――ファンタズマゴリア――
走馬灯のように 次々と移ろいゆく 幻想の中で
プロフィール
管理人:波華
観劇好き。主に狂言、歌舞伎、日本舞踊、大衆演劇、落語などをよく観ます。大蔵流茂山千五郎家、尾上菊之助さん、中村勘九郎さん、尾上菊之丞さん、橘菊太郎劇団、劇団花吹雪、などがお気に入り。
現代演劇で最大のお気に入りは花組芝居。その他、大中小気になった劇団を観に行きます。
日本舞踊のお稽古をしています。
たまに着物や歌やゲーム(DQ,FF)の話題も。
連絡先 e_yassie@yahoo.co.jp
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劇団朱雀公演@浜松バーデン 10/19昼
2008年10月23日(木) 20:52:38
3日間6公演観て、だいぶ満足しました。
まだ観たいものもあるけど(黒狩衣とか小悪魔的に可愛い酒供養とかドレス太一とか)、十分たっぷり観たので、これでしばらく大丈夫という気分になってます。
どうも私は、周りがヒートアップすればするほど、冷静に客観的になっていく癖があるようで。
と言っても、覚めたり興味がなくなったりするわけじゃないんだけど。
出てきただけでキャーと言われ、客席に降りれば大パニック、バク転や壁蹴り跳びで大歓声。
なんかそんなふうにキャーキャー言われている太一くんがなんだか愉快に見えてきてしまって…
ヒネクレてますかねぇ?
あーやっぱり太一くんは凄いんだな~って。ひとごとのようだわ。
私が見ていなくても、太一くんはちゃんとそこにいる、いつでも素晴らしいものを見せてくれるという安心感が湧いてきました。
そして、今の太一くんに足りないものもよくわかってきた気がする。主に芝居なんだけど。
太一が自分で望んで乗っている浜松の舞台で、楽しそうにお芝居をし踊っている姿を見られて、心底安心しました。
そんな姿を見届けることができたから、満足したし、安心したし、これからも大丈夫だと思いました。
太一くんが有名になる以前は、殆ど世間に知られていないこのスゴイ役者を、私はちゃんと知っているんだぞという優越感が、気持ち良かったりしたんだ~。
座長が口上で言っていたのだけど、太一くん自身が浜松の舞台に出たいと言い、座長はそれを聞いて自分からも斎藤社長にお願いしたそうです。それで斎藤社長が、本人がそういうのならばと浜松の舞台に出ることを承諾してくれたとか。
いったいどういう組織系統で出演の承諾を得なきゃいけないんだよー!って思うんだけど(だいたいが、仕事が休みのときに朱雀の公演に出ているという表現が気に食わん。本来は朱雀の劇団員で、それが本業じゃないのか?)、こうやって座長も力を尽くしてくれたのだと思うとすごく嬉しいし、それを太一くんが知っているのならば座長に感謝の気持ちも持ってるだろうなと思って、それがもしかして芝居でのやり取りの雰囲気の良さにつながってるのかなぁ?と勝手に思っています。
まだ観たいものもあるけど(黒狩衣とか小悪魔的に可愛い酒供養とかドレス太一とか)、十分たっぷり観たので、これでしばらく大丈夫という気分になってます。
どうも私は、周りがヒートアップすればするほど、冷静に客観的になっていく癖があるようで。
と言っても、覚めたり興味がなくなったりするわけじゃないんだけど。
出てきただけでキャーと言われ、客席に降りれば大パニック、バク転や壁蹴り跳びで大歓声。
なんかそんなふうにキャーキャー言われている太一くんがなんだか愉快に見えてきてしまって…
ヒネクレてますかねぇ?
あーやっぱり太一くんは凄いんだな~って。ひとごとのようだわ。
私が見ていなくても、太一くんはちゃんとそこにいる、いつでも素晴らしいものを見せてくれるという安心感が湧いてきました。
そして、今の太一くんに足りないものもよくわかってきた気がする。主に芝居なんだけど。
太一が自分で望んで乗っている浜松の舞台で、楽しそうにお芝居をし踊っている姿を見られて、心底安心しました。
そんな姿を見届けることができたから、満足したし、安心したし、これからも大丈夫だと思いました。
太一くんが有名になる以前は、殆ど世間に知られていないこのスゴイ役者を、私はちゃんと知っているんだぞという優越感が、気持ち良かったりしたんだ~。
座長が口上で言っていたのだけど、太一くん自身が浜松の舞台に出たいと言い、座長はそれを聞いて自分からも斎藤社長にお願いしたそうです。それで斎藤社長が、本人がそういうのならばと浜松の舞台に出ることを承諾してくれたとか。
いったいどういう組織系統で出演の承諾を得なきゃいけないんだよー!って思うんだけど(だいたいが、仕事が休みのときに朱雀の公演に出ているという表現が気に食わん。本来は朱雀の劇団員で、それが本業じゃないのか?)、こうやって座長も力を尽くしてくれたのだと思うとすごく嬉しいし、それを太一くんが知っているのならば座長に感謝の気持ちも持ってるだろうなと思って、それがもしかして芝居でのやり取りの雰囲気の良さにつながってるのかなぁ?と勝手に思っています。
お芝居「浮かれとんびの渡り鳥」
ようのすけべい:座長
なな太郎:奈々さん
イチ子:太一くん
白塗りの親分:弘河くん
悪い親分に借金をしているようのすけべい。借金のかたに娘イチ子を連れていかれそうになる。旅から帰ってきたなな太郎が親分を退治しようとしてくれるんだけど、結局はイチ子が自分で親分を退治して、解決。
別の劇団の樋口涼二郎さんに芝居を教えてもらったのだそうです。陽之助座長の中学くらいからの悪友とか?そう口上で言っていました。
作りがしっかりしてて、いい芝居だと思いました。役割分担がしっかりしているし、笑いどころもハッキリしている。お客さん参加型だし。楽しい芝居だったなぁ~。
太一くん、女形の芝居だと聞いてすごく楽しみにしていたのに、実際のところは「男みたいにガラの悪い娘」の役。期待した女形の芝居と違うよ~!声も振る舞いもほとんど男のままだもん。真面目な女形の芝居が観たかったよ~!
メイクは普通。ちょっとそばかす描いて眉も少し太めなんだけど、元の顔がイイですから。可愛すぎます。もっと崩しちゃってもよかったのにね。
でも、イチ子ちゃんかわゆかったです
けっこう気に入ったなぁ。こういうの見たことないし、なんか幸せでした
声はちょこっとだけ、ほんのちょこっとだけ高く作ってて「ワタシ」とか言ってるのがもぉムフフな感じで。
途中、姉さんかぶりでしっとりとひと踊りしてなぜか自分でクスッと笑ってたのが面白かったなぁ。あれはいったい何だったんだろう?
金づるになりそうな男を引っ掛けようと、道で待っているイチ子。
そこへ旅から帰ってきたなな太郎がやってきて、妹と知らずに「おばさん」と呼びかけるのだけど、イチ子は前のお客さんの方に向って「呼んどるよ」と声をかけるのよね。わー太一のお客さんイジリ。珍しい。
帰ってきた息子なな太郎を見て、ようのすけべいはいきなり布団を敷いて、そこになな太郎を引きずり込む。わはは。イチ子がようのすけべいに蹴りを入れて「楽屋では夫婦かも知んないけど。ここお客さんも観てるから。そういうのはよそでやってくれ」わー親子3人のほのぼの芝居!いや、下ネタ系なんだけど、仲良さそうな親子の芝居だなと思って。なんかすごく嬉しくなっちゃったなぁ。
悪い親分の弘河くん、なぜか歌舞伎のような隈取化粧で、附打と一緒に登場。なんなんだ~。お笑い芸人ネタやったり下ネタやったりムチャぶりされたりしたんだけど、かなり大変そうだったなぁ。この役は難しいと思うぞ~。弘河くんのあまりのスベリっぷりに、イチ子ちゃんが後ろに倒れ込んでめっちゃウケてたのが可愛かったよ!
んで、イチ子のかわりに親分の女房になってくれる人を客席から探すことに。
「誰かわたしのかわりになってくれない?」と客席に問うと、そこかしこでたくさんの手が挙がってました。さすがね太一くん。
でも太一くんが選んだのは、マネージャーとカメラマンの橋本さん。
って、どっちも太一の身内じゃないの~。お客さん参加型じゃないよ~。
ま、今の太一くんだったらこれが精一杯か。許してあげよう。
本来は、本当にお客さんを舞台にあげちゃうものなんだろうなぁ。そういうことができる日はいつ来るのだろう。太一くん本人と、環境と、両方が変わらないと厳しいかな。
マネージャーは黄色に格子模様の着物の娘姿、橋本さんはセーラー服姿にされてました。橋本さんはノリノリで、自分のカメラをお客さんに渡して記念撮影までしちゃってました。
結局、イチ子の身代りがどちらもばれてしまい(あたりまえ)、親分たちと対決。
なな太郎の代わりになぜかイチ子が刀を持って出てきて「やっぱりこっちの方が性に合う」
にゃはー娘姿の立ち回りモエ~!かわゆすぎる~
最後は、なな太郎がまた旅に出ることになり、それを見送るようのすけべいとイチ子。
幕切れ最後まで太一くんノリノリで踊っちゃってました。楽しそうだったなぁ。
いやーいいモノ見させてもらいました。楽しくって幸せな気分になれました
舞踊ショー
・奈々さんメイン群舞 「VOLARE」
・座長女形 「夢芝居」
・太一くん立役 「乱の舟唄」男声バージョン?
・浩也くん女形 「タイヨウのうた」Kaoru Amane
・女性群舞 千年の祈り道行後の羽根扇の群舞
・弘河くん
・太一くん女形 「酒供養」
・座長
・ゆうきくん
・ラスト
座長女形 「夢芝居」
これまたすごく綺麗でねぇ~。前日の「お梶」に匹敵する美しさ。
しっとりとした風情が雰囲気あってとても良かったです。座長の舞踊はたくさん動いたりはしないんだけど、いい雰囲気が出ているのがすごいなと思います。
太一くん立役 「乱の舟唄」
いつもと違う、男声バージョンの「乱の舟唄」。岐阜の1回目と同じ?
浩也くん女形 「タイヨウのうた」
リクエストだそうです。
浩也くんの女形って、雰囲気があっていいんだよねぇ。ピンクの着物が可愛らしくて似合っているし、動きもゆったりと柔らかくて女性らしいし。こういうところはすごくイイなと思います。前日に見た弘河くんの女形も、こんなふうに頑張ってほしいんだよなぁ。
太一くん女形 「酒供養」
ギャー!来たー!酒供養ー!
前奏を聞いてものすごく盛り上がったんだけど、実際には割とおとなしめの舞踊。あれぇ、おかしいな。前にやった時には客席も異常に盛り上がったと聞いたのに。
着物も鬘も大人っぽくて、振りも大人っぽい落ち着いた感じ。普段すごく上品な女性が、少しだけ酔って乱れたような感じかな?
でもお尻フリフリも見れたし、肩をすくめる振りもあったし、「屋形船~」で櫂を漕ぐ振りが良かったし、誘うような視線と笑みが壮絶に美しかったし、十分です~(^^)
この酒供養だったら、以前見た京ちゃんの酒供養のほうが、私の中では勝ってるな~♪
ラスト
太一くんが構成して、3日ほどかけてお稽古したショーだそうです。
これがねぇ、以前やっていた「吉原わらべ唄」に少し構成が似ていて、懐かしかったです。
美しい女(太一くん)が出てきて、鬼に変化する。その鬼と修行僧(陽之助座長)が対決する。鬼は打掛を被き、般若の面をつけ、打杖で戦う。倒された鬼は成仏して再び美しい女に戻り、天に昇って行く。たぶんそんな感じ。
サラ・ブライトマンの曲をたくさん使っていて、一部は「吉原わらべ唄」と同じ曲で、着物はラポージェ作のものがいくつか。それらを見ていると、なんだか浅草大勝館の空気が蘇ってきたようで、まるで浅草大勝館にいるような気分になって懐かしくて嬉しくなりました。
私にとっての大衆演劇のホームグラウンドは、やっぱり浅草大勝館なんだよなぁ。
最初の3年間ほどは、ほとんど浅草大勝館でしか公演を観てないから。
久々にラポージェの着物を見たけれど、あの色使いの鮮やかさと生地の艶やかさはいいですね。舞台映えするし。でも最近久しく見てなかったなぁ。
こうしてみると、この日の昼の部にとっておきのモノ全部突っ込んできたような気もする。
この先いつ出られるか分からないことを考えるとね。
特に、新作のお芝居と太一くん構成のショーを見られたのが本当に嬉しかった。
ようのすけべい:座長
なな太郎:奈々さん
イチ子:太一くん
白塗りの親分:弘河くん
悪い親分に借金をしているようのすけべい。借金のかたに娘イチ子を連れていかれそうになる。旅から帰ってきたなな太郎が親分を退治しようとしてくれるんだけど、結局はイチ子が自分で親分を退治して、解決。
別の劇団の樋口涼二郎さんに芝居を教えてもらったのだそうです。陽之助座長の中学くらいからの悪友とか?そう口上で言っていました。
作りがしっかりしてて、いい芝居だと思いました。役割分担がしっかりしているし、笑いどころもハッキリしている。お客さん参加型だし。楽しい芝居だったなぁ~。
太一くん、女形の芝居だと聞いてすごく楽しみにしていたのに、実際のところは「男みたいにガラの悪い娘」の役。期待した女形の芝居と違うよ~!声も振る舞いもほとんど男のままだもん。真面目な女形の芝居が観たかったよ~!
メイクは普通。ちょっとそばかす描いて眉も少し太めなんだけど、元の顔がイイですから。可愛すぎます。もっと崩しちゃってもよかったのにね。
でも、イチ子ちゃんかわゆかったです


声はちょこっとだけ、ほんのちょこっとだけ高く作ってて「ワタシ」とか言ってるのがもぉムフフな感じで。
途中、姉さんかぶりでしっとりとひと踊りしてなぜか自分でクスッと笑ってたのが面白かったなぁ。あれはいったい何だったんだろう?
金づるになりそうな男を引っ掛けようと、道で待っているイチ子。
そこへ旅から帰ってきたなな太郎がやってきて、妹と知らずに「おばさん」と呼びかけるのだけど、イチ子は前のお客さんの方に向って「呼んどるよ」と声をかけるのよね。わー太一のお客さんイジリ。珍しい。
帰ってきた息子なな太郎を見て、ようのすけべいはいきなり布団を敷いて、そこになな太郎を引きずり込む。わはは。イチ子がようのすけべいに蹴りを入れて「楽屋では夫婦かも知んないけど。ここお客さんも観てるから。そういうのはよそでやってくれ」わー親子3人のほのぼの芝居!いや、下ネタ系なんだけど、仲良さそうな親子の芝居だなと思って。なんかすごく嬉しくなっちゃったなぁ。
悪い親分の弘河くん、なぜか歌舞伎のような隈取化粧で、附打と一緒に登場。なんなんだ~。お笑い芸人ネタやったり下ネタやったりムチャぶりされたりしたんだけど、かなり大変そうだったなぁ。この役は難しいと思うぞ~。弘河くんのあまりのスベリっぷりに、イチ子ちゃんが後ろに倒れ込んでめっちゃウケてたのが可愛かったよ!
んで、イチ子のかわりに親分の女房になってくれる人を客席から探すことに。
「誰かわたしのかわりになってくれない?」と客席に問うと、そこかしこでたくさんの手が挙がってました。さすがね太一くん。
でも太一くんが選んだのは、マネージャーとカメラマンの橋本さん。
って、どっちも太一の身内じゃないの~。お客さん参加型じゃないよ~。
ま、今の太一くんだったらこれが精一杯か。許してあげよう。
本来は、本当にお客さんを舞台にあげちゃうものなんだろうなぁ。そういうことができる日はいつ来るのだろう。太一くん本人と、環境と、両方が変わらないと厳しいかな。
マネージャーは黄色に格子模様の着物の娘姿、橋本さんはセーラー服姿にされてました。橋本さんはノリノリで、自分のカメラをお客さんに渡して記念撮影までしちゃってました。
結局、イチ子の身代りがどちらもばれてしまい(あたりまえ)、親分たちと対決。
なな太郎の代わりになぜかイチ子が刀を持って出てきて「やっぱりこっちの方が性に合う」
にゃはー娘姿の立ち回りモエ~!かわゆすぎる~

最後は、なな太郎がまた旅に出ることになり、それを見送るようのすけべいとイチ子。
幕切れ最後まで太一くんノリノリで踊っちゃってました。楽しそうだったなぁ。
いやーいいモノ見させてもらいました。楽しくって幸せな気分になれました

舞踊ショー
・奈々さんメイン群舞 「VOLARE」
・座長女形 「夢芝居」
・太一くん立役 「乱の舟唄」男声バージョン?
・浩也くん女形 「タイヨウのうた」Kaoru Amane
・女性群舞 千年の祈り道行後の羽根扇の群舞
・弘河くん
・太一くん女形 「酒供養」
・座長
・ゆうきくん
・ラスト
座長女形 「夢芝居」
これまたすごく綺麗でねぇ~。前日の「お梶」に匹敵する美しさ。
しっとりとした風情が雰囲気あってとても良かったです。座長の舞踊はたくさん動いたりはしないんだけど、いい雰囲気が出ているのがすごいなと思います。
太一くん立役 「乱の舟唄」
いつもと違う、男声バージョンの「乱の舟唄」。岐阜の1回目と同じ?
浩也くん女形 「タイヨウのうた」
リクエストだそうです。
浩也くんの女形って、雰囲気があっていいんだよねぇ。ピンクの着物が可愛らしくて似合っているし、動きもゆったりと柔らかくて女性らしいし。こういうところはすごくイイなと思います。前日に見た弘河くんの女形も、こんなふうに頑張ってほしいんだよなぁ。
太一くん女形 「酒供養」
ギャー!来たー!酒供養ー!
前奏を聞いてものすごく盛り上がったんだけど、実際には割とおとなしめの舞踊。あれぇ、おかしいな。前にやった時には客席も異常に盛り上がったと聞いたのに。
着物も鬘も大人っぽくて、振りも大人っぽい落ち着いた感じ。普段すごく上品な女性が、少しだけ酔って乱れたような感じかな?
でもお尻フリフリも見れたし、肩をすくめる振りもあったし、「屋形船~」で櫂を漕ぐ振りが良かったし、誘うような視線と笑みが壮絶に美しかったし、十分です~(^^)
この酒供養だったら、以前見た京ちゃんの酒供養のほうが、私の中では勝ってるな~♪
ラスト
太一くんが構成して、3日ほどかけてお稽古したショーだそうです。
これがねぇ、以前やっていた「吉原わらべ唄」に少し構成が似ていて、懐かしかったです。
美しい女(太一くん)が出てきて、鬼に変化する。その鬼と修行僧(陽之助座長)が対決する。鬼は打掛を被き、般若の面をつけ、打杖で戦う。倒された鬼は成仏して再び美しい女に戻り、天に昇って行く。たぶんそんな感じ。
サラ・ブライトマンの曲をたくさん使っていて、一部は「吉原わらべ唄」と同じ曲で、着物はラポージェ作のものがいくつか。それらを見ていると、なんだか浅草大勝館の空気が蘇ってきたようで、まるで浅草大勝館にいるような気分になって懐かしくて嬉しくなりました。
私にとっての大衆演劇のホームグラウンドは、やっぱり浅草大勝館なんだよなぁ。
最初の3年間ほどは、ほとんど浅草大勝館でしか公演を観てないから。
久々にラポージェの着物を見たけれど、あの色使いの鮮やかさと生地の艶やかさはいいですね。舞台映えするし。でも最近久しく見てなかったなぁ。
こうしてみると、この日の昼の部にとっておきのモノ全部突っ込んできたような気もする。
この先いつ出られるか分からないことを考えるとね。
特に、新作のお芝居と太一くん構成のショーを見られたのが本当に嬉しかった。
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