劇団花吹雪公演＠浅草木馬館 5/26夜

遅刻でお芝居のみ。

お芝居　「お吉物語」
お吉：春之丞　鶴松：愛之介　下田奉行所役人：京誉
長谷川劇団のお芝居を写してやったらしい。お吉がアメリカに行くよう言われて鶴松と別れる場面、お吉が戻ってきて鶴松と再会する場面、鶴松が死んでお吉が一人になる場面、の3場。
確か荒城で観たときも同じ場面構成だったはず。
お吉と鶴松の二人の芝居がすごく良かったなぁ。体格のバランスの良さもいい。心情描写がいい。切ないやりとりの連続。
1幕から2幕の間、2幕から3幕の間のそれぞれ十数年をすっとばして説明だけにしてるけど、どうせなら鶴松とお吉が短い間でも夫婦として幸せに暮らした場面があったらいいのになぁ。少しは救われた気分になるし、矛盾するけどその後の悲劇が際立つんじゃないかと。
浜野屋の場面は丸ごと無くてもいいよって思ってしまった。落ちぶれた姿を見せるために必要なのかもしれないけど、他にも方法はあるんじゃないか。
あと、お吉がハリスの下で何をしてたかっていうのは、全然説明されない不思議。何？もうみんな知ってるものなの？史実では病弱のハリスの看護師として呼ばれたらしいんだけど…。唐人、羅紗緬と虐げられる場面を抽象的に、顔を隠した群衆と録音台詞の中を逃げ惑うお吉の図もいいのでは。

6月もやるみたいなので、また観られたらいいな。