日本舞踊協会 第2回新作公演「新・道成寺」

7/17　昼の部　Aプロ
国立劇場小劇場

内容は、京鹿子娘道成寺じゃなくて、道成寺縁起のほう。もとのお話、安珍清姫伝説のお話を描いた作品。
取り組みは、以前の創作舞踊劇場から引き続きですね。会場が国立劇場になったので、花道セリ使い放題。
演出も音楽も衣装も新しくて。特に、衣装が可愛かったー。
清姫と取り巻きの侍女たちの衣装が斬新。形はちゃんと裾引きの着物なのだけど、袖口にフリル、襟にフリル、ラメの入った帯、ベルベット地の着物。うん、どこぞの小屋で遭遇しそうな新しいデザイン。なんだか嬉しい。

コロスの群舞がとてもいい。いつも思うけれど、全員が訓練された身体を持ったプロの舞踊家なんだもの。そりゃもちろん見ごたえあります。群の持つエネルギーがすごい。私の踊りの師匠もご出演だったのでわくわくでした！
清姫と取り巻きの侍女たちが、時折長く連なって蛇体を表していたところも良かった。古典の舞踊には無いような激しい感情のあふれる動き。若手も揃っているから、こういう振付で見せられるんだろうなぁ。

パーカッションを頑張ってる下手のおにーさん良かったなぁ。黒紋付でリキ入れて頑張ってる地方さんってちょっと面白いです。

間狂言もちゃんとあって。全体的に、能の形式っぽく作ってるのかな。
で、舞踊劇であるところバレエっぽい。バレエは観た事ないんだけど、似てる気がする。

最後は2人、天に昇って幸せになった、という結末のようでした。

こういう新しい試みたっぷりの公演を、日本舞踊協会が主催でやってるっていうのがいいね。若手の試演会じゃなくて、親玉の本公演だもの。嬉しいな。