二月大歌舞伎 昼の部 2/20

夢見心地です。やっぱ「爪王」最高！

「爪王」

七之助くんがイイと思うのは、やっぱり見た目の良さが理由じゃないんだよ。
観ているだけでもキレイだなーと思うんだけど。
動き出すと、途端に可愛くなるの。
片足を挙げる様や、鳥を模した首の動きがカワイイの。
たまんないね。

そして勘太郎くんの舞踊はすごいね。腕の動き、足の動き、どれも力強いばねを感じる。めいっぱいの動き。爆発力がある。海老蔵さんのような神懸かったようなのとはまた違うのだ。正気のまま凄い。巧すぎる。
たまらないねこの兄弟。

前回上演した時は、波乃久里子さんの吹雪に、宝塚男役さんの狐だったそう。女性の舞踊だったわけで、それも観てみたかったと思うけど、今回は重量感が全然違うんだろうなぁ。


「俊寛」
千鳥が瀬尾にあわびの貝殻を投げるとき「えーい」って言いながら投げてんだよね。かわゆすぎです。
それはともかく。
今回初めて、「俊寛」の物語をじっくり味わえた気がする。
最後、この人は本当に一人残されるんだというのがしみじみ伝わってきて。
島を去る船に精一杯声を挙げて呼んだあとに、ふと静まったときの達観したような目と表情がたまらないです。


「口上」
芝翫さんが戻ってこられました。
前回に比べ、あまり面白ネタは無かったような。ちょっと寂しい。


「ぢいさんばあさん」
いい話だわ。すごく泣けた。前回はなんで泣かなかったのか不思議。
そしてニザさまはやっぱりかわいい。ちょーかわいい。早く来年になればよいのに～って駄々をこねるのなんかたまらないよね。

このお芝居、20年後には誰がやっているんだろうなぁとふと妄想。勘太郎七之助で観てみたいよねー。あと、菊之助さんにるんを。愛之助さんは当然伊織をやるようになるだろうね。