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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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祝祭音楽劇「トゥーランドット」4/4ソワ
2008年04月07日(月) 17:43:41
ミュージカルを見たのは久しぶりでした(四季のオペラ座の怪人以来?)。
すごく楽しかったです。音楽も舞台セットも衣装も華やかで、あまり難しいことを考えずに、気楽に楽しめたなぁという感じでした。その分、人間関係や心理状態の深いところまでは描き切ってないなとは思いましたけど。
まぁこの劇にはそこまで必要としなかったんでしょうね。何を取捨選択するか、方向性の問題かと。
だから、なんだかおとぎ話みたいな印象でした。

席はW列。遠くて、しかもオペラグラス忘れたんで(;_;)顔はほとんど見えなかった…表情も全然わかんない。
舞台の天井が高くて、特設の階段状のセットが役者を横並びだけでなく縦並びにも配置できるから、真四角に切り取られた舞台空間が綺麗な一枚の絵のようで、それも楽しかったです。客席から登場する演出もあって、テンション上がりました。

さて、あとはミン関連のことしか書きません(笑)
思いっきりネタバレするのでご理解を。

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ミンの登場は、トゥーランドット姫の登場と一緒。台詞は無し。
顔が全然見えないんだけど、衣装と背格好と歩き方で分かりますね(^^)太一くんて、ちょっと前のめりで肩と腕を揺らしながら大股に歩く特徴的な歩き方。しかも、他の官女たちが裾を持ち上げながら歩いているのに、太一くんだけバッサバッサ裾を蹴捌きながら歩いてたと思うんですけど(笑)ずいぶん男らしいねー
同じ青い衣装を着た宦官らしきオジサン?も居たんだけど、身のこなしが全然で、なんで居るのか不思議でした。あとで太一くん舞踊シーンで二胡(胡弓?)を弾いていたんで納得。二胡奏者として呼ばれた人なのね。そりゃあ仕方ないか…。

次、トゥーランドット姫の自室でミンが慰みに舞を舞うシーン。
柔らかくて優雅で、首や腕のラインが色っぽいー。男も女も混じった中性的な振り付けだなぁと思いました。どことなく中国っぽい形に見えました。手を大きく廻して回転した最後に片足を上げる振りが面白い。体を大きく後ろに反るのも、お得意のポーズだね。
あーそうそう、TBSでやっていた「トゥーランドット」ドキュメンタリーで、物売りの北村有起哉さんが太一くんにインタビューしてましたね。体柔らかいよね、って聞いたら、後ろはいけるけど前は硬いって答えてたなぁ。北村有起哉さんがわざわざ反復してたけど?あれっ何想像してるの?(笑)
ミンの第一声。声、高っ!そんな高い声で台詞作るんだぁ。可愛いなー。宦官だから、そういう声にしているんでしょうか。「さあ、私が男だったのは子供の頃ですから」小さいころに去勢されるとその後の男らしい成長が無くなるんですかね。もう、声の高さにトキメキ。
トゥーランドット姫に跪く姿がイイですねー。小さく体を縮めて足元にうずくまって。こんなに従順な太一くんの姿、滅多に観れないでしょー。モエモエ。
その後の展開では、この従順さはどこへやら。どんどん男らしくなっていきましたけど…。


ミンとリューのやり取り、微笑ましいですね。
安倍なつみは、今26歳。太一くんと10歳差!?ひぇーそんなに年の差があるのかぁ。っていうかなっちが意外と年取ってた…。
でも身長は太一くんがすごい高いけどね。
まるで姉と弟のよう。太一くん、可愛いの~。
リューはカラフに思いを寄せているし、ミンはリューに親近感はあっても愛情は無いよね?(私の解釈)
リューがミンに対して「愛とは何か」を説いてあげるという関係もあるし、ミンがリューの手助けをしてあげるという関係もある。
お互いに主君に仕えるもの同志で、心に寂しさを抱えたもの同志でもあるだろうから、愛情関係には発展しなさそうなんだよね。だからよけいに微笑ましい。寂しさを補い合うように、寄り添っているという印象でした。
リューとデュエットをするのかと思いきや、ミンは歌わなかったですね。なーんだ。残念。


ミンがカラフを逃がす場面。
「私を殴ってください」って。キャッ。


拷問のシーン。
思ったより早くにこの場面にきたなぁ。休憩前だよ?
遠くて表情見えない~。体の傷は、肌色のタンクトップを着ていたみたいです。
拷問そのものより、ワン将軍との関係が気になる~。
ミンがワンに対して「あなたも父や母と同じように愛玩動物のように扱った!」って!?えぇっ?なにそれどういうこと?
主従関係にあるとは言え、同じ平民出身で信頼や友情があるのかと思ったのに…。違ったのね。一体どんな関係なの?
ミンってめちゃくちゃ迫害されてない?売春小屋から救ってやった恩を笠に着て、ワン将軍が脅しをかけてるよね?
不思議だーこの二人の関係。
こういうところの深い人間関係を、もうちょっと描いて欲しかったな、とも思います。気になる~


拷問部屋からミンを救い出した後の、リューとのやりとり。ここも微笑ましいですね~。
リューがミンを膝枕して、頭をなでなで。いやーん。
その後、ミンがリューを後ろから抱きしめたりしてましたけど、ミンはリューを慰めようとしつつそれほどの度量は無い、みたいな印象で(笑)それも可愛かったなー。人恋しさに、ただ温かさを求めているよう。


んで、ミンはワン将軍の剣にかかって死んじゃうんですね。ビックリ。
「私の命に免じて」と言っていましたけど、ミンの命と引き換えにワン将軍の暴走が止まるとは思えないよな…?ちょっと短絡的な感じ。


ラストの場面は、トゥーランドット姫も宮中の女官たちも赤やピンクの衣装に変わって、華やかで暖かい雰囲気に。
死んでしまったミンやリュー、ティムールも出てきました~。よかった、再登場があって。
(ワン将軍は居なかったね)
客席にも役者が出てきて、金色の紙吹雪も降ってきて、お祭り騒ぎの賑やかな様子が楽しかったです。


アーメイさんの台詞、日本語が確かに不自由でしたけど、事前にそう聞いていたこともあり、私はあまり気になりませんでした。
むしろ、自分の意思で思うように動けないもどかしさを表現しているように感じてしまいました。勝手な解釈かな?
台詞の独特な発音が、トゥーランドット姫の孤独を表現しているようにも感じてしまいましたし…
歌うときには不自然さがなくなっていたので、歌うことだけで自分の気持ちを吐露できることを表現しているようにも感じましたし…
ラストの場面で、国民に政治を委ねることになって、国民の名前を中国名で呼んだときの流暢な発音が、初めてトゥーランドット姫が解放された瞬間のようにも感じられたんですよね。狙った演出なのかどうか分かりませんけど…
開放されて初めて、一人の女性として、愛しい男カラフと一緒になれたんだもんね。
ずいぶんと、都合のいい解釈かな?


カーテンコールは2回ありました。
2回目はずいぶん時間が空いてからだったので、半分くらいの人は帰り支度中でしたけど(^^;
変な形のスタンディングオベーションになっちゃってました。
他の出演者がみんな手を振ってくれているのに、太一くんは一人だけずっと袖の中に手をしまったまま。最後の最後に、ちょっとだけ手を振ってくれましたv
舞台からはけるときには有起哉さんに何か話しかけられて(イジられて?)笑ってたのが可愛かったなー。


楽しい舞台でした。
でも、何度も何度も観に来たいとは思わなかったんですよね。
なんでだろうとずっと考えてたんですけど、きっと、今までに無い新しい太一くんを観られる舞台ではなかったからじゃないかと思いました。
太一くんが今出来ることだけを、発揮した舞台だったんじゃないかなぁと。
いい舞台だったんですけどね、1回で充分~という感じ。

と言いながら、17日にもう一回観に行きます(^^;
今度はもう少しいい席で。
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コメント
ミンとワンの関係が気になります〜(笑)
太一君がリューを好きになるんですよって言ってたけど、そちらは意外とサラッとしたものだったので、余計ワンとの方が生々しく感じちゃいました。
私は一ヶ月後大阪公演で、もう一度観ます。
今度は一階席なんで、前回よりパワーアップしている事を願いつつ…。

スレ違いですが、シネマ歌舞伎「ふるあめりか…」楽しみですよね♪
予告みただけで、玉三郎さんの悲壮感漂う演技に、引き込まれてしまいました。
でも福岡はいっつも一番最後(ToT)
大ちゃん出演の「幕末純情伝」B席なんて2000円!安い。
こっちでも公演があるので観に行きたいと思います。
ぴか URL 2008年04月07日(月)19:51:01 編集
>ぴかさま
ですよねぇ~気になりますよねぇ(笑)
そうそう、ミンがリューに想いを寄せるっていう設定、あんまり濃い感じじゃなかったですよね。
あと1回観るときにもう一回注目してきます!
大阪では、どうなってるんでしょうか~

シネマ歌舞伎、楽しみですよね!
ぴかさんも福岡のシネマ歌舞伎観に行かれたんですよね。ちょっと先になりますが、ふるあめりかにもぜひ観に行きましょー!
幕末純情伝は2000円!?安い~!こちらもぜひ観に行きましょうね!
波華@管理人 2008年04月09日(水)12:45:27 編集
お久しぶりの書き込みです。
昨日の昼、観てきました♪

確かに、太一くんは、今までの太一くんでしたね。。。
やっぱこんな役なのか、と。
ミュージカルなのに、一節も歌わないの~!?ってちょっと残念でした。メインキャストで1人だけ歌わないと、「よっぽど歌が下手なんだろうなぁ」と想像してしまいませんか?

お芝居全体としては、階段のセットやラストの華やかな演出、エンターテインメントとしてはとても楽しい作品でしたね!
ゆみ♪ 2008年04月14日(月)11:13:33 編集
>ゆみ♪さま
こんばんは。観に行って来られたのですね。
太一くん、歌わなくてかえって良かったかも…と思いませんか?歌っても岸谷さんや獅童さんくらいにしか歌えなかったら、がっかりしちゃいますもの。やっぱり歌は本業の人に任せておくべきですね~。アーメイさんもなっちも、どちらも歌を仕事にしているだけあって上手!
太一くんは美しく舞う姿を見せてくれれば、それで充分ですvv

舞台は本当に華やかで楽しいものでしたね。いろんな人に受け入れられやすい楽しい舞台になったんじゃないでしょうか。いい舞台に乗ることができて、太一くん良かったですね!
波華@管理人 2008年04月14日(月)20:34:34 編集
おはようございます。波華さまはイ-ユン・リ-という北京
生まれの女性の作家が書いた「千年の祈り」という短編集を
ご存知ですか?私は偶然本屋で見つけ、タイトルに反応して
手に取りました。内容を見たら、宦官について書かれた話が
あり(タイトル「不滅」)そこだけ夢中で立ち読みしました。
結局、購入したんですけどね(笑)
これを読むと宦官は日本で言う所の、貧しい家の親が遊郭に
子供を売る事の男版?のような感じですね。
宦官になった息子の貰うお手当で家族が生活したとあるので
ミンに置き換えて考えました。ミンの親というのは本当の
親では無いような気がするんです。それでワン将軍に
救ってやるから宦官になれと言われますよね。だから、
ワン将軍はミンの親代わりというか後見人ではないかと?
だからミンが貰うお手当は、ワン将軍に渡っていたのかな?
ミンがトゥ-ランドットに気に入られて、第一の側近になった
事で、ワン将軍も権力を手にしたのでは?などと考えて
みました。ワン将軍とミンの関係はどんな関係なのか?
愛玩動物のように扱うというのは、どんな扱いなのか凄く
気になりますが、中国には昔から男色の文化があるので、
もしかしたらワン将軍にもその可能性があるのかしら???
なんて思ったりもしますが、陛下を愛しているのだから
そうでは無いのかな?ん~分からない。ここは謎ですね。
今度観る時は最前列なので、太一君が真近に立ってくれます。
とっても楽しみです!!波華さま21日、岐阜に行かれ
ますか?私も行く方向で考えてます。今日の電話が通じる
かしら?

ニザ 2008年04月15日(火)08:31:59 編集
変に”な”だけ残ってしまいました。すみません。
この本、太一君にもプレゼントしたんですよ。
読んでくれたかしら?
ニザ 2008年04月15日(火)08:35:09 編集
>ニザさま
その本のことは知りませんでした。へぇ~いろいろ勉強になりますね。
宦官の歴史って様々ありそうですね。トゥーランドットで描かれている宦官は悲しい運命を背負っているように描かれていますけれど、歴史の中には望んで宦官になって権力をほしいままにした人もいると聞いたことがあります。
ミンとワン将軍の関係、気になりますね~。なるほど、考えるといろんなことが想像されますねぇ。陛下を愛していてもその思いを秘めていなければいけないからミンを可愛がったとか?考えられますね。
こういう人物関係の深いところが、実際にトゥの脚本では描ききってなかったので気になったんですが、万人に分かりやすい楽しい舞台を作るうえでは必要なかった事なんだろうと今では思います。
答えが無いから、考え始めるとキリが無いですね~。でも楽しい作業です。
太一くん、こういう本読むのかしら?読んで舞台に生かしてくれるといいですね
波華@管理人 2008年04月16日(水)16:15:16 編集
おはようございます。昨日、トゥ-ランドット最前列センタ-で観劇してきました!オ-ケストラピットが目の前なので、
中が覗けて楽しかったですよ。中で演奏されている方々は窮屈そうでしたね。初日以来、久し振りに見た太一君ですが、あの
京劇風のメイクを真近で見ましたが、綺麗でしたね。あれは、
自分でメイクしているのかしら?歌うリュ-と一緒に舞台を下りてきた時には、触れられるくらいの近さだったので、この時とばかりに太一君を見つめてしまいました(笑)いや~キレイだわ!!そして、リュ-を見る目の優しいこと(キャ-!)
あんな目をしてたんだと、微笑むミンを見て何か嬉しくなりました。この後はどんどん悲惨な状況に陥るミンですが・・・。
昨日も拷問のシ-ンの鞭の音は、見ているこちらまで痛くなってくるほどの迫力でした。あの場面でワン将軍がミンの身体の血を拭いてあげる所がありますが、なんか凄く猥褻な感じがしたんですよね~エロイ!!昨日はwowowのカメラが入っていたので、そのうち放送されますね。カ-テンコ-ルは勿論スタンディングオベ-ションでしたが、太一君は北村さんに連れられてさっさっと帰ってしまったんです。ア-メイさん、なっち、岸谷さんはもう一度出てきてくれたのに・・・・。
でも、とても楽しかったです。(本音は岐阜に行きたかった)
ニザ 2008年04月24日(木)08:29:08 編集
>ニザさま
トゥも最前列とは、贅沢ですね~ステキ!メイクもバッチリ見えるくらいの近くだなんて、羨ましいですねぇ。
メイク、どうしてるんですかね?やっぱりいつもとは違うし、宮廷の人間はみんな同じようなメイクをしなきゃいけないだろうから、やっぱりメイクさんにやってもらってるんじゃないですかねぇ。
リューと一緒のときの優しい目や微笑み、見てみたかったなぁ。

拷問シーンのミンとワン将軍、やっぱりエロいですよねぇ。私が観たとき、ワンがミンのあごに手をかけて顔を上に向けたりもしていたように見えました。やらしすぎるだろぉ~。

WOWOWでの放送!そうですね、やりそうですね!そのときには実家に頼んで撮ってもらいます~。

岐阜の公演も楽しかったですよ。最高でした!レポ書いたので良かったらご覧くださいね。
波華@管理人 2008年04月25日(金)13:55:00 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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