劇団朱雀公演＠熱海文化会館 9/24夜

続いて夜の部。

昼の部と同じ芝居なのかなと思っていたら、なんと「弁天小僧」との発表。
うわぁ。弁天ですかぁ。観たこと無かったから嬉しい！客席もみんな、大歓声。
昼夜で外題を変えてくるなんて、さすがお誕生日。

お芝居「弁天小僧」
弁天小僧：太一くん
村の百姓：奈々さん
悪い親分：陽之介さん

貧乏な村に住む百姓が、とある親分の元に娘を売りに来る。娘を売った金50両を、親分の若い衆に騙し取られ、川へ身を投げようとしたところを助けたのが黒留の芸者姿の弁天小僧＠太一くん。
親分宅に芸者のふりをして潜入して娘を救い出す。正体を表した後に悪者を全部やっつけて、おしまい。

ふーん、これまた初めて観る弁天小僧のパターン。三島と弁天でもないし、温泉の一夜でもない。
何となく、橘の「やくざ小町」と似てるところもあるんだよなぁ。関連あるんだろうか？
芸者お菊が、親分に以前会ったことがあると言って、雪がちらつく蛍の綺麗な夜、とか言うんだけど。なんだったんだろうこの取ってつけたような面白い台詞。でもこんな変な矛盾した台詞が、橘の「やくざ小町」にも出てくるの。

お菊めっちゃ綺麗よね～可愛いよね～。
「どこにも尻尾なんてついてませんよ」と言いながらくるっとまわってお尻を見せる姿がさぁ～もぉかわゆすぎてぇ～会場全体でどよめきが走ったよねぇ～。

男の正体をばらした後の決め台詞。
はっ速い～！テンポ速すぎ～！まぁ歌舞伎じゃないからいいのかもしれないけど、そんな捲し立てないでさ、もっとゆったりとまるで唄うように余裕を持って語って欲しいなぁ。
若い役者はとかくせっかちになりがち（←ババくさい意見…）
でも台詞の内容は省略無しで全部言ってたと思う。

最後の立ち回りの場面、女形のままかと思ったら、着流しに羽織の男姿になっちゃった…。
なぁんでぇ～？女姿のままでいいじゃん。赤襦袢姿とかさー。
ちょっと不満。
幕切れでは、傘を差した太一くんが客席に降りて、客席通路を通って退場。客席大歓声でした。



舞踊ショー
・太一メイン群舞　「Question of Honor」Sarah Brightman
・群舞　「赤い花白い花」
・あゆみちゃん　「京鹿子娘道成寺」♪恋の分里～
・ゆいちゃん玲奈ちゃん大和くん　女形3人群舞
・太一くん女形　「天城越え」
・友貴くん弘河くん　「貫一お宮」
・ゲスト　「ちょうちんの花」
・太一くん立役　「夢の海峡」石川さゆり
・奈々さんメイン群舞　「？」姫神
・友貴くん立役　「？」
・僚くん立役　「花」
・陽之介座長　「うらみちの花」
・ラスト　「夜桜お七」


「夢の海峡」が良かったわぁ～ｖｖｖ棒ブンブン系の激しい舞踊。
こういうときの、自分の表現したいものを外に向かってガンガンに発揮している太一くんが好き。
この表現力を、まだほんの小さい時から持っていたから、人の心を惹きつけて離さなかったんだと思う。
今は体も大きくなったし技術も身について、見た目の印象は大きく変わったけど、このテンションは昔から変わってないと思うんだ。棒を上に投げ上げてキャッチするのに失敗してしまって、思いっきり"しまったー"って顔をしてたんだけど、その後、失敗を挽回すべくバック転してくれた時にはまたまた大歓声。
ホント、負けん気が強いよねー。蛮幽鬼前だから、あまり危ないことしないんじゃないかと思ってたのに。
さすが、太一くんらしい。