劇団花吹雪公演＠三吉演芸場 7/16夜

会社を4時半に無理やり抜け出して三吉へ。
「雪散華」目当てです（＾＾）
席も一列目を予約。

この日は京ちゃんの女形が無かったの…残念。
でもいいの。立ちもカッコいいから。

◆舞踊ショー
・群舞「北の子守唄」
・かおりちゃん「涙連れ」？
・あきなちゃん「流れ星」
・京ちゃん
・顕さん「春夏秋冬屋形船」
・梁さん「雪ほたる」
・真くん京ちゃん「こんな時代の片隅で」
・春之丞さん「萩の世に」？
・恵さん
・愛さん「瞼の母」
・真くん「時の過ぎ行くままに」
・春之丞さん「酔うて候」
・京之介さん「すいか」？
・寿美さん「いたこかさ」
・ラスト「越後情話」

京ちゃん(曲不明…)


春之丞さん「萩の世に」？
振袖珍しいなーと思いました。
なぜか、一瞬、加納さんがかぶった…別に似てないのに、なぜだろう？


真くん「時の過ぎ行くままに」


春之丞さん「酔うて候」


ラスト「越後情話」
越後獅子と聞こえた気がするんだけど、気のせいだったのかな…。
さらしを使った群舞がすごかったです。キビキビと統制の取れた群の動きも気持ちいいし、さらしの動きも華やか。
あまりいい写真が取れなかったのが残念…。
こういう群舞って、よく京ちゃんが「ハッ」とか声を出して合図をするんだよね。群舞ではそういうリーダー的存在なのかな。このときの掛け声がカッコいいんだわ。好き♪
春之丞さんが居たら春之丞さんが合図を出すんだけどね。



◆芝居「雪散華」（ゆきさんげ）

開演前にゴミ袋をバラしたビニール布が配られました。血糊が飛ぶから、ということらしい。コクーン歌舞伎みたい。
先代親分が死んで、代貸3人(寿美、京之介、春之丞)のうち京之介さん演じる大五郎が2代目を襲名。寿美座長演じる銕之丞が、2代目を言葉巧みに操って春之丞を陥れようとする。
若い者たちも全員が銕之丞に加担し、春之丞の周りには敵だらけ。卑怯な騙しにあって自分の女房を自ら斬殺してしまい、復讐劇が繰り広げられる。
容赦の無い非道な騙しが恐ろしくて、人の悪意そのものが恐ろしくて、大詰はハラハラドキドキ以上にズキズキと心に突き刺さるような場面でした。ホントに怖かったのよ…。
血糊たっぷりでした。刀で刺されて脇腹やら首筋から血が滴り落ちる。腹を刺されて口から血を吹き出す。すごい血の量だわ～。
春之丞さん熱演。でも一番記憶に残っているのは、春之丞さんの首に後ろから刀を突き刺した京ちゃんの顔だったりするのだ(笑)
冷血な殺し屋のような、血も凍るような悪鬼の微笑みだったのよー。ゾクゾクしたなー。
最後は春之丞さんと寿美座長の一騎打ちで、相打ちでどちらも死んでしまい、幕切れ。
後でよく見ると、体に掛けていたゴミ袋にも、足元の床にもパラパラと血飛沫が飛んでました。


送り出しは春之丞さん不在。その他の若手は血の付いた着物は脱いで楽屋着みたいなラフな着物でした。地毛だったし。
こういう送り出しもちょっとくつろいだ雰囲気があって面白いな。
真くんと少し話したんだけど、また鬼十郎やって欲しいなと言ったら、三吉では道具が揃わなくてできないんですって。
うーん、やっぱり劇場側の問題かぁ。
12月の新開地ではやります、って。しかも逃げる場面で大きな船の舳先を舞台に出すという新演出を考えているとか。それは凄そう！まるで十二夜みたいだ。ってことは新開地に行けと？(汗)
なんか、来年は花吹雪は関東に来ないらしいのよね…えぇ～っなんでなのさ～また来て欲しいのに～！
追いかけなきゃいけなくなるじゃないの…。