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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
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納涼茂山狂言祭2006
2006年09月20日(水) 15:46:00
9月4日(月)、5日(火) 納涼茂山狂言祭2006 国立能楽堂
2日間のまさに狂言祭り。お豆腐祭り。
狂言三昧で楽しかったです。
個人的に、一番凄いと思ったのは「蝸牛」、一番面白かったのは「六地蔵」でした。

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9/4(月)18:30-
お話:正邦
狂言「蝸牛」千五郎、千三郎、千作
狂言「鎌腹」
狂言「死神」


フリートークの正邦さん。千之丞さんに「なんでも自由にしゃべっていいよ」と言われたものの、自由にしゃべるのが一番苦手。私もよぉく知ってます(^^;
とりあえず、怪我の話をしてくれました。3年ほど前、宗彦さんが膝を手術した時期に一緒に膝を怪我し、正月の奉納では次男ズの働きっぷりを怪我した長男ズで甘酒片手に眺めていたそうな。次男ズ、可愛そうに。

「蝸牛」は最近いろんな所で連続で見ていたので食傷気味だったのだけど、この面子だと全然違うね。千五郎さんの山伏は、たっぷり重厚な演技で面白みもあって良かったですねぇ。比較すると、七五三さんあきらさんはもっと軽く柔軟な演技のように感じられますね。千五郎さんは、自由度もあるけれど一番古典らしく揺るがない印象があります。兄弟でこんなに違ってたとは、初めて気付きました…うかつ。
千作さんも言うまでも無く、オーラばりばり。可愛らしくってたまらないですね。
千三郎さんが一番大人しく目立たなく見えるなんて、普段なら考えられない。というか、何をしでかすかわからない千作さんを警戒して思いっきり出来なかったのかもしれないけど(笑)
というわけで、何ともたっぷり濃厚な「蝸牛」でございました。

「鎌腹」の千之丞さんはやっぱりお茶目で愛嬌があって可愛らしいですねぇ~。みんなにかわいいと思ってもらっていることは、ご本人もよく分かっているに違いないのです(笑)
ガミガミ恐ろしい茂女房にびくびくする姿がかわいいですねぇ。あと、「ふたつはん」はいつ聞いても爆笑です。
仲裁役も味があって好きですねぇ。木村さんの仲裁役よかったです。「やれやれ、どうしようもないな」って感じで、呆れ返っている様子とか、二人に振り回されてもう勘弁してくれよ、ってな雰囲気になっているところとか。もうそれだけで笑えます。

「死神」は、あきらさんの妖しさ満点の台詞回しと居ずまいが最高。あとは、七五三さんの子守唄もポイントです☆「ねむれ~ねむれ~母の腕に」のメロディを「だ~ぶだぶだ~ぶ」と歌ってしまう(笑)
終わり方は本当にシュール。人が死ぬ狂言って他にある?古典には絶対無さそうですよ。

9/5(火)14:00-
お話:千三郎
狂言「貰聟」
狂言「右近左近」
狂言「千切木」


千三郎さんのお話は、「狂言」と言う名前の授業を受けているようでした!さすが分かりやすく詳細なお話ですね~

「貰聟」
千作さんが可愛かった!最後の笑みが、不敵な笑みに見えましたよ。

「右近左近」
一度社中会で見ましたが、こんな狂言だったのか…。狂言らしくない~。
千五郎さんの女房、本当に怖かった…。声がでかいし、棒をガンガン鳴らすし。
千之丞さんが可愛そうだったな。こういう気弱な夫役、なんでこうも似合ってしまうんでしょうか、千之丞さんは。
最後は何とも気まずい終わり方でした。「みな、笑え」と言われてもねぇ。自分を嘲り笑って心慰められるのでしょうか。女房との仲はどうなってしまうんでしょうか。

「千切木」
びくびくおどおどのあきらさんが似合ってます。対比して恐ろしくわわしい七五三女房も似合ってます。
太郎冠者にまで「でも、わすれた」とあしらわれるなんて可哀想。

9/5(火)18:30-
お話:千之丞
狂言「粟田口」
狂言「狐塚」
狂言「六地蔵」


お話

「粟田口」は、以前若手のみの狂言小劇場で見たことがありますが、これ本当に訳の分からない狂言です(^^;
いろんな狂言と似ている部分がある気がします。取り違えは「末広がり」にも通じますし、家来の名を呼んで返事させるところは「二人大名」や「昆布売」に似ています。
不思議な狂言です…

「狐塚」の小唄なしは、随分短くなるんですね。
最後、狐じゃなくて本当の主人だと分かっても、まだ松でいぶそうとするなんて、太郎冠者はしたたかですねぇ。確実に、封建制度の厳しい江戸時代より以前に作られたものですね。

「六地蔵」
どんなアドリブが飛び出すか、前々から楽しみにしていたのですが、アドリブどころかハプニングまで満載で、たくさん笑えました!良い締めくくりでした!
ひとつは、ばぶさんがお面を取るときに一緒に頭巾まで取れてしまったこと。なんか頭がおかしいなーと思ったら頭巾が無かった…。
もうひとつは、ばぶさんが数珠を懐にうまく仕舞えず、印相を結ぶときに橋掛かりから数珠を白洲に落としてしまったこと。次に戻ってきたときには「数珠が落ちちゃったよー」という感じの印相を作って笑いをとっていたのは流石ばぶさんです(笑)
どっちもばぶさんのハプニングですね(^^;
千之丞さん、丸石さんも、普段からお茶目ですからね。面白い印相をたくさん見せてくれましたよ~。
やっぱり「六地蔵」面白いな。「仏師」と全く同じ話だけど、人数が多いほうがドタバタ感が出て楽しいもんね。これぞ千五郎家の真骨頂だと思う。
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