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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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光田康典
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九月文楽公演 9/19第3部
2009年09月30日(水) 15:16:51
「天変斯止嵐后晴」(てんぺすとあらしのちはれ)

人生2度目の文楽。
シェークスピアの「テンペスト」が原作の文楽作品。訳本も読んで予習したけれど、分かりやすいお話だし予習しなくても楽しめたかもしれない。やー楽しかったです!

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第1幕は舞台上に三味線と琴が並んで、暴風雨の音楽。重厚感と勢いのある音楽がカッコよかったです。
第2幕から人形浄瑠璃。洞窟の場面はなんだか俊寛のような感じにも見えました。
人形、めっちゃ可愛かったなぁ。特に美登里と泥亀丸。泥亀丸は、原作だと粗野で乱暴で厭らしいイメージだったのだけど、こんな可愛い人形になっちゃうと全部愛嬌があるように見えましたし、義太夫の千寿大夫さんだったかな?が目まぐるしく表情を変えながら語る様が楽しくて、そちらにも目を奪われてしまいました。語り分けが上手いなぁ。

普通の文楽を全然見慣れていないけど、泥亀丸や妖精英理彦のような人形は普通には無いだろうし、その他大勢の妖精で動物たちが出てくるのも可愛らしかったし、南国の島らしく椰子の木やラフレシアの描かれた書割の舞台は、明るさ華やかさ陽気さを感じさせてウキウキしました。

茶坊主珍才が、道化の役割。義太夫が咲甫大夫さんでしたわん♪
これが面白くて、船が難破して島に流れ着いたところ、酒樽を見つけて大喜び。ケイタイデンワを取りだして、デンタクキノウで1日何合飲んで何日持つかと計算。ええーっそんな語りありですか咲甫大夫さん。めっちゃ笑っちゃったよ。ていうか難破したんだから電卓で計算してる場合じゃないでしょっ、携帯で助け呼ぶのが先だろっ、と心の中でツッコミ入れてました(笑)

最後の幕では、原作と同じように主人公の阿蘇左衛門の一人語りがあり、しみじみとした味わいのある幕切れでした。
原作を読んだ時は、この主人公が案外に気が強くて強引で、妖精英理彦のことも助けてやった恩に着せてかなりこき使っている印象があったんだけど…文楽ではそんな風に感じさせなかったので良かったな。

2時間のコンパクトな上演時間。
これなら文楽に馴染みがなくても楽しめるかもね。
でも、簡単に作りすぎて物語の深みは感じられないかも。観終わった後、奇抜な演出ばかりが記憶に残っていて、肝心のストーリーが何だったか記憶があいまいだから。


この「天変斯止嵐后晴」、花組芝居でも上演してるんですよねー。と言っても10年以上前だから私の知らないころ。
ニューヨークだったかな、そこでも上演して大絶賛だったそうで。
観たかったなぁあ~。
今回の文楽版も、ナイル稽古組みんなで観に行ったそうです。
いつか花組で再演、してほしいな。
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コメント
こんばんは。
文楽と聞いて、出て来てしまいました。
「天変斯止」楽しんでいただけたようですね。
喜んでいただけて、ホッとしました。
(関係者でもないのですが(笑))
私も7月に大阪で見ましたが、テンポよく、軽快で、
こういう文楽もありなんだなと楽しかったです。
妖怪変化の造形・動きや空飛ぶ英理彦を
「おもしろ〜い!」「かわいい〜!」と思ったのは
覚えていますが、確かにドラマとしての印象は今イチ(笑)

国立文楽劇場25周年記念ということで、
17、8年前のロンドン公演用に作られたものの再演ですが、
文楽に余りなじみのない方達にも
楽しんでもらおう、親しんでもらおう、
そういう姿勢もあっての演目だったのかも知れません。
大阪ではちょうど夏休み中に、親子劇場やこうした現代風の
新作が上演されたりします。
2、3年前には「夫婦善哉」が上演され、
時代設定も原作通りで、なかなか新鮮でおもしろかったです。

また機会がありましたら、楽しんでくださいね。
というか、蓑助さんの女性の人形は是非是非ご覧になってください。
近松の心中物はもちろんですが、
八重垣姫などもほんとにすばらしい!!です。






moto 2009年10月01日(木)23:24:34 編集
>motoさん、
お久しぶりです!お元気でしたか?
「天変斯止」楽しんできましたよ~。普段文楽に馴染みのない人への良い窓口になる演目だと思います。子供たちでも楽しめそうですよね。なので、まぁドラマの深さを味わえないのは我慢(汗)
他の作品で、ドラマの深さをぜひ味わってみたいと思います。
「夫婦善哉」も上演されたんですか。それも面白そうですね!
歌舞伎も、古典ばかりではなく新しい面白い作品をいろいろ作っていますし、文楽でもいろんな試みが進むといいですね。いい作品であれば、「新しい古典」として定着もするのではと思います。
機会があれば、またまた観に行ってみようと思います!
波華@管理人 2009年10月04日(日)11:28:55 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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