――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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ワンダーガーデン 8/25
2009年09月01日(火) 11:25:54
明治から大正に時代が変わるその年に、愛川家の3姉妹と、長女千草の婚約者・杉山少尉の妹の桜が出会い、4姉妹となる。
そこから20年の間、さまざまな人間関係の中で生きていた4人姉妹を描いたお芝居。
出演者の四獣が花組芝居に入座したのが平成元年、それから20年あまり経っているので、彼らが過ごした本当の20年もお芝居の中に描かれていると思います。
出演者:
大井靖彦 三女・葉月/大村洋次郎
八代進一 次女・薫子/石巻竜司
桂憲一 長女・千草/毛利修平
植本潤 桜/杉山孝明
そこから20年の間、さまざまな人間関係の中で生きていた4人姉妹を描いたお芝居。
出演者の四獣が花組芝居に入座したのが平成元年、それから20年あまり経っているので、彼らが過ごした本当の20年もお芝居の中に描かれていると思います。
出演者:
大井靖彦 三女・葉月/大村洋次郎
八代進一 次女・薫子/石巻竜司
桂憲一 長女・千草/毛利修平
植本潤 桜/杉山孝明
2回目の観賞。
本当にこのお芝居、素敵な恋をしたくなるお芝居です。
それとは別に、この4人だからこそ出来る設定の芝居だし、この4人のことをよく知っているわかぎゑふさんだから書ける芝居でもある。そういう意味ではご祝儀モノのようにも感じる。
芝居も観ているけれど、役者そのものを見に来ている感覚が強いのも、やっぱりこの4人が揃っているからでしょうか。
20年の節目にふさわしい、記念碑的な公演になりましたね。
この日は加納座長も観にいらしていました。ドリアン・グレイ公演中ですが、休演日だったのかな?
薫子と大村子爵の場面。ここがやっぱり好き。
薫子が顔をくしゃくしゃにして泣くのが、面白いから笑えるんだけど、号泣してしまったよ…
そんで薫子が大村子爵の肩を力いっぱいぶつのも、本気だから相当痛がってるんだけど、かえって泣ける。薫子はよっぽど大村子爵の言葉が嬉しかったんだろうなと思って。
それから、桂さんの千草も可愛くって大好きです♪
杉山家夫婦生活規律案を、作った杉山自身が「本当に守るとは思わなかった」のに、千草は真面目にひたむきに守り続けて、孝さまにずっと付いてきたんだもの。息子を戦場に連れて行くことになったときに、次女の薫子の元へ逃げてきて、アメリカで流行っているというダンスを踊って気を晴らそうとしたり、規律案を破ったり、夫に反論したり、でもそれらがすべて小さな可愛い抵抗でなんともいじらしい。
この4人が舞台をやると知ったときには、もっとドッカンドッカンと笑える面白い芝居になるのかと思っていたけれど、そうではなくてすごくストーリーがしっかりした、いいお芝居になっていました。
ラストも感動的だったなぁ。
シークレットゲストで中脇さんがご出演。四獣と同期で入座し、6年ほど前に退団したのだそうです。薫子と20年以上文通を続けてきた台湾人の役だったのだけど、4姉妹に向かって「これまでの20年間、私はあなた方のことを誰よりもよく知っている1人です」といういうようなことを言うのだけど、この台詞は四獣と中脇さんが本当にそういう関係でこれまでやってきたことを言い表しているんだなと気付いて、ジーンときてしまいました。
感動的な場面のほかにも、もちろん笑えるネタもたくさん。
八代さん演じる石巻が泣きながら子供の名前を呼ぶときに、「ゆきかずー!ひろあきー!けんじー!きよしー!」などと言っていたんだけど、花組座員全員の名前を覚えていない私でも、さすがに「ゆきかず」が座長なのは分かる。これには会場も手を叩いて大ウケ。花組芝居が好きで、彼らを花組芝居の役者として何年か観て来ていないと、味わえない楽しさ。あとで「きよし」だけ何度もしつこく言っていたのが楽しかったなぁ。前回観たときは言っていなかったから、アドリブですねぇ。
あと、桜と孝明の兄妹が将棋対決をしているという場面で、植本さんが孝明の上着と桜のスカートを一緒に身に付けて出てきて、他3人に「どっちなの!?」と突っ込まれたり。
桜はねぇ、終始おもしろかったなぁ。あの坊主頭のまんまで、甲高い声で目をぱちくりさせながら可愛らしくしゃべるだけで失礼ながら笑えてしまう。
中脇さんが出てくる直前の場面、20年前に4人で撮った写真を見つけて、懐かしく語りあう場面のセリフは完全に毎回違うのかもしれない。桂さんが、「あたしってよく台詞を噛むじゃない。だから明日の千秋楽もたぶんダメだと思うの」って言って他3人苦笑してたよ~。んで確か植本さんが「あなた、座長の相手役10年も務めてたじゃない」とか何とか言ってたんだよねぇ。桂さん本人は、「え、それ今日言うの!?」って驚いてたけど(笑)客席に座長がいるときにねぇ。
そういえば、次女の薫子だけ、最後まで結婚相手が定まらなかったのだけど、実際も八代さんだけ未婚なのかな?
大井さん桂さん植本さんは既婚なのは知ってるけど、八代さんだけそのあたりを知らないので…。
もしかしたら、他にも4人の実生活にリンクしているところがあるのかもしれないね。
楽しい舞台でしたー!
5年後にまた25周年で何かやってほしいな。
パンフレットが、小振りながらボリュームたっぷりで、入座からの舞台と配役とエピソードが書かれた四獣年表だけでも相当に価値のあるもの。面白くて、電車で何度噴き出したか。そして、なんでもっと以前から花組芝居を知っていなかったのか、激しく後悔するんです…。
そういえば事あるごとに座員全員でハダカ祭をしたって書いてあるのを見て、そんな男くさいことしなさそうなのに、と思ったんだよなぁ。なんでだろ。座長が女形をよくやる人だから、私の勝手な先入観で、花組芝居はそういうことしなさそうだと思ってたのかもしれない。
本当にこのお芝居、素敵な恋をしたくなるお芝居です。
それとは別に、この4人だからこそ出来る設定の芝居だし、この4人のことをよく知っているわかぎゑふさんだから書ける芝居でもある。そういう意味ではご祝儀モノのようにも感じる。
芝居も観ているけれど、役者そのものを見に来ている感覚が強いのも、やっぱりこの4人が揃っているからでしょうか。
20年の節目にふさわしい、記念碑的な公演になりましたね。
この日は加納座長も観にいらしていました。ドリアン・グレイ公演中ですが、休演日だったのかな?
薫子と大村子爵の場面。ここがやっぱり好き。
薫子が顔をくしゃくしゃにして泣くのが、面白いから笑えるんだけど、号泣してしまったよ…
そんで薫子が大村子爵の肩を力いっぱいぶつのも、本気だから相当痛がってるんだけど、かえって泣ける。薫子はよっぽど大村子爵の言葉が嬉しかったんだろうなと思って。
それから、桂さんの千草も可愛くって大好きです♪
杉山家夫婦生活規律案を、作った杉山自身が「本当に守るとは思わなかった」のに、千草は真面目にひたむきに守り続けて、孝さまにずっと付いてきたんだもの。息子を戦場に連れて行くことになったときに、次女の薫子の元へ逃げてきて、アメリカで流行っているというダンスを踊って気を晴らそうとしたり、規律案を破ったり、夫に反論したり、でもそれらがすべて小さな可愛い抵抗でなんともいじらしい。
この4人が舞台をやると知ったときには、もっとドッカンドッカンと笑える面白い芝居になるのかと思っていたけれど、そうではなくてすごくストーリーがしっかりした、いいお芝居になっていました。
ラストも感動的だったなぁ。
シークレットゲストで中脇さんがご出演。四獣と同期で入座し、6年ほど前に退団したのだそうです。薫子と20年以上文通を続けてきた台湾人の役だったのだけど、4姉妹に向かって「これまでの20年間、私はあなた方のことを誰よりもよく知っている1人です」といういうようなことを言うのだけど、この台詞は四獣と中脇さんが本当にそういう関係でこれまでやってきたことを言い表しているんだなと気付いて、ジーンときてしまいました。
感動的な場面のほかにも、もちろん笑えるネタもたくさん。
八代さん演じる石巻が泣きながら子供の名前を呼ぶときに、「ゆきかずー!ひろあきー!けんじー!きよしー!」などと言っていたんだけど、花組座員全員の名前を覚えていない私でも、さすがに「ゆきかず」が座長なのは分かる。これには会場も手を叩いて大ウケ。花組芝居が好きで、彼らを花組芝居の役者として何年か観て来ていないと、味わえない楽しさ。あとで「きよし」だけ何度もしつこく言っていたのが楽しかったなぁ。前回観たときは言っていなかったから、アドリブですねぇ。
あと、桜と孝明の兄妹が将棋対決をしているという場面で、植本さんが孝明の上着と桜のスカートを一緒に身に付けて出てきて、他3人に「どっちなの!?」と突っ込まれたり。
桜はねぇ、終始おもしろかったなぁ。あの坊主頭のまんまで、甲高い声で目をぱちくりさせながら可愛らしくしゃべるだけで失礼ながら笑えてしまう。
中脇さんが出てくる直前の場面、20年前に4人で撮った写真を見つけて、懐かしく語りあう場面のセリフは完全に毎回違うのかもしれない。桂さんが、「あたしってよく台詞を噛むじゃない。だから明日の千秋楽もたぶんダメだと思うの」って言って他3人苦笑してたよ~。んで確か植本さんが「あなた、座長の相手役10年も務めてたじゃない」とか何とか言ってたんだよねぇ。桂さん本人は、「え、それ今日言うの!?」って驚いてたけど(笑)客席に座長がいるときにねぇ。
そういえば、次女の薫子だけ、最後まで結婚相手が定まらなかったのだけど、実際も八代さんだけ未婚なのかな?
大井さん桂さん植本さんは既婚なのは知ってるけど、八代さんだけそのあたりを知らないので…。
もしかしたら、他にも4人の実生活にリンクしているところがあるのかもしれないね。
楽しい舞台でしたー!
5年後にまた25周年で何かやってほしいな。
パンフレットが、小振りながらボリュームたっぷりで、入座からの舞台と配役とエピソードが書かれた四獣年表だけでも相当に価値のあるもの。面白くて、電車で何度噴き出したか。そして、なんでもっと以前から花組芝居を知っていなかったのか、激しく後悔するんです…。
そういえば事あるごとに座員全員でハダカ祭をしたって書いてあるのを見て、そんな男くさいことしなさそうなのに、と思ったんだよなぁ。なんでだろ。座長が女形をよくやる人だから、私の勝手な先入観で、花組芝居はそういうことしなさそうだと思ってたのかもしれない。
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