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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
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じゃじゃ馬馴らし
2010年10月25日(月) 19:28:13
10/23soir さいたま芸術劇場

吉祥寺の歌練が終わってから与野本町へ。遠い!まっすぐ北上できないから新宿に戻らなきゃいけないんだよねー
さいたま芸術劇場、初めてでした。

ロビーでは楽団が演奏をしていたりして、開演前からいい雰囲気。
南條からお花が来てたー。隆さん、美麗さん、影虎くんの御三方から、ひとつずつ。

拍手[3回]


酔っ払いの鋳掛屋スライが道端で寝込んでいるところへ、とある領主がいたずらをしかけ、スライを身分の高い主人だと思い込ませ、小姓が変装した奥方と一緒に芝居を観る、その芝居が「じゃじゃ馬馴らし」という、劇中劇の設定。へー劇中劇なんだ。

全体的にパワフル、エネルギッシュ。
オープニングとエンディングは、にぎやかで派手な楽団の演奏と共に、役者が総出でダンス。次々と繰り出されるスピーディな台詞。場面転換。大きなセットは殆どなく、ボッティチェリの絵画を背景に、最低限の机、椅子、燭台など。客席も使ってのお芝居。
何より、亀治郎さんの暴れっぷりがすごい。最初の登場から強烈なインパクト。舞台袖から甲高いわめき声が聞こえて、客席がざわついて、登場したら拍手~でした。声は女形のときの声と同じ感じで、普段から使い慣れているから、早台詞でもさすがに自由が利いてるなと。ドレス姿、とても似合っていました。じゃじゃ馬とはいえ、女性らしい立ち居振る舞いでした。
でも、所々で、男の地のままに暴れて笑いを誘う場面も。低くドスの聞いた声で脅しをかけて睨みつけたり。急に側転してビアンカを殴りつけたのにはビックリ仰天してしまった!!まじっすか!?もう客席が騒然でしたけど~
あと、歌舞伎っぽい演出もちらほらと。ハンカチを取り出してクドキっぽい所作を見せたり。剥き目で見得を切ったり(結婚式前だったかな)。ペトルーチオとだっけな?扇を投げ付けるところで御所五郎蔵みたいな演出。扇をぱっと投げると相手がそれをさっとキャッチする(隠し持っていた扇を掲げる)、っての。わかるよね?
他にもいろいろあったかもしれないけど、こういう笑える場面がたくさんあって楽しかったなぁ。
コントみたいに、木製のハリセンで突っ込む場面も。
客席全体が、かなり沸いてました。
たーのしー!!

で、キャタリーナとペトルーチオの出会いって、偶然の運命的なものなんだよね。
ペトルーチオは、金持ちの娘なら誰でもいいって言っていた気がする。じゃじゃ馬でも構わないとすら言っていなかったはず。そのとき、ちょうどキャタリーナの婿を探していたビアンカの求婚者によって、キャタリーナと引き合わされるのだからね。
最初の出会いでの言い争い(というか、機知に富んだ楽しい言葉合戦)の時点で、キャタリーナはかなり楽しそうに見えたからなぁ。この時点で、キャタリーナは初めて手ごたえのある男に出会ったと、少しは好印象を持ったのかなと。勝手な想像。

ペトルーチオを演じた筧利夫さん、機関銃のように発射される高速の台詞が、うっとうしいのなんの(笑)常にテンションが高いし、うるさいし、動きも変だし、衣装も奇抜。
ペトルーチオの無理難題を聞くキャタリーナは、無理やり調教されている感じはなく、面倒くさい男に仕方なく折れてやるという感じに見えました。
夫の言うことに従う貞淑な妻になったキャタリーナだけど、ペトルーチオは「御父上に躾けられた貞淑」とか何とか言っていたのがすごく心に残ったんだよなぁ。キャタリーナは、元々持っていたレディの素質をペトルーチオに引き出されたってことなんだろうな。何だかんだ言って、幸せそうに見えたもの。

ルーセンショーを演じた山本裕典くん。
綺麗な顔立ちだよねー。花君のドラマは観てたよー。舞台経験もけっこうあるらしい。
早台詞もかなり駆使できていたけど、台詞に感情を乗せるのはもう少しかなー。筧さんの自由自在振りと比較して。
ビアンカとのいちゃいちゃが可愛かったなぁー。
笑いの場面でも自由が利いていて良かった!

ビアンカを演じた月川悠貴くん
最初の見た目の印象は、華奢でとっても綺麗だけど男の子だな、って感じでしたが。おしとやかな立ち居振る舞い、ルーセンショーとの仲睦まじい様子を見ていると、だんだん気になってきました。声が安定して高くて綺麗な声でしたねー。蜷川さんの舞台でずっと女性役をやってきているそうで、なるほどと思いました。肩を出したドレス姿も綺麗!背中が綺麗!
ルーセンショーを背負って歩いてるところもあったなぁ。普段は普通の男の子…なのだよね?
最後の幕切れでは、急に男の声になって、ルーセンショーを木製ハリセンで叩いて、本性を現した!?
ハリセン、ラインストーンがついて白くてキラキラでお嬢様仕様!
あーなんか、こっちの夫婦の方がカカア天下になりそうじゃない?面白い展開!!


カーテンコール、亀治郎さんの姿になんだか感動して泣けてしまった。そういう話じゃないはずなんだけどなぁ。
キャタリーナの神々しい輝き、優雅な立ち居振る舞い、晴れ晴れとした美しい表情。
全身から発せられるオーラに圧倒されました。言葉では説明できない。とにかく心揺さぶられました!
いい舞台でした。幸せ!
亀治郎さんは、いつも期待を予想外の方向へ裏切ってくれる。いやもうファンとか尊敬とかのレベルじゃなく、奇跡の人に見える。私にとっては。


終演後、劇場を出て見上げた空。円形の吹き抜け状の建物に囲まれ、丸く切り取られた夜空に満月が美しかったなぁ。キャタリーナの神々しい輝きを思わせるものでした。


メモメモ。
蜷川さんの舞台「近松心中物語」(初演1979年)の主題歌が、あの、森進一さん「それは恋」なのだそうだ。知らなかった!
それから2004年の「新・近松心中物語」では、劇中曲を宇崎竜童さんが作曲し、主題歌を森山良子さんが歌っている。劇中曲は荒城で使ってるし、森山良子さんの歌は大ちゃん美麗さんの曽根崎心中で使ってる。そうか、出典元はここなのか。いいことを知った。
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コメント
波華さん、お久しぶり~^^

じゃじゃ馬、わたしも今週観る予定です。なんか楽しみ~♪

先週、鋼鉄番長観たとき、この舞台に亀治郎さんいたら
どんな感じだろう、なんて思いました。へん??
今、じゅんさんも成志さんもたいへんなことになってますね。
あの年齢層であれだけの運動量ってムチャだわ~と思いました。
でも、ばっちり笑いのネタはわかる年齢で楽しかったです。
隣の男の子は、なんだよ~ネタ元なんだよ~とジレてましたから(笑)
ジュン 2010年10月26日(火)00:38:57 編集
>ジュンさん
じゃじゃ馬、楽しくて面白いですよ!どうぞお楽しみに。

鋼鉄番長、観に行かれたんですね。
亀治郎さん、新感線の舞台に出たいと熱望しているみたいですが、まだ叶ってないんですよね。でもきっといつか!!
舞台のほうは本当に大変なことになっていますね…。楽しみにしていた人たちには残念なことですが、体が大事ですから、しっかり治して欲しいですね。
私は今回観に行かないんで、ゲキシネ化してほしいな。
波華@管理人 2010年10月26日(火)10:20:02 編集
こんばんは
これ(じゃじゃ馬馴らし)見たいんです!!でもスケジュール的に泣く泣く断念(涙)
亀ちゃんの、女と男を行ったり来たりの変幻自在っぷり!!楽しいでしょうねぇ。
平&太地版「近松心中物語」をリアルタイムで見たこと、この舞台のビデオテープを持っていることが、私のちっちゃい自慢(笑)がッ、ビデオデッキが故障したままという…(涙)
森進一さんの主題歌とジュサブローさんの人形、梅川登場シーンの自ら発光しているような姿は忘れられないです。

新感線、大阪で観劇予定です。じゅんさんで見たい!、でも無理はしないで!!と葛藤中。騒がずに時を待ちたいです。
moto 2010年10月28日(木)21:27:41 編集
>motoさん
わーー断念されたんですかぁ…それは残念です。これは是非観ていただきたかった。DVD化したら是非♪
「近松心中物語」初演時の舞台をご覧になっているんですか!?VHSテープも持っているんですか!?それはすごいですねー貴重ですねー。太地喜和子さんは、話には良く聞くのですがまだ作品を一度も観た事が無いので、とても興味があります。
新感線の大阪公演、どうなることでしょう。良い状況になるとよいのですが。楽しんできてくださいね。
波華@管理人 2010年10月29日(金)17:19:49 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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