NODA MAP 「走れメルス」 ～少女の唇からはダイナマイト～

観てきましたよ～NODA MAP！
やっぱり面白かったです。観に行ってよかった。
セットも凝っていて面白かったし、向こう岸の衣装は特に可愛くてかなり気に入りました。

冒頭でまず勘ちゃん登場。わーい勘ちゃ～ん！
最近私の中では、勘太郎さんは「勘ちゃん」。
NODA MAP特有の（と言っても観たの2回目だけど）情報量の多いセリフにちょっと苦労してる感もあるけれど良く喋ってる。
いいねぇ～

出演者はみんなキャラクターが立っていてすごく面白い。

何と言っても面白いのは野田さんだね。向こう岸でもこちら岸でも女性の役だったけれど、あの強烈なキャラクターは何なんでしょう。何の役をやっても、野田さんは野田さん以外の何者でもないんですよね。どんな役でも自分が出るタイプ。あの声も好き。いい声とかじゃなくて、印象に残る声。いいよなぁ。ホント好きになりました。

それから、古田新太さん。この方も、どんな役をやっても自分以外の何者にもならないタイプですね。だけど、新感線の時よりは大人しく見えたかな。

舞台上にこの2人だけになったしーんがあるのですが、その瞬間、何かが起こりそうな雰囲気が。
観客の「期待感」でしょうね、きっと。この2人なら面白いことが起きるぞ、と。
実際、仮想の「坊や」を使ってラグビーしたりサッカーしたり「気合だー！」言ってレスリングをしたりするやり取りが独特の雰囲気を作っていて、「こんなところで余計なエネルギーを使わせるな」と言ってるのが、思い切り素じゃねーか！と思ってもう可笑しくて可笑しくてたまりませんでした。
このお二人は、普段はどういう仲なんでしょうね？だって、私にとってはこの超有名な二人が一緒に居るのを観たのが初めてだから。
なんだかすごく気になりました。

あとね、こちら岸の深津絵里さんと向こう岸の小西真奈美さんもよかった。
普段テレビドラマなどで観ているときは、深津さんの方がさっぱりして勝気で男気がある役が多くて、小西さんの方が大人しくて引っ込み思案のお嬢様役が多いけれど、この舞台では逆。
小西さんは関西弁で汚い言葉を喋り倒す強気の女性だし、深津さんは夢見る乙女という感じ。深津さん好きなんですけど、とっても可愛くてよかったな。

話の流れなんてものは全然理解してません。あんまり理解する必要がないようにも思う。
野田さん特有の言葉遊びの多いセリフが面白くてね。
「きちがい」と「聞き違い」
「坊や」と「ぼや」
「お砂糖」と「お里」
もっといっぱいあるんだけれど。戯曲を読むだけでも面白いのかもしれない。
改めて、野田さんってすごいと思った。
すっかり野田秀樹のファンになってしまった。
またNODA MAP観に行きたいな。