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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
B002EBDN20


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第5回 趣向の華
2012年08月28日(火) 14:41:28
やっぱり今年もあった!趣向の華!
情報チェックを怠っていて、あるのを直前まで知らなかったという。
(菊之丞さんサイトが全然更新されないのどうにかして~)
おけぴさまにお世話になりやした。

今年は3日間公演で、内容も日によって違っていたのだけど、もう都合の付くのがこの回しかなかった。

拍手[0回]


8/10 夜の部

苫舟・作
市川染五郎・演出
袴歌舞伎 「大和神話武勇功 やまとしんわぶゆうのいさおし」三幕九場
日本武尊大蛇退治・鶴彦怪異の場

序幕  大和国景行天皇館の場
同二場 同裏門敷妙討死の場
同三場 吉野山道行の場
二幕目 尾張国油ヶ淵の場
同二場 同宿屋古那屋の場
同三場 知多浜海上の場
同四場 天空の場
大詰  飛鳥山花見の場
同二場 竜門ヶ岳大蛇退治の場


うむ。やっぱり楽しいわ~歌舞伎俳優若手たちによる袴歌舞伎。
ワクワクする。将来の可能性を感じて嬉しくなる。たまらんなぁ。

序幕は顔見世的な感じで勢揃い。梅枝くんが男役だったのだけど、男役だと誰だか分かんなかった。素顔は見慣れているけどいつも女形のことが多いので、男としての立ち居振る舞いや所作をされると梅枝くんだと気付かない…。それってすごいことだよねー観た目じゃなくて体でちゃんと演じ分けてるってことだよね。で、その男役もとてもカッコよかったのだ。

10代20代の若い役者は、所作や立ち居振る舞いが未熟でも、声がすごく良い子が多くて、そのギャップにちょっと驚く。そんなに普段、台詞を喋り慣れているんだろうか。声を分けてもらいたい…。

序幕三場は義経千本桜の吉野山のパロディっぽかった。こういうのって、近松門左衛門が元々パロディとして作ったものなんだろうか?気になるなー。
カラミの四天に、こっそり染五郎さんが混ざってた…。気付いたお客さんにウケてた。そしてただの四天なのに前を向いてアピールしちゃう染さま。笑うわ。
セリ上がりで、鷹之資くん玉太郎くん金太郎くんのちび四天。かわゆいなぁ。それぞれのばったりで後見が屋号を書いた紙を掲げていた。黒御簾から、小鼓の壱太郎くんも引っ張り出されてた。引っ張り出されながらも演奏を続けていた壱太郎くん、健気~。
最後は、歌昇くんが投げた笠を蝶之介さんが見事にキャッチ。これも吉野山道行の真似だね。

二幕目。だんまりあり。こういう定番を綺麗な形で観ると安心する。
殺されて金品を奪われた鶴彦を演じた隼人くん。相変わらずのイケメンで、幽霊の風情が似合ってたなぁ。陰のある感じが美しい。黒衣が差金で掲げてていた火の玉が隼人くんの頭にガンガンぶつかってたけど(笑)あれわざとだよね?

どこの場面だったか、若い娘を無理やり座らせるのに「えんこしなはれととしなはれ、胴体四つに折りなはれ」っていう台詞、歌舞伎で定番の台詞なのかな。法界坊でもそういう台詞、あったっけ。たしか番頭ダイヤっちが夢ちゃんにこの台詞を言っていたこともあったなぁ。ということを思い出した。

二幕目二場。菊之丞さん登場~。コミカルな役どころで、なんかちょっと逸平さんを思い出してしまった。台詞の言い方が似てたと思うんだよなー。花道の引っ込みでは、ワイルドだろ~って言ってた(笑) えぇっ。まさかっ。なんか品が良すぎて、一瞬スギちゃんネタだって気付かなかったよ。

幽霊で再登場の隼人くん。暗い中、客席から出てきて、お客さんに「浴衣買った?」って聞きまくってた(脅してた??)。今年から販売を始めた趣向の華ゆかたの宣伝を頑張ってたんだね。
梅枝くんが、巳年の血を飲んですみれから小碓命に戻るというミラクル。また男役に戻った梅枝くん、この日は3役ってことだね。

二幕目三場。趣向の華浴衣の反物で船を模していた。新悟くんが琴を弾いてたけどあれ生演奏だよね。上手いじゃないか。この頃の新悟くんは可憐な女形の風情がとても素敵だと思う。
同四場の天空の場では、反物を翼に模して、翼を羽ばたかせて空を飛んでいるふうに見せていた。なるほど。

大詰。
恒例の大薩摩。合引の台を持ち運ぶ染五郎さんも毎年のこと。
大蛇退治。出囃子が豪華。正面に長唄、上手に竹本、下手に常磐津だか清元だか(わかんない私やばい)。長唄に勘十郎さん、常磐津に菊之丞さん、鼓に染五郎さん、太鼓に壱太郎くん。
8人の役者で1体のヤマタノオロチを表現。見ごたえのある立ち回り。
すごい。なんかもういろんな事が起こりすぎてて。どこを観ればいいのー!?地方さんも観たいし、役者も観たいし。


毎年観てて思うけど、本当に、よくこんな大掛かりな舞台を作れるなぁと思う。原作は近松門左衛門らしいけど、近松はどこまで作っていて、勘十郎さんや染五郎さんはどこから作っているのか。原作の脚本にも手を加えてるのかなぁ。演出は丸ごと新しく自分たちで作ってるのかなぁ。場の名前とかも、元々あるものなのか勘十郎さんがあとから付けたものなのか。
いつからこの袴歌舞伎の舞台について考え始めるのだろう。まる1年掛けてるんだろうか。ということは今頃、来年の会に向けてアイデアを練っているのか?
お稽古はいつから始めるんだろう。どれくらいの期間やるんだろう。どうやって進めるんだろう。新作だし若手にとっては修練の場なんだから時間をかけてやるんだろうなとは思うんだけど。それにしたってあの人数の多さだし、合わせるのだって大変だろうと思うんだけど、普通の商業演劇みたいに数カ月稽古するなんていうわけにはいかないだろうからなぁ。稽古は誰が仕切るんだろ。勘十郎さん?勘十郎さんの頭の中ってどうなってるんだろうなぁ。想像できない。

舞台そのものにも、若手たちの頑張りにも、出演者の豪華さにも、感動した公演でした。
来年も忘れずに観なければ。


開演前や休憩中のアナウンスが、猿之助さんだった。しかも、何を使って録音したの!?って疑問に思うくらい、音質が良くない。新橋の楽屋でスマホかなんかで録音したんじゃないかって思う。内容も、ずいぶんくだけた感じ。浴衣買ってよぉ~って、甘えた声の宣伝まで入ってた。一体何なんだぁ。笑えるなー。
なんで猿之助さんだったんだろうなぁ。ヤマトタケルの話だから?とくに関係なし?


帰りに人形町近くのラーメン屋さん。何年か前にも行った記憶がある。
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