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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
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八月納涼歌舞伎 二十日
2005年08月21日(日) 01:04:19
第三部のチケットを持っていた上に前日になって第一部の戻りチケを手に入れ、さらにそそのかされて(笑)第二部後半を幕観してしまい、歌舞伎漬けな一日でございました。
第一部、かなり良席だったの~。3階2列どセンター。これなら「雨乞狐」はバッチリ!

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第一部「金閣寺」は遅刻したので途中から。福助さんの声、復活したみたいでよかったです。終わった後に桜の花びらを拾いに行きました。ちゃんと桜の花びらの形にきってあるのがオドロキでした。素材はトレーシングペーパーでしょうか。思ったより硬かったです。これなら再利用できそう。実際再利用してるのかな?
「橋弁慶」は獅童さんの長刀の扱いが頼りなげで気もそぞろ。立ち居は凛々しくてかっこいいのに、振る舞いが…。頑張れー!
「雨乞狐」かなり間近で観られて嬉しかった。いたずら好きの野良狐が可愛くって可愛くって仕方がない。それにやっぱり踊りがきっちり丁寧で引き込まれるなぁ。目が離せない。飛び跳ねるときの足の動き、一体どういう体の構造してるんだ。板を踏む音が心地よい。あんなに大きい良い音を踏み鳴らしているのに体が全くブレてない。すげーなー
人の心を惹き付ける良い踊り手になってるなぁ。私もいろいろ学ばねば!
スッポンから飛び出してくるところは、絶対に前回勘三郎さんが演じた時よりも高さがあるはず。あれって真上に跳んでるのね。何十日と毎日あんな高さを跳んでいて、よく脚が平気だなぁ。あと1週間、無事に怪我なく務め終えますように。

第二部「蝶の道行」最初、巨大な蝶が蛍光塗料で光りながら飛んでいる姿はけっこうミステリアスでした。染五郎さんと孝太郎さんってそれほど年齢が離れていないのに(染さんが5つ下)、なぜか染五郎さんの方がずっと若いという先入観があったのはメディア露出度の差でしょうか。2人の相舞はしっくり合っていて観ていて心地よかったです。引き抜き後の揃いの縦縞の着物がなんだか可愛かった…v
地獄の業火に苦しむ様子は観ていてゾクゾクしました。客席はクーラーが効き切ってなくて暑いはずなのに、寒気が。
いい舞踊でした。構成も面白かったです。
「京人形」花魁の衣装で男を踊る扇雀さんがスゴイと思いました。こういうところはエンターテイナーぶりを発揮しちゃうんだろうなぁ。
一目惚れした花魁にうつつを抜かす旦那にちっとも気を悪くしていない女房は出来た女だと思いました(笑)っていうか、そんな女は現実にはいないけどね!
新悟くんの姫は小柄でとても可愛いのに声がイマイチで勿体無い。まだ若いから安定しないのかな。
全体の話の流れは良く分からなかったなぁ。最後の展開は一体なんだったんだろう…。

第三部「法界坊」わはは~面白い~こりゃ笑えるわ~。
芝居のテンションは研辰に似ているなぁと思いました。ウケ狙いの小ネタがふんだんに盛り込まれているところが。私はこういうのが大好きなので大歓迎。昨今の演劇の流行り、あるいは世の中全体の流行りなんだろうな。
ふと思ったのは、ほんの十数年前まではアイドルはトイレにも行かないイメージで神格化されていたのに、今やジャニーズでもオナラをネタに笑いを取るようにまでなった時代には、二枚目役者も時にはコメディアンになって笑いを取るのがカッコよさの一つの基準に変わったんだろうなぁ、ということです。どうなんだろう、合ってるかな?間違ってないかな?

さて、勘三郎さんの弾けっぷりはあらかじめ予測が出来ていたけれど、勘太郎のあのキャラは予測不可能だった。一体何なんだ…。為末為末言いながら跳んでるし。顔つきがエロいし。爆笑!渡辺保先生も仰っていた通り、この人は喜劇も出来るんだと実感。かと思えば女船頭をさっぱり美しくこなしているし。器用だなぁ。
あーそれから、亀蔵さん!お組に迫る動きがキモチワルすぎ!怖いよ。研辰のカラクリ人形といい、なんでこの人はこんなにゲテモノが似合うのだろう。
扇雀さんのエンターテイナーっぷりも楽しかったです。
福助さんの立役は珍しいですね。もしかしたら初めて見たかも。ちょっと声の通りが悪くて勿体無いなぁと思いました。女方が抜け切ってない感じ。

一幕二幕の弾けっぷりに対して三幕目があまりに普通の歌舞伎だったのでなんだかちょっと拍子抜け。それまでは芝居だったのが、所作板が敷かれて舞踊劇になって演出ががらりと変わるのも不思議ですね。
法界坊と野分姫が合体幽霊になって、さらなるドタバタが始まるのかと思ったのになぁ。結局決着がつかないんじゃないの。歌舞伎の幕切れって、時々良く分からない。なんで決着つけずに終わっちゃうんだろう。スッキリしないぞー!一軸が巨大化しているのもビックリだ。
でもこの大詰、歌舞伎らしい幕切れで良いというご意見が多いみたい。いろいろと考えたのですが、私は「法界坊」に歌舞伎を求めていなかったみたいです。だって、宙乗りで飛んでいった合体霊が今度は何をやらかしてくれるんだろうって期待しませんか?歌舞伎の吉例なんて知らないもん~。

この日は拍手が鳴り止まず、カーテンコールがありました。毎回の事では無いんでしょうか。役者が慣れない風だったので。
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コメント
波華さんへ
こんにちは。掲示板にコメントをさせてもらっている若菜です。お久しぶりです。私も昨日の一部観覧いたしました!初の1列目でどっきどっきです。三津五郎さん、格好良ぎ!!
花びらは本当に桜でしたね。私も記念に持ち帰りました。もしかしたら・・・どこかでニアミスしていたかもしれませんね!『雨乞狐』びっくりさせれっぱなし!波華さんが仰るように、勘太郎さんの踊りには引き込まれてしまいます。七之助さんもそうですが、踊っている最中に、ほとんど瞬きしてないですね。一点を見据え凛とした姿勢で演じています。最前列でしかわからない細かいところまで見ることができました。特に興味深かったのは、勘太郎さんの早替わりの種明かし?とも言うべき点です。衣装を着替えることは勿論ですが、鬘と共にメイクも変えなくてはいけません。眉毛の部分だけ描かれている布を鬘の下に巻いているんです!!歌舞伎にお詳しい方はご存知な事かも知れませんが・・私にとってはプチ衝撃的事実でした。三部では、カーテンコールがあったんですね。(私が見た日はありませんでした。)私も亀蔵さんが不気味すぎて・・・あんな感じで迫られたら・・思いっきり引きます(苦笑)
若菜 URL 2005年08月21日(日)18:14:15 編集
初めまして。びんちょ♪と申します。
昨日、私も「法界坊」を観ました。同じお芝居をご覧になっていたのですね。
嬉しくてTBさせていただきました。
一部と二部は先週観てました。どれも良かったですよね。
まだ千秋楽まで間があるのに、もう、来年の納涼歌舞伎が楽しみです。
それでは、また、お邪魔させていただきたいと思います。
失礼いたしました。
びんちょ♪ URL 2005年08月21日(日)20:38:02 編集
土曜はお疲れ様でした~。
「蝶の道行き」楽しまれた様でヨカッタ。私は違う意味ですごく面白がってしまったのですが(^^;
でも舞踊として面白いですよね。勢いがあって良い演目だと思います。
asari URL 2005年08月22日(月)01:45:02 編集
波華さま、こんばんは。
歌舞伎三昧の1日だったのですね。
16日に3部を見ました。
串田さんの演出ははじめて見ましたが、いつもの歌舞伎より野田さんの方に近いかもしれませんね。
勘三郎さんの宙乗りは、客席の方向ごとに向きを変えてサービス満点て感じでした。かなりの高さですよね。
勘太郎さんの役柄ははじめて見ましたが、いい味出してましたね。
カーテンコールはありませんでした。
織姫 2005年08月23日(火)00:54:50 編集
>若菜さん
コメントありがとうございます!同じ日に観ていたのですね~。しかも一列目!いいですねー。役者さんを身近で見られて羨ましいです。
「金閣寺」終わって速攻舞台前へ行ったので、たしかにニアミスしているかもしれませんね。私が舞台前へ行ったときには、幕の後ろで掃除機らしきもので花びらを吸い取っているような音がしましたよ。
「雨乞狐」良かったですよね!私の中ではナンバーワンの演目でした。勘太郎くんは本当に踊りが上手い。
鬘の中の仕組み、初めて知りました!引き抜きの仕組みも、遠くから見てると分からないけど近くで見るとよく分かりますよね。いろいろ工夫されてるなぁ。

>びんちょさん
第三部で一緒だったのですね!法界坊も面白かったですよね~。
今月は私は伊勢音頭以外は全て観ることができました。想定外でした(笑)
毎回毎回、「こんなに面白いものは観た事が無い」と思わせてくれるのに、さらに次回はまた期待を裏切る素晴らしい舞台を見せてくれるんだろうなぁ。来年も楽しみですね!
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします!

>asariさん
幕観席だったので「蝶の道行」の巨大な蛍光蝶も、背景の大きな花の絵も、ちょうどよい大きさに見えたようです(笑)。華やかで色鮮やかで分かりやすい舞踊だなぁと思いました。
asariさんはあと楽日ですか?楽しんできてください~。

>織姫さん
第三部をご覧になったのですね。
確かに、いつもの歌舞伎より現代劇の要素が多いので、野田歌舞伎を思い起しました、私も。というより役者のテンションが野田歌舞伎と近いというか…。
宙乗りのときは私は上手だったのでちょっと遠かったのがもったいなかったなぁ。真下に居たらどんなに面白かっただろう。あるいは怖かったかも?
カーテンコールはその日の観客の乗りなんでしょうね。初日にはあったらしいですが、それ以降はどうだったのかな?
波華@管理人 2005年08月23日(火)14:29:19 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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