――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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劇団荒城公演@浅草木馬館 6/7昼
2014年06月18日(水) 16:13:12
荒城もたくさん観たいのに、なんで同時に関東にいるのさ。
観に行けないじゃないか。
お芝居 「歌舞伎型 上州土産百両首」
正太郎:勘太郎 牙次郎:蘭太郎 三次:照師 親分:真吾
1月にも浅草歌舞伎でやっていた、おもだかやの台本をもらったそうな。
少し短縮はしているけど、場面構成や台詞はたぶんそのまま。多分。
歌舞伎版のほうは、大衆演劇版より淡々とした印象があるんだけど、逆に丁寧に心情を描いているからしんみりした味わいがあると思う。
正太郎と牙次郎の友情をたっぷり丁寧に描いていたので、1幕目から切なくて泣けてしまった。むしろ2幕目より心に迫った。
真吾親分の、情に厚くて涙もろいキャラクターがすごく良かった。笑いを誘っていたけど、この親分の性格が明確に見えてこそ、正太郎と牙次の束の間の幸せと悲劇が引き立つんじゃないかなぁとも思う。
歌舞伎版では、正太郎が三次に包丁を向けるところで幕が閉まって、刺すところは見せないんだけど、なんでなんだろうなぁ。包丁に巻いた晒がくるくると解ける様が美しかったんだけど、あれも狙ったものなのかなぁ。だとしたらすごい。
最後の幕の、正太郎か牙次の言った「土産の首のすれ違い」っていう台詞を聞いて、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」を思い出して、なんか境遇が似てるなぁって思ったんだけど、それも道理だった。そもそも上州土産百両首は同作家の短編を元にしたんだったっけね。「二十年後」っていう作品。筋書きで読んだことを思い出したよ。
うん、やっぱり荒城の芝居はいいなぁ。引き込まれるなぁ。緻密に作り上げられた世界に圧倒され飲み込まれる。いろんなことを考えてしまう。これほどの芝居をする劇団は、大衆演劇では他に聞いたことがないのだけど、本当に無いんだろうか?あるなら知りたい。
舞踊ショーのラストは、たぶん白虎隊だったと思う。
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