八月花形歌舞伎 8/7 第3部

3階左列
舞台下手がかなり見切れる…いくら安くてもこんな席は作ってほしくないなぁ。

「宿の月」
結婚したばかりのころは仲睦まじく初々しい夫婦だったのが、時が経つにつれ、奥さんはお金を大事にして旦那に見向きもしない。
ある日、泥棒に命を狙われている嘘芝居をすると、奥さんはお金を差し出して夫を助けてくれと懇願する。そして二人は元通り仲の良い夫婦になる、という内容の舞踊作品。
どことなく狂言っぽい、ほのぼのとしたかわいらしいお話。ほっこり癒されました。橋之助さんの愛嬌があって優しそうな旦那さんが素敵だなぁ。


「怪談乳房榎」
勘太郎くん初役。さすが、早替わりが見事ですなぁ。怪談と言っても全然怖いところがない。早替わりが見せ場なんだよねきっと。ハードな演目だねぇ。
しかしお父様にはまだまだ敵いませぬな。早替わりの早さとか。役ごとの演じ分けとか。
七之助くんの若奥様が奇麗だったなぁ。ますます美しさに磨きがかかってる。獅童さんに迫られる場面は妖しさ満点でヨカッタ！
早変りは面白いんだけど、それ以外の見せ場って何なんだろう。早変りすごいでしょ、ってだけ言われても、なんだかなぁとも思う。芝居としての面白さもあればいいのにな。