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――ファンタズマゴリア――     走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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劇団花吹雪公演@新開地劇場 12/14昼夜
2008年12月16日(火) 21:46:38
前日の夢ちゃん誕生日公演にも負けず劣らず、いい演目ぞろいの一日。
芝居も舞踊ショーもすごーく良かったなぁ~。

アルバムはこちら

拍手[3回]


ミニショー
・群舞 「うかれ節」
・夢乃介立役 「二人で龍馬をやろうじゃないか」
・かおりちゃん 「かわせみ」
・真之輔 「紅灯の海」島津亜矢
・春之丞立役 「沓掛時次郎」
・あきなちゃん 昼「信じています」/夜「桜モダン」alan
・真之輔、春之丞 「無我夢中」

夢乃介立役 「二人で龍馬をやろうじゃないか」



真之輔 「紅灯の海」
これすごく良かった!!曲も良かったのもあるのかもしれない。
元は中島みゆきさんの歌で、それを島津亜矢さんがカバーしたらしい。へぇ~珍しい。
空を見上げる振りが多くて、それが舞台の広さ以上の空間の広がりを感じさせたんだよねぇ。あの細い体からこれだけ大きな存在感を感じるとは!
真ちゃん大人になったってことかなぁ。ものすごーく良かった。感動して泣けてしまった。次に出てきた春さまがどーでもいいと思ったくらい(汗)



あきなちゃん 「桜モダン」


お芝居「小夜嵐 恨みの一刀」

小夜:夢乃介
武家の侍:梁太郎 (役名忘れ…)
牧屋仁兵衛:春之丞
きすけ:真之輔
おまき:寿美座長
お里:あきな
鶴次郎:京之介
亀次郎:愛之介

これむちゃくちゃいい芝居だった~。
まず筋立てがいい。
それから、夢ちゃんが大活躍!若奥様の役だという時点でモエだし!!(変態ですんません)
これまでにない大人っぽさを感じました。こういう女形のお芝居ができるなら、もうお嬢様役は卒業してもいいよ!と思ってしまった。

小夜(夢乃介)は町人の出で、武家の侍(梁太郎)のところへ嫁いだが、町人の出であることが上役に知られてしまい、舅に家を追い出される。二人の間に出来た坊やを置いて泣く泣く実家に向かう小夜。奴のきすけ(真之輔)は小夜を気にかけ、後を追う。
実家で店を営む牧屋仁兵衛(春之丞)は、店の前で行き倒れたおまき(寿美座長)とお里(あきな)の姉妹を助け、世話をし、おまきと夫婦になる。
実はおまきお里姉妹と、番頭の鶴次郎亀次郎は、店の身代を乗っ取ろうと企んでいる。仁兵衛はそれにうすうす感付いているのだが…最後は小夜の機転で悪だくみをかわすことができ、めでたしめでたしというお話。

ビックリしたのが寿美さんが女形で出てきたこと。えーっ珍しい!ちゃんと綺麗な女形なんだけど、これはお笑い路線と考えていいの?出てきたら笑いが起こって、京之介さんに「笑われてますよ!」って言われてた(笑)しかも春之丞さんの奥さん役とわかってますます笑いが!!春さまも、寿美さんの顔を見てため息ついたり、「つい寂しくて思わず…」「人生の汚点だ」と言ったり失礼極まりない(笑)
そんで、舅去りになった(嫁ぎ先を舅に追い出されたという意味?)小夜にちくちくと嫌味を言う。自分だったら実家におめおめと戻れはしない、その場で舌を噛む、首を吊って死ぬ、自害をする、などお里や番頭さんも一緒になって言いつのる。
このときの寿美さんの台詞回しすんごい良かったのよね。歌舞伎っぽい古典的な台詞廻し。特に「~じゃわいなぁ」の語尾の言い方が!お見事。

口々に嫌味を言われ、居ても立っても居られず立ち去ろうとする小夜。ここの夢ちゃんの語りも良かったわぁ。切ない表情も美しくて。長台詞ではさだまさしの曲を使っていて、これもすごーく合ってた。
夜の部のほうがさらに良くて、夢ちゃん涙を流して台詞を語ってた。頬を伝う涙のなんと美しいこと!!春さまも、涙を流す夢ちゃんの気持ちをしっかり受け止めたのでしょうね、優しく妹を抱き締める姿にこの上ない愛情を感じてむちゃくちゃ感動。役者同士の心情の相乗効果だよねこれは。だから芝居は面白い!
この泣かせる場面の後に、意地悪で小夜の着物の裾を踏むおまきをなんと仁兵衛が蹴り転がしてた!土間まで転げ落ちた英様(笑)なにこの急展開(笑)んもー大爆笑だよー。

奴のきすけがやってきて、小夜が出て行ったあとに坊やが引きつけを起こし亡くなったと聞かされる。気絶し倒れこむ小夜。はーなんて美しい顔!
あまりのショックで気が触れ、坊やの幻覚を見て「坊や、坊や」と手招きをする小夜。ここの表情がすごく良かったのだ!!焦点の合わない無機質な表情と、愛しい坊やを見てにっこりと微笑む顔。すごすぎるよこの表情は~!信じられない…。

小夜の奥様に坊やのことを伝えてしまったことに責任を感じたきすけは、水垢離をして小夜の病気が治るよう願掛けをする。
「一に出雲の大社 二に日光東照宮 三に讃岐の金比羅様~」から十まで続く長台詞を、いっぱい見得を切りながら言うんだけど、ここがむちゃくちゃ迫力あって男らしかった!真ちゃんカッコよすぎだ!昼の部はうっかり三から七に飛んじゃって間を抜かしてしまったんだけど、あまりの勢いにそういうもんなんだろうとこっちは思ったからね。夜の部はしっかり全部言って、花道付近で足を踏み出して見得を切ったときのキマり具合と言ったら!!真ちゃん最高!!どんだけスゴイのよ~。

夢ちゃんと真ちゃんの活躍ぶりを思うと、春さまは、堅実なお芝居でしっかりとシンを固めていて安定感があって好演なんだけど、オイシさでは勝ってないような…。
どう考えても、小夜が一番主役に見える。

小夜は気持の良いほど賢い女。最後のどんでん返しがすごい。気が触れたのは嘘で本当は正気だったこととか、刀を手にして自刃すると見せかけて斬りかかるところとか、火を放たれた蔵にあった大事な品をあらかじめ移していたこととか、どこかにありそうで先の読める話ではあるんだけど、王道だからこそすっきりと腑に落ちる展開だと思った。その気持ちよさ、晴れがましさに感動!

夢ちゃん大活躍。素晴らしすぎる!前日の荒牧よりこっちのほうが断然合うしね。
よっしゃ、わかった。夢ちゃんには女形のお芝居を極めてもらおう。寿美座長が言ってたんだよ、歌舞伎の女形の声の出し方も習得させたいって。これ聞いた時マジ感動したよそれだけ明確な方向性があるなら、私もそれを見守っていきたい。うはぁ、将来が楽しみすぎる!



舞踊ショー
・寿美座長女形 「お江戸の女」
・京之介 「江戸の華」
・春之丞立役 「キリギリス」
・群舞 「望郷じょんがら」
・松ノ介 「赤と黒のブルース」♪影法師~
・あきなちゃんかおりちゃん 「東京宵待草」
・愛之介、恵介 「北海一番船」
・夢乃介 花魁 「舞姫」
・春之丞 花魁 「歌麿」
・真之輔 花魁 昼「曼珠沙華」/夜「恋蛍」
・恵介 「やっとん節」
・春之丞立役 「花」中孝介
・愛之介 「三度笠」
・京之介 「羅生門」
・寿美座長 歌 「夢芝居」
・ラスト 五人花魁

寿美座長女形 「お江戸の女」


夢乃介 花魁 「舞姫」


春之丞 花魁 「歌麿」


真之輔 花魁


春之丞立役 「花」
赤い着物に赤い鬘、カッコイイ!アニメのキャラクターのようだ。


寿美座長 歌 「夢芝居」
天井のゴンドラから登場!わー!新開地劇場に来たら是非観たいと思っていたゴンドラを寿美座長で観られるとは~♪


ラスト 五人花魁
セリや台を使って立体的に見せてくれてすごく良かったです。
真ちゃんの花魁の衣装は、襲名興行のときに上がった着物だそうだ。バラの刺繍がとっても綺麗。



こんどやるときは、愛ちゃん恵ちゃんの花魁の衣装も作って、七人花魁をやってくれるそうです~!うわぁ、それはなんて豪華そう!
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コメント
こんにちは
私の初花吹雪からもう一週間もたつんですね。
あの充実感は全然消えてません。良い出し物に当たって、ビギナーズラックでしたか?大衆演劇の世界にこういう劇団があるんだ!と、視野がぐゎっと広がりました。

お芝居が素晴らしい!演目自体も良かったようですけど、一瞬もダレたり、妙な間が空いたり(笑)しないのにビックリ!!
ショーでも、皆さん芝居心があって踊りもきちんと丁寧で(それしかわからないんで…)、見入ってしまいますよね。どなたも、あまり力に差がない感じがしました。
で、美形揃い!!ときたら、もう2月は通うしかないでしょう(笑)

18日の龍丸くんちはお芝居に力を入れた感じでした。外題は「堅気になれない男」鈴丸さんが大熱演!
龍丸くんは男気のある若親分でおいしい役を決めていた!のに、最後に渋く「う~む」と頷いたあと「あん!」と顎先を上げるんだもん(笑)その横顔が可愛いったらないッ!!
さらに最後の最後、大人の笑みのはずもニコニコ笑顔で、それまでのカッコよさはアッという間に消え失せました(笑)
30日までですので、また行こうかと思っています。
moto 2008年12月21日(日)14:23:35 編集
>motoさん
初☆花吹雪をあのように味わってもらえて、私もすごく嬉しいです。
視界がぐっと広がったというお気持ちはすごく良く分かります。私も2回目の鑑賞で同じように思ったんです、こんな劇団があったんだ!と。

ね~お芝居が素晴らしいでしょう?これまで体験したことのないレベルの高さ!演目だけ見れば、この日のお芝居も当たりど真ん中ということは無いかもしれません。特選狂言と名の付きそうなものなら「浪人街」「八丈島の鬼十郎」「残菊物語」「番町皿屋敷」などがありますからね。それを思うと、どんな演目でもお芝居は外れなく安定しているんじゃないかと思います。
座員さんも仰るようにあまり力に差がありませんね。新人の菊りんはまだ舞台にあまり乗りませんし…。
2月はぜひ通ってください!いろんな演目があって楽しめると思いますよ。

龍丸くんのところも順調に通っていますね(^^)
そうそう、龍丸くんって渋いお芝居していても時々男の子に戻るお茶目な瞬間がありますよね~そういうところが可愛くて仕方ないんですよね。
またぜひ観に行ってあげてくださいね。
波華@管理人 2008年12月22日(月)20:48:50 編集

初めましての方はぜひ自己紹介を。
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