――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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舞初メ、謡初メ、笑初メ。
2005年01月05日(水) 23:55:37
今年の初舞台鑑賞は、茂山千五郎家の「新春狂言」。
去年まで神戸で行われていた公演です。
東京に来てくれて、本当に嬉しい!
新春トークではもっぴがかなりぶっ飛ばしてました。めっちゃ面白かった。大爆笑!
一緒に居る童司が口を挟む隙を与えない!ていうか童司はトーク下手だしね…
去年まで神戸で行われていた公演です。
東京に来てくれて、本当に嬉しい!
「新春トーク」 茂山宗彦 茂山童司
語り「那須之語」 茂山千五郎
新作狂言「唐薬水」 作:茂山千三郎 老伯父:茂山千三郎 甥甲:茂山正邦 甥乙:茂山茂
語り「猫間」 茂山七五三
狂言「千鳥」 太郎冠者:茂山逸平 主人:茂山童司 酒屋の亭主:茂山宗彦
新春トークではもっぴがかなりぶっ飛ばしてました。めっちゃ面白かった。大爆笑!
一緒に居る童司が口を挟む隙を与えない!ていうか童司はトーク下手だしね…
テーマは「茂山家の年末年始」。
「12月20日くらいからだんだん忙しくなってくる。この間、衣装を置いている蔵を大改造したので、改造している間に稽古場においていた衣装を新しい蔵に戻す作業に追われてましたね」
「クリスマスにまで狂言会。普通は一番好きな人と過ごす日ですよ?観に来てる人たちは恋人がおらんのかっちゅう話ですわ。ま、いらん話ですけど。
この狂言会は殆ど皆が初役だったんです。笑い茸は10年ぶり。皆忙しい中、仕事が終わって夜10時ごろから稽古を始めると、終わるころには日付が変わってます」
「28日は茂山家にとって一大イベントの日。まず、大掃除。それから、千作の誕生日。
いつも、夕方3時ごろに大掃除が一段落して誕生会が始まるんですが、千作は2時ごろからすでに席について待っている。ケーキも自ら買ってくるんですよ。なぜか27個もあるんです。計算間違ってるんですよ。」
「30日に、七五三家はお伊勢参りに行きます。それ以降の日は、チームもっぴの忘年会。僕一人が盛り上がる忘年会ですわ」
「童司くんとこは年末何かやる?」「特に何かする事はないですね。大晦日は普通に寝てました。いつもの夜と変わらないです」
「千之丞は朝弱いので、僕の家では元旦午前の京都観世会館の謡初めの前に早起きしておせち食べることはせずに、夜12時に日付が変わったらすぐおせちとお雑煮を食べて、それから寝て、朝は普通にパンとコーヒーの朝食です」
「七五三家では朝にちゃんとおせちとお雑煮食べますよ。こんなでっかい(こぶしくらいの)かしらいもが入ったお雑煮。正月からいきなり修行ですよ。」
「父におとそを貰ってから、今年一年の抱負を告げるわけですが、いっぺいがえらいことやらかしまして。おとそ貰う時点ですでに酔ってるわけですよ。片手でおとそ貰うとるから『両手で持てや』言うたらしまいには『今年はいらんわ』って。驚きましたわ。ぎょえーですわ」
「今年は千五郎が還暦を迎えます。凄いですよ、「釣狐」を全国で6回くらいやります。東京で狐をやった次の日には国立で「節分」ですよ。えらいしんどい曲ですわ。
僕の中では絶対ありえへん」
「うちはみんな、年取るほど元気にならはるんじゃないでしょうか。千作も、今日国立で『縄綯』やってたんですが、袖では『もう無理や、あかん』て言うとったんに舞台の上では『わーっ!』言うてますからね。」
「京都チャンネルをご覧の皆さん、『ごっつんこ』第3回の放送が決まりました!明日ロケに行って来ます。なので今日はのぞみの最終で帰らなあきません」
メモを取るのもひと苦労。でも大いに笑わせていただきました。
やっぱり千作さん面白い。自分でケーキを買ってくるって(爆笑)
今日の番組は、「平家物語」から2番も出てます。
大河ドラマでも意識してるのかと勘ぐってしまいました。
ただの偶然だとは思うんですけれど…
「那須之語」
千五郎さんの落ち着いて威厳のある語り口調が心地よいです。
役を演じ分けるのに座り位置を替える時、ちょっと足元が滑っていたような。大丈夫かいな…
いざ、与一が矢を射る瞬間の演出は、和泉流のほうが動きが派手で好きです。大蔵流は大人しいよね。
こればっかりは流派の違いだから仕方がないんだけどさ。残念だなぁ。
とか言っておきながら、実際には観ている間中、私の頭には青楓さんの「那須與市」の舞踊が浮かんでいたことを白状しておきます。
古典の舞踊に與市ってあるのかな。(青楓さんが踊ったのは新作なので)
あるとしたら踊ってみたいものです。
「唐薬水」
長生きのできる水の沸く泉に、二人の甥が老伯父を連れて行く。飲むと若返るが誤って泉に足を滑らし落ちたはずみで水を飲みすぎ、赤子になってしまいます。
千三郎さん作の狂言。面白い台詞が多かったです。
「茂山茂という、世にも珍しい名前の弟が一人」って、これ正邦さんと茂さんじゃないと使えないじゃん!
「マージャンの負け分を早う払っておくりゃれ」とも言ってました。
千三郎さんのお爺さん役は文句なしに似合ってる。可愛い!耳が遠いという設定が、「聞き間違い」という笑い必至の演出を生み出すわけです。ありがちではあるけれど、狂言らしい展開で微笑ましいです。古典狂言にこういう設定って無いのかな。
最後は、赤子になってしまった老伯父を抱えて2人でめでたく囃しながら帰るという結末。おいおい赤ちゃんのままでいいのか!?
こういうところも狂言らしいと言えば狂言らしいか…。めでたいんだか訳分からないんだか。
「猫間」
『那須之語』との対比もお楽しみください、とのこと。那須とは違って笑いを誘う内容と演出になっているのが面白い。那須のようにずっと居語りではなくて、立って歩き回りながらの語りでした。七五三さんの青紋付かっこいいー!
「平家物語」原文のままだと意味不明らしく、少し分かりやすく変えられているそうですが、それでも分かりにくい言葉が多少。完全現代語訳か、語句解説が欲しかったな。予習したほうがもっと楽しめたかな。
「千鳥」
兄弟コントまんま。文句なし。面白かった!
申し訳ない最後は手抜きで…
「12月20日くらいからだんだん忙しくなってくる。この間、衣装を置いている蔵を大改造したので、改造している間に稽古場においていた衣装を新しい蔵に戻す作業に追われてましたね」
「クリスマスにまで狂言会。普通は一番好きな人と過ごす日ですよ?観に来てる人たちは恋人がおらんのかっちゅう話ですわ。ま、いらん話ですけど。
この狂言会は殆ど皆が初役だったんです。笑い茸は10年ぶり。皆忙しい中、仕事が終わって夜10時ごろから稽古を始めると、終わるころには日付が変わってます」
「28日は茂山家にとって一大イベントの日。まず、大掃除。それから、千作の誕生日。
いつも、夕方3時ごろに大掃除が一段落して誕生会が始まるんですが、千作は2時ごろからすでに席について待っている。ケーキも自ら買ってくるんですよ。なぜか27個もあるんです。計算間違ってるんですよ。」
「30日に、七五三家はお伊勢参りに行きます。それ以降の日は、チームもっぴの忘年会。僕一人が盛り上がる忘年会ですわ」
「童司くんとこは年末何かやる?」「特に何かする事はないですね。大晦日は普通に寝てました。いつもの夜と変わらないです」
「千之丞は朝弱いので、僕の家では元旦午前の京都観世会館の謡初めの前に早起きしておせち食べることはせずに、夜12時に日付が変わったらすぐおせちとお雑煮を食べて、それから寝て、朝は普通にパンとコーヒーの朝食です」
「七五三家では朝にちゃんとおせちとお雑煮食べますよ。こんなでっかい(こぶしくらいの)かしらいもが入ったお雑煮。正月からいきなり修行ですよ。」
「父におとそを貰ってから、今年一年の抱負を告げるわけですが、いっぺいがえらいことやらかしまして。おとそ貰う時点ですでに酔ってるわけですよ。片手でおとそ貰うとるから『両手で持てや』言うたらしまいには『今年はいらんわ』って。驚きましたわ。ぎょえーですわ」
「今年は千五郎が還暦を迎えます。凄いですよ、「釣狐」を全国で6回くらいやります。東京で狐をやった次の日には国立で「節分」ですよ。えらいしんどい曲ですわ。
僕の中では絶対ありえへん」
「うちはみんな、年取るほど元気にならはるんじゃないでしょうか。千作も、今日国立で『縄綯』やってたんですが、袖では『もう無理や、あかん』て言うとったんに舞台の上では『わーっ!』言うてますからね。」
「京都チャンネルをご覧の皆さん、『ごっつんこ』第3回の放送が決まりました!明日ロケに行って来ます。なので今日はのぞみの最終で帰らなあきません」
メモを取るのもひと苦労。でも大いに笑わせていただきました。
やっぱり千作さん面白い。自分でケーキを買ってくるって(爆笑)
今日の番組は、「平家物語」から2番も出てます。
大河ドラマでも意識してるのかと勘ぐってしまいました。
ただの偶然だとは思うんですけれど…
「那須之語」
千五郎さんの落ち着いて威厳のある語り口調が心地よいです。
役を演じ分けるのに座り位置を替える時、ちょっと足元が滑っていたような。大丈夫かいな…
いざ、与一が矢を射る瞬間の演出は、和泉流のほうが動きが派手で好きです。大蔵流は大人しいよね。
こればっかりは流派の違いだから仕方がないんだけどさ。残念だなぁ。
とか言っておきながら、実際には観ている間中、私の頭には青楓さんの「那須與市」の舞踊が浮かんでいたことを白状しておきます。
古典の舞踊に與市ってあるのかな。(青楓さんが踊ったのは新作なので)
あるとしたら踊ってみたいものです。
「唐薬水」
長生きのできる水の沸く泉に、二人の甥が老伯父を連れて行く。飲むと若返るが誤って泉に足を滑らし落ちたはずみで水を飲みすぎ、赤子になってしまいます。
千三郎さん作の狂言。面白い台詞が多かったです。
「茂山茂という、世にも珍しい名前の弟が一人」って、これ正邦さんと茂さんじゃないと使えないじゃん!
「マージャンの負け分を早う払っておくりゃれ」とも言ってました。
千三郎さんのお爺さん役は文句なしに似合ってる。可愛い!耳が遠いという設定が、「聞き間違い」という笑い必至の演出を生み出すわけです。ありがちではあるけれど、狂言らしい展開で微笑ましいです。古典狂言にこういう設定って無いのかな。
最後は、赤子になってしまった老伯父を抱えて2人でめでたく囃しながら帰るという結末。おいおい赤ちゃんのままでいいのか!?
こういうところも狂言らしいと言えば狂言らしいか…。めでたいんだか訳分からないんだか。
「猫間」
『那須之語』との対比もお楽しみください、とのこと。那須とは違って笑いを誘う内容と演出になっているのが面白い。那須のようにずっと居語りではなくて、立って歩き回りながらの語りでした。七五三さんの青紋付かっこいいー!
「平家物語」原文のままだと意味不明らしく、少し分かりやすく変えられているそうですが、それでも分かりにくい言葉が多少。完全現代語訳か、語句解説が欲しかったな。予習したほうがもっと楽しめたかな。
「千鳥」
兄弟コントまんま。文句なし。面白かった!
申し訳ない最後は手抜きで…
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コメント
りんご様、初めまして。ようこそお越しくださいました。
公演レポを楽しんでいただけたようでよかったです。
りんご様は狂言会を観に行かれたことが無いのでしょうか?でしたら一度お出かけください。きっと楽しめると思いますよ。
よろしかったらまた遊びに来てください。
公演レポを楽しんでいただけたようでよかったです。
りんご様は狂言会を観に行かれたことが無いのでしょうか?でしたら一度お出かけください。きっと楽しめると思いますよ。
よろしかったらまた遊びに来てください。
初めましての方はぜひ自己紹介を。
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