――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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第4回 趣向の華 昼の部
2011年08月13日(土) 02:00:35
今年は、気合を入れて会社を休んで昼夜観劇。去年の反省を踏まえ。
しかし相変わらずこの会は奇跡の舞台だと思いました。そして年々パワーアップしている!評判が評判を呼んでいるのか、チケットも取りにくくなったorz
今回は、染五郎さんがずいぶん表に出てきているなぁと思いました。
これまでは地方に徹していたように思うのだけど、今回はブログでやたら宣伝したり、プレ公演のトークを仕切ったり、開演前挨拶に出てきたり、口上を務めたり、袴歌舞伎の演出をしたり。一体どうしたのだろう?息子の金太郎くんも出るから張り切っちゃったのかなぁ。
そんなに宣伝したら、ただでさえ人気公演なのにますます人が押し寄せちゃうじゃないのーって思った(汗)
…と思ってたら、なんと、今年から会主が染五郎さんになったらしい。へぇーっ。なるほど道理で。
しかし相変わらずこの会は奇跡の舞台だと思いました。そして年々パワーアップしている!評判が評判を呼んでいるのか、チケットも取りにくくなったorz
今回は、染五郎さんがずいぶん表に出てきているなぁと思いました。
これまでは地方に徹していたように思うのだけど、今回はブログでやたら宣伝したり、プレ公演のトークを仕切ったり、開演前挨拶に出てきたり、口上を務めたり、袴歌舞伎の演出をしたり。一体どうしたのだろう?息子の金太郎くんも出るから張り切っちゃったのかなぁ。
そんなに宣伝したら、ただでさえ人気公演なのにますます人が押し寄せちゃうじゃないのーって思った(汗)
…と思ってたら、なんと、今年から会主が染五郎さんになったらしい。へぇーっ。なるほど道理で。
内容はパンフをご覧ください。手抜きっ。
何といっても「続花形一寸顔見世」が良かった!
まず、種太郎くんの操り三番叟。
すごい!うまい!体の使い方がすごくいいと思う!
なんか圧倒された。感動した。種太郎くん、芝居も良いと思ったけど、踊りも誠実さが出ていてきっちりとしていてとてもいいなと思う。人形振りって普通の舞踊とまた違う体の使い方をしなきゃいけないと思うんだけど、
それから、「船弁慶」で梅枝くんの静御前。ゆったりとして気品があって全ての瞬間に隙が無くて、もうもう本当に素敵に美しい踊りだと思う。手の動きとか体の角度とか、そうまさにそれ!その角度!とハッと気付かされる瞬間ばかりで、ことごとく正解を見せてもらっているようで、それはこれまで観てきたベテランの役者さんたちの技や型を梅枝くんがしっかりと体現できているってことなのかなと。惚れ惚れするなぁあの踊りっぷりは。尊敬する。あんな風に踊りたい、と思わせられる!
知盛の萬太郎くんは、踊りは知盛らしいスケールの大きさがまだ感じられなかったけれど、声がすごくいいなと思う。安定して落ち着いた低音で、物の怪らしい恐ろしさも出ていて、良かったなぁ。
最後の連獅子。宗論に続けて後シテのみ。
素踊りなのかと思ってたんだけど。だってこの会は基本的に紋付き袴の素だし。
と思ったらばっちし仕度してんの。君たちばっかりズルいんじゃないの~?
金太郎くん、初舞台で獅子をやったんだっけね。今回もかなり嬉しかったんだろうなぁ。そして鷹之介くん、この若さで親獅子をやることも滅多にないでしょうねぇ。
隈取りの化粧がやたら丁寧で綺麗で不思議に見えた。前シテが無いから化粧する時間はたっぷりあるもんね。数日前に達也先生に伺ったお話を思い出してしまったよ。普通に前シテと後シテの間に隈取りを描く場合は、時間が無い分、丁寧ではないけど筆に勢いが乗っていい具合に凛々しく勇ましい隈取りになるんだとか。
「続花形一寸顔見世」の地方には、立三味線に勘十郎さん、小鼓に染五郎さん青楓さん、太鼓が壱太郎くん。小鼓の頭取が染五郎さんだった。
船弁慶の後シテと連獅子の太鼓、壱太郎くんの演奏は熱かった!気迫たっぷりだったなぁ。入り込むあまり、前のめりになりすぎかなと思ったけど。傳次郎さんの美しい姿勢を見慣れているもので(汗)
連獅子の後シテが出てくる前の素囃子がいつも好きなんだけど、それをこの顔ぶれで聴けるだなんて。よくよく考えると凄すぎる。小鼓一調と太鼓とのあの静寂の中の緊迫した演奏を、染さまと壱くんで聴けるなんて、こんな贅沢な組み合わせはもうあり得ないよね?
やっぱり昼の部から来て良かった。満足でしたー。
松也くん主宰の「挑む」もそうだけど、幹部俳優の子供世代で本公演ではまだ活躍の場がない若い役者さんたちの実力を目の当たりにできるこういう公演って、本当に貴重だと思う。みんなすごいなぁ。
何といっても「続花形一寸顔見世」が良かった!
まず、種太郎くんの操り三番叟。
すごい!うまい!体の使い方がすごくいいと思う!
なんか圧倒された。感動した。種太郎くん、芝居も良いと思ったけど、踊りも誠実さが出ていてきっちりとしていてとてもいいなと思う。人形振りって普通の舞踊とまた違う体の使い方をしなきゃいけないと思うんだけど、
それから、「船弁慶」で梅枝くんの静御前。ゆったりとして気品があって全ての瞬間に隙が無くて、もうもう本当に素敵に美しい踊りだと思う。手の動きとか体の角度とか、そうまさにそれ!その角度!とハッと気付かされる瞬間ばかりで、ことごとく正解を見せてもらっているようで、それはこれまで観てきたベテランの役者さんたちの技や型を梅枝くんがしっかりと体現できているってことなのかなと。惚れ惚れするなぁあの踊りっぷりは。尊敬する。あんな風に踊りたい、と思わせられる!
知盛の萬太郎くんは、踊りは知盛らしいスケールの大きさがまだ感じられなかったけれど、声がすごくいいなと思う。安定して落ち着いた低音で、物の怪らしい恐ろしさも出ていて、良かったなぁ。
最後の連獅子。宗論に続けて後シテのみ。
素踊りなのかと思ってたんだけど。だってこの会は基本的に紋付き袴の素だし。
と思ったらばっちし仕度してんの。君たちばっかりズルいんじゃないの~?
金太郎くん、初舞台で獅子をやったんだっけね。今回もかなり嬉しかったんだろうなぁ。そして鷹之介くん、この若さで親獅子をやることも滅多にないでしょうねぇ。
隈取りの化粧がやたら丁寧で綺麗で不思議に見えた。前シテが無いから化粧する時間はたっぷりあるもんね。数日前に達也先生に伺ったお話を思い出してしまったよ。普通に前シテと後シテの間に隈取りを描く場合は、時間が無い分、丁寧ではないけど筆に勢いが乗っていい具合に凛々しく勇ましい隈取りになるんだとか。
「続花形一寸顔見世」の地方には、立三味線に勘十郎さん、小鼓に染五郎さん青楓さん、太鼓が壱太郎くん。小鼓の頭取が染五郎さんだった。
船弁慶の後シテと連獅子の太鼓、壱太郎くんの演奏は熱かった!気迫たっぷりだったなぁ。入り込むあまり、前のめりになりすぎかなと思ったけど。傳次郎さんの美しい姿勢を見慣れているもので(汗)
連獅子の後シテが出てくる前の素囃子がいつも好きなんだけど、それをこの顔ぶれで聴けるだなんて。よくよく考えると凄すぎる。小鼓一調と太鼓とのあの静寂の中の緊迫した演奏を、染さまと壱くんで聴けるなんて、こんな贅沢な組み合わせはもうあり得ないよね?
やっぱり昼の部から来て良かった。満足でしたー。
松也くん主宰の「挑む」もそうだけど、幹部俳優の子供世代で本公演ではまだ活躍の場がない若い役者さんたちの実力を目の当たりにできるこういう公演って、本当に貴重だと思う。みんなすごいなぁ。
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