ゲキシネ「SHIROH」

「SHIROH」観てきました。公式サイト
あまり広くない映画館なのに、横とか後ろとかガラガラでビックリ。平日夜でこんなもの？
一気に上演回数を増やすと、こうなるのねぇ。

観たプチ感想。
(8/27)あまりにプチ過ぎたので追記しました。というかあとから思い出したので。

すんごくエネルギーに溢れた舞台だなぁ～と思いました！
天草のシローを演じた中川晃教さん。今まで知らない人でしたが…。
歌めっちゃ上手いぞコイツ！何モンだぁ！？
元々歌手の人なんですか。そんでミュージカルもやってるんですか。音域が高いから、初めはアルトの女性かと思っちゃいました。
台詞と歌の境目があんまりなくてスムーズなのがまず良かった。
正直、私は今までミュージカルというものがイマイチ好きになれなかったのです。
「芝居の途中で何で急に歌い出すんだ！？なんか可笑しくないか？話すなら話す、歌うなら歌うで最初から最後まで通せー！中途半端な事すんなー！」
と思ってたわけですよ（苦笑）
だけどあっきーに関してはそう思わなかった。
台詞を歌うように喋って、歌を語るように歌うと、こんな風になるんだろうな。
歌というより、魂の叫び。ホントに叫んでた、この人は。
ミュージカルを見ていて歌い出すことに違和感を覚えなかったのは初めて。寧ろ歌うのを今か今かと待ってしまったから。

ああ…歌うって、こういうことなんだな。
すごく気持ちよさそう。

私が歌でいつも苦労してるんだけど、言葉がこれだけ明瞭に聞こえる歌い方が出来るなんて、もはや神業としか思えない。
知らなかったー！こんな歌が歌える人がいたなんてー！
歌をやっている者として学べる事がたくさんあるわ、こりゃ。

ストーリーは、結末が衝撃的でした。ちょっとジーンと来た。
あと、衣装がすごくイイなぁ～と思いました。ネクタイをしている武家の人間は、戦う侍ではなく政治に塗れたお役人なんだということがようく分かるようになってるのが面白かった。それから大名に仕える奥女中が良く着ている白紫の矢絣の着物っぽいのが、ロングプリーツスカートになってるのがすんごい可愛いぃ～ｖと思いました。

ひとつだけ、不満だった事。
髑髏の時は無かったと思うんだけどなー。
一瞬のスローモーションの場面、逆に一瞬速くなる場面があって、すごく違和感を覚えました。
そんな事されたら、舞台上での本当の速さが分かんないじゃないの。ゲキシネでその加工は反則じゃないか？舞台の映像化にこだわるなら、あくまで生の舞台そのままの臨場感を伝える事に徹して欲しい。映像特有の加工は入れて欲しくないよ。