――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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尾上青楓舞踊会
2006年10月31日(火) 00:37:55
10月14日(土)15:00 国立劇場小劇場
3列目花道そばの席でした。舞台に近いのは嬉しいのだけど、ちょっと近すぎる(^^;
所作台を敷くと視線が舞台より下になるので、舞台の上があまり見えず足元が殆ど分からなかったのが残念です。
舞踊のほうは、2曲とも素踊りでした。ふぅーむ、そう来たか!
素踊りでやっちゃうのが尾上流の特性なんだろうな。ごまかしが効かないので難しいと思うのだけど。装束をつけて踊るのもそれはそれで素敵だろうけど、素踊りも好きなんです。
ちなみに写真の着物で出かけました。この秋用に買った袷の着物。全く意識しなかったのだけど、偶然にも菱菊模様(←尾上流の紋!)です~♪
3列目花道そばの席でした。舞台に近いのは嬉しいのだけど、ちょっと近すぎる(^^;
所作台を敷くと視線が舞台より下になるので、舞台の上があまり見えず足元が殆ど分からなかったのが残念です。
舞踊のほうは、2曲とも素踊りでした。ふぅーむ、そう来たか!
素踊りでやっちゃうのが尾上流の特性なんだろうな。ごまかしが効かないので難しいと思うのだけど。装束をつけて踊るのもそれはそれで素敵だろうけど、素踊りも好きなんです。
ちなみに写真の着物で出かけました。この秋用に買った袷の着物。全く意識しなかったのだけど、偶然にも菱菊模様(←尾上流の紋!)です~♪
長唄「静と知盛」
能に取材した歌舞伎舞踊「船弁慶」から、舞踊の部分に焦点を絞った作品。前段(前シテ)と後段(後シテ)で構成され、前段が義経との別離を悲しみ、絶望感を持ちながらも健気に舞う静御前。後段が源氏との戦いに敗れ、壮絶な死を遂げた知盛の霊が義経一行に恨みをぶつける。
黒紋付に白の袴。手には中啓を持ってます。静の舞は、華やかというより厳かな雰囲気。でも女性らしい柔らかさや色っぽさが感じられます。体のひねり具合が絶妙。扇の扱いも柔らかく優雅でうっとりしますわ~。
後シテの知盛は、手に長刀を持って激しい立ち回りをします。台詞もありです!衣装は前と同じく黒紋付に白の袴だけど、さっきの黒紋付とちょっと違う。素材が違うように見える…。袴の下の帯の柄も違う。着替えたのかぁ~。なんでだろう?
前シテと雰囲気がガラッと変わって顔つきが厳しいです。全身の筋肉に力が入っているような、力強い動き!凄いなぁ~。長刀の扱いも見事です。
長唄「葵の上」
「源氏物語」葵の巻に取材した能「葵上」を長唄に移したもの。朱雀院の美代、光源氏の正妻・葵上は物の怪のために重い病の床にあります。その物の怪の正体は六条御息所。光源氏の愛を失った今の嘆きを述べ、嫉妬の炎を燃やして葵の上を打ち据え、姿を消します。急ぎ呼び出された修験者横川の小聖が枕元で加持祈祷を始めると、鬼女となった御息所が現れ小聖に襲い掛かり、激しい戦いとなりますが、小聖の法力によって祈り伏せられ成仏します。
暗転の中、幕が開きます。舞台からほのかにお香が漂ってきました。いい香り~!上手い演出です。
舞台上は、蝋燭の灯台の薄暗い光のみでした。
その中、すっぽんから青楓さん登場!暗闇だったけどセリ上がりの作動音で分かります(笑)
衣装がオフホワイトの紋付に緋の袴!?うひょー緋の袴って!いやはや、これはいいモノを見させてもらいました。まぁおそらく、かなり明るめの茶色だったんだろうと思いますが、照明の関係で本当に赤色に見えました。
女の踊りですけど、嫉妬に狂っているので結構力強い踊りに見えました。葵上を打ち据える振りとか…ああ怖い!
後半は、僧都との対決。祈り込められて苦しそうにもだえながらも、葵上に向かおうとするその執念が形相に表れていました。
今回の踊り2曲はどちらも、華やかさよりも厳かさや端正さを求められる曲なんじゃないかな、と感じました。見ていて余りに清々しく美しいんで、何だかもう別世界の人のようで…。この人って凄い人なんだな…って改めて感じてしまいました。しんみり。
ところで、12月10日(日)の冬夏会は、セルリアン能楽堂だそうです。
残念ながら行けないんですけど、セルリアンか…なかなか興味あります。
能に取材した歌舞伎舞踊「船弁慶」から、舞踊の部分に焦点を絞った作品。前段(前シテ)と後段(後シテ)で構成され、前段が義経との別離を悲しみ、絶望感を持ちながらも健気に舞う静御前。後段が源氏との戦いに敗れ、壮絶な死を遂げた知盛の霊が義経一行に恨みをぶつける。
黒紋付に白の袴。手には中啓を持ってます。静の舞は、華やかというより厳かな雰囲気。でも女性らしい柔らかさや色っぽさが感じられます。体のひねり具合が絶妙。扇の扱いも柔らかく優雅でうっとりしますわ~。
後シテの知盛は、手に長刀を持って激しい立ち回りをします。台詞もありです!衣装は前と同じく黒紋付に白の袴だけど、さっきの黒紋付とちょっと違う。素材が違うように見える…。袴の下の帯の柄も違う。着替えたのかぁ~。なんでだろう?
前シテと雰囲気がガラッと変わって顔つきが厳しいです。全身の筋肉に力が入っているような、力強い動き!凄いなぁ~。長刀の扱いも見事です。
長唄「葵の上」
「源氏物語」葵の巻に取材した能「葵上」を長唄に移したもの。朱雀院の美代、光源氏の正妻・葵上は物の怪のために重い病の床にあります。その物の怪の正体は六条御息所。光源氏の愛を失った今の嘆きを述べ、嫉妬の炎を燃やして葵の上を打ち据え、姿を消します。急ぎ呼び出された修験者横川の小聖が枕元で加持祈祷を始めると、鬼女となった御息所が現れ小聖に襲い掛かり、激しい戦いとなりますが、小聖の法力によって祈り伏せられ成仏します。
暗転の中、幕が開きます。舞台からほのかにお香が漂ってきました。いい香り~!上手い演出です。
舞台上は、蝋燭の灯台の薄暗い光のみでした。
その中、すっぽんから青楓さん登場!暗闇だったけどセリ上がりの作動音で分かります(笑)
衣装がオフホワイトの紋付に緋の袴!?うひょー緋の袴って!いやはや、これはいいモノを見させてもらいました。まぁおそらく、かなり明るめの茶色だったんだろうと思いますが、照明の関係で本当に赤色に見えました。
女の踊りですけど、嫉妬に狂っているので結構力強い踊りに見えました。葵上を打ち据える振りとか…ああ怖い!
後半は、僧都との対決。祈り込められて苦しそうにもだえながらも、葵上に向かおうとするその執念が形相に表れていました。
今回の踊り2曲はどちらも、華やかさよりも厳かさや端正さを求められる曲なんじゃないかな、と感じました。見ていて余りに清々しく美しいんで、何だかもう別世界の人のようで…。この人って凄い人なんだな…って改めて感じてしまいました。しんみり。
ところで、12月10日(日)の冬夏会は、セルリアン能楽堂だそうです。
残念ながら行けないんですけど、セルリアンか…なかなか興味あります。
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初めましての方はぜひ自己紹介を。
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