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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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光田康典
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コクーン歌舞伎 「盟三五大切」
2011年06月29日(水) 20:34:57
6/24 1階桟敷

    薩摩源五兵衛実ハ不破数右衛門:中村 橋之助
   芸者妲妃の小万実ハ神谷召使お六:尾上 菊之助
船頭笹野屋三五郎実ハ徳右衛門倅千太郎:中村 勘太郎
              芸者菊野:坂東 新悟
          若党六七八右衛門:中村 国生
          徳右衛門同心了心:笹野 高史
          船頭お先の伊之助:片岡 亀蔵
富森助右衛門/家主くり廻しの弥助実ハ神谷下部土手平:坂東 彌十郎


今まで観たコクーン歌舞伎の中で、いちばん好きかもしれない。(良し悪しとは全く無関係で)
菊之助さん綺麗だったなぁ。

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南北らしい、人間関係のドロドロした感じが今まで以上に強調された演出になってたような気がする。殺しの場面の凄惨さが増していて、観ていてハラハラとするものだった。ねっとりと濃厚で色っぽくて美しかった。


舞台幕や大道具の色使いが、緑っぽいのやら赤っぽいので滲んだような色になっていて、油膜が虹色に輝いているみたいな色合いだった。油絵のような雰囲気を狙ったのかな。
三味やお囃子に加えて、チェロの演奏が効果的。湿った雰囲気が出ていて、不気味さがあった。三味線だとカラッとしちゃうのかな。じゃあ今まで三味線を使ってた時の効果はどこに行ったんだろう。


序幕の三五郎とお六の船での密会がえろいよー。三五郎がお六の胸を触るところでウギャーとなったわ。ホゲー。初っ端から刺激が強すぎます。
二軒茶屋の場は源五兵衛をだますところがコミカルに描かれててなかなか面白かった。素人芝居のたどたどしさ、みんな首を揃えて源五兵衛の様子を見つめる、いかにも騙してますってのが分かりやすくて、感情移入しやすかったな。
このときの小万の衣装、上は紫で裾が白のグラデーションで裾の方に蝙蝠の図柄が描かれてたのがすごく良かったなぁ。古典の衣装で蝙蝠柄ってあるのかなぁ、初めて観たけど。この衣装いいなー。

お六殺しの場面がとにかく美しかった。上から強いピンスポが当たっていて、白く光り輝く中での殺しだった。型の美しさ、場の緊迫感に思わず泣けたよー。お六の腕の入墨に刀を突き刺した時のお六の絶叫がすごく良かった。なんてゆーか、そそるなぁ…って思ったんだ。女の叫び声が好きで女ばかりを狙って快楽殺人を犯す人の嗜好ってこういう気持ち?やだなーもー思い出すだけで興奮しちゃうじゃないのぉ菊ちゃん。官能的な場面だったわぁ。

雨が降る中、小万の首を懐に抱えて歩く源五兵衛の姿は凄味があったなぁ。ここは成駒屋って掛けたかった。

桶の中で三五郎切腹してタガが外れてバーンと飛び出すのは、思ったほど効果があったのかな。NHKの番組でこの桶の作り方を取り上げてたけど。

最後の場面で回想シーンのような幻想の中を源五兵衛がふらふら歩く様子はなんだか虚しさを感じさせました。
最後に目的は達成できたけど、実は一周して元に戻っただけ、むしろそれより悪くて、そこに至るまでの犠牲の多さとか、犯した罪の多さとか、心の闇の深さを思うと前より不幸になってるんじゃないか、と。
だってさ、お金が手に入ってこれで晴れて討ち入りに行ける、って呑気に喜んでる場合じゃないもん。
怖いねー。

数日前からサプライズ出演するようになった勘三郎さん。大向こうの声も嬉しそう。
暗い話だったけど、勘三郎さんのお姿を見られただけで幸せな気分になれた。それで良かったんだろうか…汗
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コメント
私も今まで観た中で一番好きな演出でした!
自分のブログにも書いたけど、今回の演出が好きって串田さんに絶賛しちゃったもの(o~-')b
菊ちゃんが出ていた事も凄く効果的だったかもね。
勘三郎さんがサプライズ出演してたなんて知らなかったわ♪
私が観た時は、声だけの出演でしたo(^-^)o
ニザ 2011年07月01日(金)18:47:24 編集
>ニザさん
菊之助さんは本当に綺麗で、あのドロドロとして官能的な演出に本当によく似合ってましたよね!菊ちゃんファンとしても嬉しかったですー。
勘三郎さんは公演期間最後の数日だけ、急きょ出ることになったそうですよ。ラッキーでした♪
波華@管理人 2011年07月04日(月)09:57:47 編集

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