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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN
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Colours of Light -Yasunori Mitsuda Vocal Collection-
光田康典
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壽初春大歌舞伎 1/4昼の部、夜の部
2009年01月08日(木) 21:36:13
初日開けて2日目の歌舞伎座。まだまだお正月の華やいだ雰囲気が満ちていました。着物のお客さんも大勢。

一日歌舞伎座だと疲れそうだったので…
最初はパスして午後からのんびりと。
楽屋口の通りにある「伍郎蔵カレー」でランチ。
そんで、十六夜清心から鑑賞。

拍手[0回]


「十六夜清心」
清心:菊五郎
十六夜:時蔵

初めて見た演目ですが、しみじと面白い味わいのお芝居だなと思いました。菊五郎さん、素敵ですね。私の好みに合うようです。時蔵さんも可愛らしい女形で最近お気に入り。
「稲瀬川」での十六夜と清心のやりとり。長唄だったか義太夫だったか(忘れちゃった…)に合わせて台詞や所作事を織り交ぜながら心中までのくだりを描くのですが、要約すれば短い話をだらだらとやるなぁ…と罰当たりなことを思ってしまった(汗)
でも十六夜が、草履の鼻緒の切れたのを、懐紙からこよりを作って直す手順はすごく興味深かったです。鼻緒ってそうやって直すこともできるんだ~と感心。
心中を決心してからの二人、手を取り合って見つめる様が切ない。十六夜が打ち掛けを脱いで地面に敷き、その上に座して合掌するのだけど、私はついつい「脱いだ~v」っていうほうばかりに気を取られて、自分で可笑しかった(笑)

川に身を投げた二人だったけれど、結局どちらもそれぞれ別のところで命を取り留めることに。
川から上がった清心が、持病の癪に苦しむ寺小姓の求女を介抱する場面がエロかった~。なにこの妖しい空気。求女の足元の赤い襦袢がはだけて見えるのとか、清心が苦しむ求女の懐に手を入れて胸を押さえる図とか。ドキドキだよ。本来、こういう男色的な演出をするものらしいんです。歌舞伎、侮れぬ。求女役の梅枝くんがいいんだと思うんだよね。可憐な風情で線が細くて色っぽくて。

悪に目覚めた後。清心の「一人殺すも千人殺すも、取られる首はたったひとつ」この台詞がいい。一番印象に残った台詞です。
なんかねぇ、これを美麗さんに言わせたくなった。絶対に凄みのある台詞になると思う。

いつか通しで観てみたいですね。悪に目覚めた後どんな行動をするのか、十六夜とどうやって再会するのか、気になります。


「鷺娘」
素晴らしい舞踊でした~っ!
役者も地方も舞台装置もすべてひっくるめて一つの見事な芸術作品に仕上げられてるなと感じました。玉三郎さんの高い美意識の賜物ですな。
衣装替え1回、引き抜き2回、最後はぶっ返り。衣装が変わるたびに雰囲気が変わり、照明や舞台装置も変わってその変化が
お囃子にはやっぱり傳左衛門さん。無音になる瞬間から、小鼓一調のみ鳴り響く緊張感ある空気。いいね~。



「壽曽我対面」
顔見世的な演目で、舞台も衣装も役者の顔触れも豪華。
血気盛んな弟の十郎と、冷静沈着な兄の五郎。吉右衛門さんの十郎が、声も高くやんちゃで血の気の多い若者で珍しいものを見たなと思いました。対比で菊五郎さんの落ち着きっぷりが素敵。


「春鏡鑑獅子」
後シテの獅子は文句なく素晴らしい!カッコイイ~!劇場の空気をずわぁーっと圧倒する迫力がたまらない!

前シテの弥生は、なんだか良く分からないんですけどこういうものなの?いまいち満足できないんだよな…。可憐な乙女だけど、溌溂とした様があってほしいというか、生き生き感が足りないというか…私の解釈が間違ってるんだろうか。立役の役者だから?
2枚扇の部分でうまく扇を扱えていなかったんだけど、そこだけに限った話ではなくて、全体的に自分の好みにいまひとつ合わないような感じ。
女形の役者が踊るとどうなるんだろうなぁ。昔浅草歌舞伎で七之助くんが踊ったのはいい印象が記憶に残ってるんだよな。記憶が美化されてるのかもしれないけど。

胡蝶は孝太郎さん長男の千之助くん、松江さんの長男の玉太郎くん。
踊りだけ見ていると、千之助くんがすごく上手で、動きもきちんとしていてメリハリもあって、玉太郎くんを先導しているように見えました。千之助くんが1つ年上のようですね。いいねぇ~千之助くん!

囃子には、傳左衛門さん傳次郎さん、笛に福原寛さん、長唄に勝四郎さん、三味線に裕太郎先生と、自分が名前を知っている地方さん勢揃いで嬉しかったな~。
実は大道具のせいで3階席から長唄さんの顔が見えなかったんだけど、勝四郎さんは声でわかる!!


「鰯売恋曳網」
おとぎ話のようにほのぼのとした、分かりやすくてコミカルで面白いお芝居。勘三郎さんの大らかで明るいキャラクターが楽しかったです。
玉三郎さんの蛍火がとっても綺麗!仕草もお姫様らしく上品で、可憐な風情でうっとり。
二人が並んで立つと、玉三郎さんのほうが背が高いな~と思いながら見ていました。こういうときってあんまり膝折ったりしないのかな?
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コメント
今月はバタバタしていてよそ様の御宅を訪問してなかったのですが、休日にゆっくり見ていてびっくり。私も4日夜歌舞伎座に行ってましたよ。まったく知りませんでした。その後2回もお逢いしてるのにね。
「鰯売恋曳網」。とっても楽しかったです。勘三郎さんはこういう軽妙なお芝居がぴったりですよね。
玉三郎さんの最後の「いわしかうえー」の声が耳に残ってます。
bejineko URL 2009年01月24日(土)18:19:01 編集
>bejinekoさん
私と近い日に見に行ったらしいとは思ったのですが、まさか、同じ日でしたか!
残念~早くに気づけばご挨拶できたのに。
確かに、その後2回もお会いしてるのに(^^;

「鰯売恋曳網」はほのぼのとして楽しいお話ですよね。勘三郎さんにぴったりです。

いつか、歌舞伎座でお会いできるのを楽しみに♪
波華@管理人 2009年01月26日(月)10:07:00 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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