「カリフォルニア物語」と、二次会

橘との観劇ツアー、行ってきました。

6時半に劇場前に行ったら、それらしき人たちが見当たらず、友人と二人ウロウロしていたら、階段を駆け上ってくる眼鏡の男性を発見。
浅ちゃんかも！
確信がなかったのに、単なる推測だけで駆け寄って行ってしまった…。我ながら危険だったな…人違いだったらどうするつもりだったんだろ。相当気が大きくなってたね、私。
浅ちゃん(なぜかチャン呼ばわり…)はきっと、私じゃなくて、一緒にいた友人に気付いたんだと思う。友人は熱海の懇親会に行っていたから。

その後、大ちゃんや菊太郎座長、他に観劇ツアーに参加されたファンの方々が集合。
他にも、どこかで観たことがあるよーな人がいるな…雰囲気が役者っぽいんだよね…と一生懸命思い出していたら、やっと思い出した。
びっくりだ。
なんと、龍美麗さんと南條影虎さんじゃないの！
ぎゃぁ～。どどどどうしよう～
まままさかこんな所に来ているとは！
素顔拝んじゃったよぉ～！
なななんでこんな事に…あわわ。


予想外のVIPの登場に緊張しまくり。ホントにとんでもない所に来てしまったと危機感を覚えたけれど、最終的にフタを開けてみれば。

ヤバイ。美麗さん、きた。
もんのすごい評価が上がっちゃった。
かなりドキドキしてる！
なんて浮気モノなんだぁ～私ったら！

スーパー兄弟の舞台、去年の10月に名古屋の鈴蘭南座で観たんだけどね。そのときの感想は、ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ……だったのよね。
なーんでこんなに印象が変わっちゃったんだろ。

席は、センター中ほどの列。位置的には関係者席っぽかったなぁ。
前列に大ちゃんや美麗さん。左には友人たち。右隣には浅太郎さん（！）
浅太郎さんと、ちょっとだけ芝居話で盛り上がっちゃった。
普段けっこう演劇観に行くんですか？という話になって。IZO観に行きました？って聞かれたんだけど、残念ながら観に行ってないの（＞＜）上演してたことだけは知ってるけど、最近、新感線の芝居と縁が無くて…というか他に観たいものがありすぎて優先度が下がってるだけなんだけど（＾＾；あーっこんなことなら浅太郎さんのためにIZO観に行っておけばよかった！
あと、歌舞伎も時々観に行くという話になって、私が観に行った十二月大歌舞伎の夜の部を浅太郎さんも観に行っていたことが判明。きゃーっやったぁーっ！「ふるあめりかに」の芝居は良かったですよねーって話せました。うう、私ってばエライ！あれは直前に思い立って観に行ったんだけど、観に行っておいてホントに良かったよ！
それにしても、IZOやふるあめりかにの話が出るなんて、浅太郎さんはかなり演劇に興味があってこまめにチェックしているに違いない！
わー話が合いそぅ～


さて。
「カリフォルニア物語」の舞台のほうですが。
3時間とけっこう長かったです。原作の漫画は読んでないのですが、全4巻をすべて舞台化してたのかな？
少年たちの青春真っ只中な生活が描かれていて、ドラッグや銃や売春などの重いテーマが出てくるんで、観ていて辛い部分もあるんですけどね。原作の吉田秋生さんの「BANANA FISH」と似通った部分もあります。こっちは読んだことがあるんで、読んだときに感じた辛い重い印象が蘇ってきちゃって…。苦しくなるところもあったなぁ。

出演者は全員男性だから、女役も男性が務めてました。こういうナチュラルな現代演劇で女役を演じる俳優を見るのは初めて。声は普通の高さなんですねぇ。歌舞伎とか、花組芝居でみる女形とは手法が違うなぁと思いました。女形は、男でも女でも無いまた別の種類って感じがするけれど、スタジオライフの女役は自然に女の人を演じているように感じました。現代演劇だとそういうのが普通なのかな？

全体的に、話を詰め込みすぎなのか、テンポが速すぎてついて行くのが大変。
というか、登場人物の感情の動きに追いつく前に場面転換しちゃうから、余韻が楽しめないなぁと思って。行間を読む暇が無い。受身になるしかない。ここはもう少し、観客に何か感じさせてから次に行って欲しいと思うところもあり。

芝居の所々に挿入される歌。上手い人も居れば、そうでない人も（＾＾；
イーブ役を演じた松本慎也くん、よく女役を演じることが多いようで、イーブ役もとっても可愛かったな。でも、歌は音域が合ってない？のか、音程がイマイチで、残念。
ブッチ役の人は、歌が上手かったなぁ。
スウェナ役の及川健さん、これは可愛かった！女役が板についている感じで。長年女役をやってきているそうで、なるほど！と思いました。
売春婦をやっていたマリアも、すんごいキレイだったなぁー。でもなんでビルから飛び降り自殺しちゃったんだろ？


というわけで、なかなか面白かったです。
あれ、あんまり褒めてない？
若い役者さんが多いからか、エネルギーに溢れた舞台だったなと思いましたよ。ヒースが銃で自殺しかかる場面なんか、ものすごい勢いで感情が発散されていたから怖くてたまらなかったし、思いとどまった時には心底ホッとしちゃった。


芝居終了後、新宿にあるマーサさんのお店へ移動。
新宿って（＠ｏ＠）そんなところまで移動するのかー遠いなー10時に終演で移動したら殆ど時間ないじゃないのー
しかも、電車移動は大ちゃんと浅ちゃんが一緒じゃなかった…（美麗さんと車移動だった）ちょっとしょぼーん。
文句ばっかですみません。

えーと、結局なんで今回この芝居の観劇ツアーがあったかというと、座長と懇意にしているマーサさん(あだ名？)が贔屓にしている役者が出演するから、ということらしい。7番目くらいの役の人です。詳細は控えておきます…。
2次会のお店、イタリアンなんですけど、いわゆる「二丁目」の街にあってですね。
隣にあった店を覗いていた大ちゃんが、まっすぐ私たちのところにやってきて、「すごい、ホ○の店だ」って報告してきてね(笑)
そんな報告でも、ウレシかったっすよ、大ちゃん。

んで、お食事は座長、大ちゃん、浅ちゃん、美麗さん、影虎くん、その他親しい方や連れの方やファンの方で1つの卓を囲んでね。はっきり言って私たち純粋なファンは少数派っすよ。なにそれ。何にも話せないよーっ！大人しくしてるしかないじゃないかぁーっ！
幸せすぎて怖い状況でした…。
でも、あんまり自由に自分から喋れる感じじゃなかったので、とりあえず出てくる話の流れに乗っかるしかなく。
浅ちゃんや大ちゃんは微妙に距離が遠かったのであんまり話せなくてねー。
たぶん、熱海の親睦会と違って、おもてなしモードじゃなくて自分の時間を楽しむモードだったと思います。いいのよそれで～。贅沢言っちゃいけませんね。

目の前には美麗さん。何を話せと…？うわぁーん（＞＜）
とりあえずお料理を皆さんによそったりして過ごしてましたけど。

その間、座長さんや大ちゃんや美麗さんらは、意外と(?)普通に劇評を語り合っていましたよ。
うんうん、確かにそう！と思える的確なご意見もいろいろ。
特に美麗さんが熱く語ってたのが印象的でしたね。
この日の舞台の、通りすがりの人の役でもいいからやってみたい！とか。相当芝居が好きそう。
そういえば、雑誌とかで読んだ記憶があるけれど、スーパー兄弟って芝居にかなり力を入れてるんだよね。「浪人街」の芝居をかなり大掛かりな演出でやったり、自分たちで脚本を書いて上演したり。
そんなことが出来るのは、もともと芝居が好きでいろいろ勉強してるからなんだなと、この日の美麗さんを見ていて納得できました。
ホントに詳しいですよ、芝居のこと。ビックリしちゃった。
私が、スタジオライフの女役の人の声が普通の男の声だったことを話したら、あれだけテンポの速い台詞をたくさん言うのに、女の声を作って言っていたら持たない、女形の声みたいな作った声は、リアリティのある現代演劇では違和感がある、と説明してもらってね。
（もうちょっとうまく説明してもらったんだけど、ちゃんと書けない…）
あーなるほど、確かにそうだ、この人はよく分かってるんだな、すごいな、と感心しちゃいました。
あと、美麗さんが前に佐倉で「夏祭浪花鑑」の芝居で2役をやったという話になって、ニューヨークで勘三郎さんがやってましたよね、とか、あの時は泥水を使って演出してたでしょ、そう泥水でしたよね。とか、佐倉でやったときは普通の水を使ってやったんだよ、えーすごいー！とかそういう話にもなりました。
いやーもうここまで来ると、緊張がトキメキに変わっちゃいました。
だって、さっきまでは、話すネタなんかねーぞと思ってたんだもの。こうやって芝居の話が出来るとは思わなかったから、嬉しくてたまらない！
美麗さんは、義平次と徳兵衛の2役を務めたらしいんですけどね。義平次が殺される場面の写メを見せてもらっちゃいました。
（美麗さんの携帯で写メみせてもらうだなんて、信じられないシチュエーション！）
衣装も歌舞伎で見たのと殆ど同じで、照明も凝っていて、かなり力を入れているように見えました。スゴイなぁ！しかも、佐倉でそんな設備を使えるとは！
今まで歌舞伎をいろいろ観て来ておいて良かったと、心の底から思ったよ。私ってエライ！きっとこの日、美麗さんとこういうトークをするために私はこれまで歌舞伎を観てきたんだわ、って思ったくらい(笑)
妄想しすぎ！

あわわ～マズイかな～
何でもかんでもバラしすぎ？
なんか美麗さんファンに刺されそうだぁ。ホントにゴメンナサイ！

帰りの電車がなくなりそうだったので、途中で二次会を抜けました。
帰り際、3月15日の佐倉に美麗さんがゲスト出演するとの情報をご本人からゲット。
マジっすかぁ～！いやーん絶対観に行くぅ～！

友人と2人で、来たね、美麗さんイイね、って帰りに盛り上がりまくりです。
やばいって。浮気しすぎ！
だって、軽く太一くんを忘れかけてて驚いたもん。オカシイでしょ！ドチラサマデシタッケ？みたいな感じ。ひぇえ～！
大ちゃんも、この日はわりと大人しくしているように見えたので、とにかく美麗さんの印象ばっかり残ってる。
影虎くんも、大人しくしてたよなぁ。実はけっこうのんびりやさんなのかな？
ちょうど、女形フォトガイドを持ってたんで改めてプロフを見たら、美麗さんは18歳、影虎くんは17歳。大ちゃんよりも年下！？ずっとしっかりしてるように見える…
たぶん、背が高いし、しっかりしていると言うよりは自分の感じたことをハキハキと伝えることができてるから、そう思うんだろうな。いい意味で、怖いもの知らずな若者という感じ。
うーむ、こうなってくると、スーパー兄弟の凝った芝居が見てみたいぞ。近々そういう機会はないのかなぁ？


なんかさぁ。こういう10代の前途有望な若者が、自分の力で頑張っていいものを作り上げているのを見ると、日本の未来も望みが持てるなぁと思っちゃうんだよね。大げさかもしれないけどさ。
いい年して無気力に生きてる人間たちに見せてやりたいよ、この若者たちの生き様を。
大衆演劇でスターの地位にいる若手たちって、やっぱりスゴイと改めて思った。大ちゃんも太一くんも美麗さんも影虎くんも。みんな。だって10代半ばから20代前半なんて、世間的にはまだまだ半人前にしか見られないような年齢なのに、こんだけスゴイことをやってるんだから。大衆演劇の世界ならではのことのようにも思う。なんでこんなスゴイ若者たちがもっと世間に知られていないんだろう？と不思議でたまらない。
もっと彼らの力を生かしてやれればいいのに。
これはやっぱり、太一くんに続け！大衆演劇をもっと広めるぞ！ってなるべきだよね。うん。