松竹大歌舞伎 近松座公演

平成24年度
（社）全国公立文化施設協会主催
中央コース
松竹大歌舞伎
近松座公演
近松座三十周年記念

7/19　昼
あましんアルカイックホール

ちょうど滞在中に尼崎で壱くんの曽根崎心中があるっていうから！
そりゃ観に行くでしょー。

朝、天王寺で買い物＆ランチでのんびり余裕かましてたら遅刻orz
最初のご挨拶を聞きそこなったー

「夕霧名残の正月」
伊左衛門と、夕霧の幻影との舞踊劇。
三味線と唄とお囃子が耳に心地よかったなぁ。ホールの音響がよすぎるのか、響きすぎにも思ったけれど。
伊左衛門の藤十郎さんも、夕霧の扇雀さんも、美しい。
禿の虎之助くんが、まだ14歳だそうで、初々しく可愛らしい舞踊だった。
夕霧に禿、仲居、太鼓持ちと揃っての舞踊は賑やかで楽しい。


「曽根崎心中」
歌舞伎で観るのは、初めて。
これまでは、大ちゃんのお初しか観たことないかもしれない。芝居では。
歌舞伎は比較的シンプルというか、出来事が淡々と進むなぁという印象。あんまり叙情的に作らないんだなぁと思った。台詞も演出も。封印切のほうが濃ゆく心情描写しているような印象があるし、現代劇や大衆演劇ではもっとベタに人情味たっぷりに作ってると思う。
で、壱太郎くんの声がやっぱりすごく良いと思う！高く澄んでいて、伸びがあって、よく響く。
あの声には、泣かされる。
所作は、もうちょっと工夫が欲しいかな（大ちゃんのがあまりに可愛らしく萌え萌えなもんで）

壱太郎くんのお初は、この若さでないと出せないものがあるだろうし、年を重ねて芸を身に付けるうちに失っていくものもあるだろうから、今この瞬間のお初も大事だなと思う。


壱太郎くんと仲良しさんの大ちゃん、この日は朝日の休演日で、佐賀の大会に出てお芝居で曽根崎心中をやったはず。面白い偶然だ。声の調子が良くなかったと思うのだけど、どんなお初だったんだろうな。しばらく観てないからまた観たい。