舞踊会、終了。

終わりました。無事、終わりました。
いろんな経験が出来た一日でした。
お坊さん大量発生。楽屋風景はなかなか笑えました。

正直、本番当日ぎりぎりまであまり自覚無く過ごしてしまいました。
一人で舞台に立つ先輩方や弟子仲間に比べれば、所化は大勢の一人だし、多少は気楽な気持ちで臨ませてもらったのですが、結果的には本当に貴重な経験をさせてもらうことができ、有難く思います。
プロの舞踊家さんや歌舞伎役者が舞台に出る時にいつもやっていることを一通り経験できたのは私にとってとても興味深いことでした。

まず、顔師さんに羽二重で頭を覆ってもらい、顔に化粧をし、手も白塗りにしてもらいました。
次に、衣装さんに衣装を着付けてもらいました。ほぼ一休さんの出来上がり。
最後に坊主の鬘をつけて、所化の出来上がり。
所化は全部で16人いるので、結構待ち時間が多く、合間にアホな写真を撮ったりして遊んでいました。ちびっ子二人の所化はとっても可愛かった♪
時間が経つにつれて、徐々に楽屋に坊主が増えていくのが何だか面白かったなぁ。

花子さんの支度も出来上がり、全員で写真撮影。花子さんの周りを所化がぎっしり取り囲む構図で一枚とったのですが、いったいどんな図になっているのか、気になります。

そして舞台へ。所化は上下手に並び、長唄囃子は舞台後方雛壇に。裃はちゃんと桜模様のに着替えてました。舞台に紅白の幕。
緞帳が上がり、紅白の幕が開き、花子さん登場。
花子さんの踊りはゆったりと余裕があって素敵でした。お稽古から何度も観させていただいていましたが、さすがに長くお稽古をやっていらっしゃると、本番で衣装を着けていてもこれだけたっぷり踊れるんだなぁと感じ入りました。
しかし、正座がちょっと大変でした…。衣装を着けていると足に圧迫感が。これは下浚いと勝手が違う！うう、やばい。鞠の踊りが終わった時にすでに感覚なし。

続いて所化の花傘踊り。ただもう夢中。大きな失敗はしなかったけれど、うまくいったのかな。あー緊張した。

手拭のクドキのあと、手拭投げ。なんと、花子さんが投げた手拭のうち一つを友人がゲットしてました。さすが。私からも一つ友人に投げ渡しておきました。
これは楽しかったな。

振り鼓の踊りでだんだん狂気に満ちてくる花子さん。かっこいいなぁ。ここ好きです。
そろそろ最後の出番。花子さんを押し止めようとし、振り払われて、あ～れ～。鐘に登った花子さんを見上げて、祈る。
あぁ、終わってしまった。

間近で引き抜きも見られたし、下座音楽も堪能できたし、花子さんの踊りもたっぷり見られたし、贅沢なひと時でした。
みなさま、お疲れ様でした。ありがとうございました。