝居の上では台詞や体の動きや演出でどう上手く表現するか…なので、難しいことなんですよねぇ。
今も残っている古典作品の陰には、再演されることなく消えていった作品が数多くあるのでしょう…
残っているというのは、やっぱりそれだけの理由があるのですよね。
ただ残すのではなくて、思い切って淘汰されていくべきものもあっていいんじゃないかと思いました。

嬉しいご意見、ありがとうございました!
波華@管理人 2012年06月06日(水)10:35:30 編集
私も上松さんのブログの愛読者です。
大衆演劇が好き お芝居が好き 人間が好きっていうのが伝わってきますよね。

私も、常々大衆演劇の芝居をみていてもぞもぞっと気持ち悪くなることあるんですが。
変な書き方なんで誤解ないよう…。
どうしても、時間的制約、人数的制約、場所的等など の中で話がはしょられたり、繋がらなかったり 無理やり繋げたり…という場面があるとどうも芝居に入っていた気持ちがすっと第三者目線になってしまうというか…。
うまく書けないんだけど、壮大な話や、受け継がれる話をそのままでなくても、観客と役者の気持ちがそれぞれ受け渡せる範囲であればいいので、やはり 結局 人間がきっちりと描かれているのが基本なんでしょうね。

先日荒城でみた『天翔る蒼き狼』をみてつくづく感じたんだけど、大衆演劇では毎日の昼夜興行のあと、芝居の稽古 舞踊と
本来商業演劇では、パート別に受け持ち、且つじっくり時間をかけて作り上げるのが、すべて自分たちでしかも限られた時間でと なんとハードな事だろうと。
その分、好きな事を思う存分出来る特権もあるけど、反面、演出とかも客観視出来ないという落とし穴もあるしね。
『天翔る…』すんごい良かったんですよ。
ただね、残念なのだったのは あまりに長すぎる…。
芝居好きな自分たちで作り上げると、作品が大事過ぎてどこも削れないという…。

新作にしろ古典にしろ 良いものはやっぱり良いので受け継がれていくでしょうね。

なんだかとりとめのない駄文 ごめんなさい。
ブーブー 2012年06月16日(土)21:27:38 編集
>ブーブーさん
ご意見ありがとうございます!
大衆演劇のお芝居は客観的な目が入らないっていうのは、すごくよくわかります。いいお芝居になる場合もあるし、独りよがりのお芝居になる可能性もあるし。

なんで大衆演劇は毎日日替わりでやってるんでしょうね。しんどいのは分かってるのに。稽古時間も短いし、日々改善されていく過程を踏むことができないし。
変則的に、数日間同じものをやる、っていうこともやってもいいのになぁって思います。同じものでもまた観たいお客さんもいると思うんですが…。

私も取りとめなくなりました(汗)
いつかまたじっくりお話しましょうね!
波華@管理人 2012年06月18日(月)14:33:08 編集

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