――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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獅子虎傳 阿吽堂 vol.2
2006年03月06日(月) 16:34:27
3月5日(日)世田谷パブリックシアター
詳細
着物のお客さんが多いのですが、それだけじゃないのがこの会の特徴。美しい着こなしをされた、着物美人さんが多いんですよねぇ。普段から着物に馴染みのある事をされている方なんだろうと思います。
田中佐太郎さん、傳次郎さんの奥様とお子さんも客席にいらっしゃいました~!
舞台は万作家の狂言劇場で使っている三本橋懸りのある能舞台。
去年の山月記セットよりずっとやりやすそうだし、しっくり来ます。
ちなみにvol.1のレポはこちら。
詳細
1.囃子レクチャーやっと三兄弟が揃った獅子虎傳。楽しんできました!
出演:亀井広忠・田中傳左衛門・田中傳次郎
2.歌舞伎囃子~立廻り奏法~
出演:田中傳左衛門・田中傳次郎
3.一調一管 安宅~延年・滝流~
出演:亀井広忠・一噌幸弘・大島輝久
4.獅子
出演:亀井広忠・田中傳左衛門・田中傳次郎・一噌幸弘
着物のお客さんが多いのですが、それだけじゃないのがこの会の特徴。美しい着こなしをされた、着物美人さんが多いんですよねぇ。普段から着物に馴染みのある事をされている方なんだろうと思います。
田中佐太郎さん、傳次郎さんの奥様とお子さんも客席にいらっしゃいました~!
舞台は万作家の狂言劇場で使っている三本橋懸りのある能舞台。
去年の山月記セットよりずっとやりやすそうだし、しっくり来ます。
ちなみにvol.1のレポはこちら。
囃子レクチャー
広忠さん、傳左衛門さん、傳次郎さんが紋付袴でご登場。
傳左衛門さんと傳次郎さんは、昼間に名古屋の玉三郎舞踊会を終えてから新幹線で駆けつけたそうです。ひゃー大変!やっぱり玉三郎さんに拉致られるほどの信頼を得ているのね。おかげであんまり打ち合わせが出来ていないそうですが…。
そして傳左衛門さんは前回ご出演できなかったので今回が初めて。広忠さんに「ようこそ」なんて言われていて面白かった。
3人揃うと、素のトークがめちゃくちゃ面白い!前回広忠さんと傳次郎さんのときはそうでもなかったんだけど、今回は傳左衛門さんを広忠さんと傳次郎さんでイジるという構図が出来ていて、コントみたいでめちゃウケます。
内容は、第一回と重複する内容もあったのですが、会の名前のいわれと楽器の説明。
傳次郎さんが獅子座、広忠さんが寅年、傳左衛門さんの傳を合わせて獅子虎傳。
囃子は指揮者がおらず奏者の阿吽の呼吸で合わせるので阿吽。
パブシアが太子堂にあるので、堂。(これは冗談か?)
組み合わせて獅子虎傳阿吽堂、とのこと。
まず傳左衛門さんによる小鼓の解説。
皮と胴に分解された状態から組み立てるところを見せてくれました。胴は桜の木。中は空洞。今使っているのは桃山時代に作られたもので、桜の木自体は鎌倉くらいの生まれらしい。
皮は馬の皮。手で打つものは馬で撥で打つものは牛の皮というふうに分かれているらしい。へぇ~!厚さは0.3mmくらい。お札と同じくらいの薄さだとか。裏の方が少し薄くて0.25mmくらい。薄いので調緒で締めるときに均等に力を分散しないとすぐ破けてしまいます。裏の皮に舌で湿した和紙を貼り付け、息を吹きかけ適度な湿気を与える必要があります。
音は4種類。高低と強弱で「チ」(高弱)、「タ」(高強)、「プ」(低弱)、「ポ」(低強)の4種類の音を使い分けます。傳左衛門さんが横向きで実演してくれ、広忠さんに「じゃあチ」「次はタ」「はい、ポ!」と言われるままになっていたのがちょっと面白かった(笑)
湿していない皮でも打ってくれたのですが、奥行きの無い乾いた音がしました。
次は広忠さんによる大鼓の解説。
皮と胴から組み立てるところから見せてくれました。これは相当力が必要だそうで、一つ締めると1キロ半減ると言っていたけど本当かしら?一公演で1キロ半なら信じられるけれど。でも締め上げる広忠さんは次第に汗だくに。
皮は小鼓同様、馬の皮で、胴は桜。小鼓とは逆に乾燥させないといけない。なので大鼓方は1時間半から2時間前に楽屋入りして、炭火を起こして、皮を焙じます。炭火の強さによって焙じる距離を調整しないといけないので目を離すことができない。寒い冬には大鼓方は炭火のおかげでモテモテだけど、夏は暑いので嫌われ者になるのだとか(笑)
ただ、炭火を使うのは能楽の世界だけで歌舞伎の世界では電熱器を使っているらしいんですよね。なので簡単に済む。
で、能楽の大鼓の皮は通称「奈良皮」と呼ばれていて奈良で作られているもので、歌舞伎では「東京皮」と呼ばれる東京で作られる皮を使っているそうです。浅草にある宮本卯之助商店http://www.miyamoto-unosuke.co.jp/
さんの皮だそうです(by傳次郎さん)。ちょっと厚さが薄いみたいです。奈良皮は厚くて色が白っぽい。そういえば歌舞伎で見る大鼓の皮は茶色が濃いような。古くなって色が付いたのではなかったのか(^^;
意外だったのですが、大鼓の皮はかなり消耗が激しく、本番で4,5回使ったらもう本番には使えないんだとか。広忠さんは年間30組くらい買っているそうです。どれくらい費用かかるんだろう?
ちなみに、能の世界では皮を乾かすことを「あげる」、調緒で締めることを「しめる」と言い、歌舞伎では乾かすことを「焙じる」、締めることを「あげる」というのだとか。この場で判明した用語の違い。傳次郎さんが随分と衝撃を受けていましたね~。えええぇ~って。「兄弟間でいかに会話がないかということですね」なんて言っておりました。
出来上がった大鼓をまず素手打ち。いつものような良い音が鳴りません。和紙で出来た指皮を付けて打つとまとまった鋭い音が鳴ります。ちなみに焙じていない皮を打つと、何とも間抜けな音がします。甲高くカーンと鳴らないんですね。
大鼓の音の種類は「ツ」「ドン」「チョン」「チョン」(大)の4種類。強弱による違いです。
最後は傳次郎さんによる太鼓の解説。
締めるのに15分くらいかかるらしいので、組み立ては省略。
皮は牛で、裏は少し薄い。表の皮の真ん中に小さな丸い撥皮が付いていて、これは鹿の皮。ここを撥で叩きます。撥皮が無いと、間抜けな音がします。
能楽は太い撥一種類のみですが、歌舞伎では細撥もあり、祭囃子のような響きがします。広忠さんが「大相撲っぽい」と言っていてなるほどぉ~と思いました。確かに。他に落語の出囃子にも使われるそうです。なるほど!
音の種類は4種類。大中小と、止めるのと。
太鼓はとにかく構えの美しさが重要。腕を適度に膨らませ、撥を真っ直ぐ下ろす。左手を肩に担ぐときもあります。この型は大好きですね~私は。動きにダイナミックさが出るんだそうです。
最後に3人によるデモンストレーション。地ノリ?それとも三ツ地って言ってた?演目は忘れてしまいました。
お互いの姿が見えなくてもあわせられることを証明するため、3人がそれぞれ別の方向を向いて演奏。
広忠さんは相変わらず気合が入っていますね。そして、3人の掛け声が非常に気持ちが良い。声質が似ているし、若い声だからかもしれません。聞き慣れているということもあって、好みに合います。
歌舞伎囃子~立廻り奏法~
傳左衛門さん傳次郎さんと、三味線の杵屋五三吉次さん、五三吉雄さん兄弟(二人とも私より若い!)と、田中社中の傳八郎さん傳九郎さん傳十郎さんによる演奏。
その前にまず歌舞伎で使われる黒御簾音楽の解説。いつもは見えなくて、中で何が行われているかわからない黒御簾の様子をこんなに開けっ広げに見られるなんて、嬉しいなぁ。
まず、大太鼓を使った自然界の音のデモンストレーション。大太鼓は牛の皮にケヤキの胴です。細長い撥や太い撥など、様々な形の撥を使い分けて、水の流れる音、海の波の音、風、雨、雪の音をやってくれました。リアルな自然界の音というより、形やイメージを誇張して音で表現するという感じですね。雪は本当は音がしませんが、低く静かにドンドン鳴らすことで、しんしんと雪が降り積もる様子が分かるような気がします。
続いて、歌舞伎の立廻りで使われる音楽のメドレー。十手を持った捕手が出てくる場面、祭の最中の喧嘩の場面、時代物での立廻りの場面と移り変わっていきました。
ああ~歌舞伎っぽいですね~当たり前ですけど。三味線が入るだけで華やかな色合いになるんですよねぇ。傳左衛門さんが皆の後ろで大太鼓を操りながら全体を指揮監督している様子がカッコよかったな。傳次郎さんと傳九郎さんのダブル太鼓、型が美しくて声も良くて素敵ですね~!傳八郎さんは大鼓以外にも銅鑼や小さな鉦鼓のようなものやミニ鉄琴のようなものも担当していました。それぞれの楽器の名称と役割を知りたいな!
一調一管 安宅~延年・滝流~
休憩を挟んで、能楽へ。
雰囲気ががらりと変わりますね。さっきまで緩んでいた筋肉が緊張しますわ。
一噌さんの笛は、全身を使って搾り出すような演奏に聴こえるので、その気迫と広忠さんの汗だくの気迫とあいまって、もの凄い迫力でした。
能の謡は低いので、その荘厳な雰囲気も手伝って緊張感のある演奏でした。
獅子
三兄弟による素囃子「獅子」。
何回聞いたか知れないわ~と思ったら、実際に三兄弟でやっているのは5回だけなんですって。意外。CDでも聞いているし、歌舞伎で傳傳兄弟の獅子をよく聴いているからかな。
ただ、ベストコンディションではなかったのか、いつもに比べると少し迫力が少なく感じました。気のせい?
小鼓が調緒をきゅきゅっと締めるところですが、あれって締めて緩めてから打ってるんでしょうか?高い音を出すために締めて皮を張ってから打ってるんだと思ったのですが。締めて緩めて元に戻してから打っているということは、やっぱりきゅきゅっという音を音楽の一部として取り入れているということになりますかね。
最後はカーテンコール。
拍手が鳴り止まず、2度カーテンコールがありました。
お客さんにお辞儀をした後、最後に兄弟間で、出演者同士で握手して労っていたのが何だか面白かったです。
次回はいつなんだろう?教えてくれなかったのが残念。またやってほしいです。
広忠さん、傳左衛門さん、傳次郎さんが紋付袴でご登場。
傳左衛門さんと傳次郎さんは、昼間に名古屋の玉三郎舞踊会を終えてから新幹線で駆けつけたそうです。ひゃー大変!やっぱり玉三郎さんに拉致られるほどの信頼を得ているのね。おかげであんまり打ち合わせが出来ていないそうですが…。
そして傳左衛門さんは前回ご出演できなかったので今回が初めて。広忠さんに「ようこそ」なんて言われていて面白かった。
3人揃うと、素のトークがめちゃくちゃ面白い!前回広忠さんと傳次郎さんのときはそうでもなかったんだけど、今回は傳左衛門さんを広忠さんと傳次郎さんでイジるという構図が出来ていて、コントみたいでめちゃウケます。
内容は、第一回と重複する内容もあったのですが、会の名前のいわれと楽器の説明。
傳次郎さんが獅子座、広忠さんが寅年、傳左衛門さんの傳を合わせて獅子虎傳。
囃子は指揮者がおらず奏者の阿吽の呼吸で合わせるので阿吽。
パブシアが太子堂にあるので、堂。(これは冗談か?)
組み合わせて獅子虎傳阿吽堂、とのこと。
まず傳左衛門さんによる小鼓の解説。
皮と胴に分解された状態から組み立てるところを見せてくれました。胴は桜の木。中は空洞。今使っているのは桃山時代に作られたもので、桜の木自体は鎌倉くらいの生まれらしい。
皮は馬の皮。手で打つものは馬で撥で打つものは牛の皮というふうに分かれているらしい。へぇ~!厚さは0.3mmくらい。お札と同じくらいの薄さだとか。裏の方が少し薄くて0.25mmくらい。薄いので調緒で締めるときに均等に力を分散しないとすぐ破けてしまいます。裏の皮に舌で湿した和紙を貼り付け、息を吹きかけ適度な湿気を与える必要があります。
音は4種類。高低と強弱で「チ」(高弱)、「タ」(高強)、「プ」(低弱)、「ポ」(低強)の4種類の音を使い分けます。傳左衛門さんが横向きで実演してくれ、広忠さんに「じゃあチ」「次はタ」「はい、ポ!」と言われるままになっていたのがちょっと面白かった(笑)
湿していない皮でも打ってくれたのですが、奥行きの無い乾いた音がしました。
次は広忠さんによる大鼓の解説。
皮と胴から組み立てるところから見せてくれました。これは相当力が必要だそうで、一つ締めると1キロ半減ると言っていたけど本当かしら?一公演で1キロ半なら信じられるけれど。でも締め上げる広忠さんは次第に汗だくに。
皮は小鼓同様、馬の皮で、胴は桜。小鼓とは逆に乾燥させないといけない。なので大鼓方は1時間半から2時間前に楽屋入りして、炭火を起こして、皮を焙じます。炭火の強さによって焙じる距離を調整しないといけないので目を離すことができない。寒い冬には大鼓方は炭火のおかげでモテモテだけど、夏は暑いので嫌われ者になるのだとか(笑)
ただ、炭火を使うのは能楽の世界だけで歌舞伎の世界では電熱器を使っているらしいんですよね。なので簡単に済む。
で、能楽の大鼓の皮は通称「奈良皮」と呼ばれていて奈良で作られているもので、歌舞伎では「東京皮」と呼ばれる東京で作られる皮を使っているそうです。浅草にある宮本卯之助商店http://www.miyamoto-unosuke.co.jp/
さんの皮だそうです(by傳次郎さん)。ちょっと厚さが薄いみたいです。奈良皮は厚くて色が白っぽい。そういえば歌舞伎で見る大鼓の皮は茶色が濃いような。古くなって色が付いたのではなかったのか(^^;
意外だったのですが、大鼓の皮はかなり消耗が激しく、本番で4,5回使ったらもう本番には使えないんだとか。広忠さんは年間30組くらい買っているそうです。どれくらい費用かかるんだろう?
ちなみに、能の世界では皮を乾かすことを「あげる」、調緒で締めることを「しめる」と言い、歌舞伎では乾かすことを「焙じる」、締めることを「あげる」というのだとか。この場で判明した用語の違い。傳次郎さんが随分と衝撃を受けていましたね~。えええぇ~って。「兄弟間でいかに会話がないかということですね」なんて言っておりました。
出来上がった大鼓をまず素手打ち。いつものような良い音が鳴りません。和紙で出来た指皮を付けて打つとまとまった鋭い音が鳴ります。ちなみに焙じていない皮を打つと、何とも間抜けな音がします。甲高くカーンと鳴らないんですね。
大鼓の音の種類は「ツ」「ドン」「チョン」「チョン」(大)の4種類。強弱による違いです。
最後は傳次郎さんによる太鼓の解説。
締めるのに15分くらいかかるらしいので、組み立ては省略。
皮は牛で、裏は少し薄い。表の皮の真ん中に小さな丸い撥皮が付いていて、これは鹿の皮。ここを撥で叩きます。撥皮が無いと、間抜けな音がします。
能楽は太い撥一種類のみですが、歌舞伎では細撥もあり、祭囃子のような響きがします。広忠さんが「大相撲っぽい」と言っていてなるほどぉ~と思いました。確かに。他に落語の出囃子にも使われるそうです。なるほど!
音の種類は4種類。大中小と、止めるのと。
太鼓はとにかく構えの美しさが重要。腕を適度に膨らませ、撥を真っ直ぐ下ろす。左手を肩に担ぐときもあります。この型は大好きですね~私は。動きにダイナミックさが出るんだそうです。
最後に3人によるデモンストレーション。地ノリ?それとも三ツ地って言ってた?演目は忘れてしまいました。
お互いの姿が見えなくてもあわせられることを証明するため、3人がそれぞれ別の方向を向いて演奏。
広忠さんは相変わらず気合が入っていますね。そして、3人の掛け声が非常に気持ちが良い。声質が似ているし、若い声だからかもしれません。聞き慣れているということもあって、好みに合います。
歌舞伎囃子~立廻り奏法~
傳左衛門さん傳次郎さんと、三味線の杵屋五三吉次さん、五三吉雄さん兄弟(二人とも私より若い!)と、田中社中の傳八郎さん傳九郎さん傳十郎さんによる演奏。
その前にまず歌舞伎で使われる黒御簾音楽の解説。いつもは見えなくて、中で何が行われているかわからない黒御簾の様子をこんなに開けっ広げに見られるなんて、嬉しいなぁ。
まず、大太鼓を使った自然界の音のデモンストレーション。大太鼓は牛の皮にケヤキの胴です。細長い撥や太い撥など、様々な形の撥を使い分けて、水の流れる音、海の波の音、風、雨、雪の音をやってくれました。リアルな自然界の音というより、形やイメージを誇張して音で表現するという感じですね。雪は本当は音がしませんが、低く静かにドンドン鳴らすことで、しんしんと雪が降り積もる様子が分かるような気がします。
続いて、歌舞伎の立廻りで使われる音楽のメドレー。十手を持った捕手が出てくる場面、祭の最中の喧嘩の場面、時代物での立廻りの場面と移り変わっていきました。
ああ~歌舞伎っぽいですね~当たり前ですけど。三味線が入るだけで華やかな色合いになるんですよねぇ。傳左衛門さんが皆の後ろで大太鼓を操りながら全体を指揮監督している様子がカッコよかったな。傳次郎さんと傳九郎さんのダブル太鼓、型が美しくて声も良くて素敵ですね~!傳八郎さんは大鼓以外にも銅鑼や小さな鉦鼓のようなものやミニ鉄琴のようなものも担当していました。それぞれの楽器の名称と役割を知りたいな!
一調一管 安宅~延年・滝流~
休憩を挟んで、能楽へ。
雰囲気ががらりと変わりますね。さっきまで緩んでいた筋肉が緊張しますわ。
一噌さんの笛は、全身を使って搾り出すような演奏に聴こえるので、その気迫と広忠さんの汗だくの気迫とあいまって、もの凄い迫力でした。
能の謡は低いので、その荘厳な雰囲気も手伝って緊張感のある演奏でした。
獅子
三兄弟による素囃子「獅子」。
何回聞いたか知れないわ~と思ったら、実際に三兄弟でやっているのは5回だけなんですって。意外。CDでも聞いているし、歌舞伎で傳傳兄弟の獅子をよく聴いているからかな。
ただ、ベストコンディションではなかったのか、いつもに比べると少し迫力が少なく感じました。気のせい?
小鼓が調緒をきゅきゅっと締めるところですが、あれって締めて緩めてから打ってるんでしょうか?高い音を出すために締めて皮を張ってから打ってるんだと思ったのですが。締めて緩めて元に戻してから打っているということは、やっぱりきゅきゅっという音を音楽の一部として取り入れているということになりますかね。
最後はカーテンコール。
拍手が鳴り止まず、2度カーテンコールがありました。
お客さんにお辞儀をした後、最後に兄弟間で、出演者同士で握手して労っていたのが何だか面白かったです。
次回はいつなんだろう?教えてくれなかったのが残念。またやってほしいです。
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コメント
波華さん、こんばんは!
早速のレポありがとうございます。今回は行けなったので、どうだったんだろう?と気になっておりましたが、波華さんの詳細なレポで、あれこれ想像して、すっかり見に行った気分になってしまいました♪
気になる大鼓のお値段は、「亀井忠雄聞き書き-能楽囃子方五十年」によると、一組七万八千円するそうです。気に入って使えると思えるのは、二五組(二百万円くらい)の中の四組あればいいほうなんですって。そして亀井家の二階には、いつも百枚くらいはずらっと並べてあるそうです。・・・見てみたいですね。願わくばもう使わない大鼓の皮、欲しい!!!使わなかった皮の行方も、使い終った皮の行方も気になります。
オフ会もあったようですね、参加したかったなぁ。どこかでまた波華さんに、お会いできるのを楽しみにしております。
早速のレポありがとうございます。今回は行けなったので、どうだったんだろう?と気になっておりましたが、波華さんの詳細なレポで、あれこれ想像して、すっかり見に行った気分になってしまいました♪
気になる大鼓のお値段は、「亀井忠雄聞き書き-能楽囃子方五十年」によると、一組七万八千円するそうです。気に入って使えると思えるのは、二五組(二百万円くらい)の中の四組あればいいほうなんですって。そして亀井家の二階には、いつも百枚くらいはずらっと並べてあるそうです。・・・見てみたいですね。願わくばもう使わない大鼓の皮、欲しい!!!使わなかった皮の行方も、使い終った皮の行方も気になります。
オフ会もあったようですね、参加したかったなぁ。どこかでまた波華さんに、お会いできるのを楽しみにしております。
レポ拝読しました!私は、同日は名古屋にいました。玉三郎さんの公演じゃなくて別の舞台ですが。しかも前日は習っている小鼓の発表でしたし・・・。私も興味はあったのですが、こうしてレポを読ませていただいて、詳細な雰囲気が伝わってきます(^^)
小鼓の調緒を締めるのは、甲の音(チ・タ)は絞めっぱなしで打つのですが(胴が当たる部分に)、乙の音(ポ・プ)はゆるめておいて打つ瞬間に握って離すのです・・・。こうしないとあの「ぽん」という音が出ないし、これが一番難しいのですけどねぇ・・・。今もやっとちょっと掴んできたけど、まだまだです(汗)あと流派ごとに、調緒のかけかたの強さが違うから、音が微妙に違うようです・・・ということを先日の楽屋内で話題になりました。ちなみに能楽でいうと、大倉流は緩めに、幸流はきつめだそうです。
大鼓も組むのが大変そうですよね。太鼓はもっと大変らしいです(^^;
小鼓の調緒を締めるのは、甲の音(チ・タ)は絞めっぱなしで打つのですが(胴が当たる部分に)、乙の音(ポ・プ)はゆるめておいて打つ瞬間に握って離すのです・・・。こうしないとあの「ぽん」という音が出ないし、これが一番難しいのですけどねぇ・・・。今もやっとちょっと掴んできたけど、まだまだです(汗)あと流派ごとに、調緒のかけかたの強さが違うから、音が微妙に違うようです・・・ということを先日の楽屋内で話題になりました。ちなみに能楽でいうと、大倉流は緩めに、幸流はきつめだそうです。
大鼓も組むのが大変そうですよね。太鼓はもっと大変らしいです(^^;
>調緒さん
こんばんは!読んでいただきありがとうございます。
大鼓の皮ってそんなに高いんですねぇ。しかも出来の良いものの割合が何と少ない!良いものを追い求めるのってお金もかかるんですねぇ。
使わなくなった大皮、欲しいですね!そういえば、歌舞伎のほうで大皮に役者が絵を書いたものを販売していたことがあります。サイン書いて記念に配布してくれないかしら??
>亜時さん
どうも、お疲れ様でした~!
亜時さんはお稽古の後で本当にお疲れだったでしょう。でも亜時さんのおかげで皆さんと会えたし、良かったです♪
今度は青楓の会ですね!!!楽しみですぅー!!!
>みゆみゆさん
お、名古屋にいたのですね。傳傳兄弟とニアミス!
小鼓の音の出しかたって難しそうですね…乙の音はゆるめておいて打つ瞬間に握って離すって、説明を聞いても何だかよく分からない!
本当に大変なんですね。小鼓の演奏。
流派によって違いもあるんですね。能楽と歌舞伎でも違うのかなぁ。そういえば歌舞伎の小鼓って何流があるのか知らない(汗)
太鼓を組むのは襦袢姿にならなきゃいけないから、と傳次郎さんは言い訳しておりましたが(笑)、いつかじっくり見てみたいものです。
こんばんは!読んでいただきありがとうございます。
大鼓の皮ってそんなに高いんですねぇ。しかも出来の良いものの割合が何と少ない!良いものを追い求めるのってお金もかかるんですねぇ。
使わなくなった大皮、欲しいですね!そういえば、歌舞伎のほうで大皮に役者が絵を書いたものを販売していたことがあります。サイン書いて記念に配布してくれないかしら??
>亜時さん
どうも、お疲れ様でした~!
亜時さんはお稽古の後で本当にお疲れだったでしょう。でも亜時さんのおかげで皆さんと会えたし、良かったです♪
今度は青楓の会ですね!!!楽しみですぅー!!!
>みゆみゆさん
お、名古屋にいたのですね。傳傳兄弟とニアミス!
小鼓の音の出しかたって難しそうですね…乙の音はゆるめておいて打つ瞬間に握って離すって、説明を聞いても何だかよく分からない!
本当に大変なんですね。小鼓の演奏。
流派によって違いもあるんですね。能楽と歌舞伎でも違うのかなぁ。そういえば歌舞伎の小鼓って何流があるのか知らない(汗)
太鼓を組むのは襦袢姿にならなきゃいけないから、と傳次郎さんは言い訳しておりましたが(笑)、いつかじっくり見てみたいものです。
mumuさん、こんにちは。初めまして!
書き込みありがとうございます。
島根県にお住まいなのですね。地方巡業の勧進帳公演というと、松本幸四郎さんでしょうか?そのスタッフを務められて、しかも黒御簾の近くに居られたなんて、凄いですね。羨ましいです。
さて、傳九郎さんについてですが、田中傳左衛門社中のお囃子方と言う事しか私も分からないのです。この日の公演を見る限り、太鼓方なのだろうと思います。また田中家の血縁ではなく弟子筋の方だと思います。
亀井・田中家のお囃子方の出演情報なども、チラシなどで入手する以外はなかなか手に入れられません。しかも囃子方の名前はカットされることも多いので余計に分からないんですよね…。
田中傳左衛門社中と書いてあれば、おそらく出演されるだろうという予測は付くのですが。
全くお役に立てず、申し訳ありません。
もしmumuさんの方でなにか分かった事がありましたら、是非教えてくださいませ。
書き込みありがとうございます。
島根県にお住まいなのですね。地方巡業の勧進帳公演というと、松本幸四郎さんでしょうか?そのスタッフを務められて、しかも黒御簾の近くに居られたなんて、凄いですね。羨ましいです。
さて、傳九郎さんについてですが、田中傳左衛門社中のお囃子方と言う事しか私も分からないのです。この日の公演を見る限り、太鼓方なのだろうと思います。また田中家の血縁ではなく弟子筋の方だと思います。
亀井・田中家のお囃子方の出演情報なども、チラシなどで入手する以外はなかなか手に入れられません。しかも囃子方の名前はカットされることも多いので余計に分からないんですよね…。
田中傳左衛門社中と書いてあれば、おそらく出演されるだろうという予測は付くのですが。
全くお役に立てず、申し訳ありません。
もしmumuさんの方でなにか分かった事がありましたら、是非教えてくださいませ。
初めましての方はぜひ自己紹介を。
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